明日の朝は二度寝の誘惑に勝てそうにない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』の第2回めの放送を見ましたよ。
谷田部みね子(有村架純)は高校3年生である。そろそろ卒業後の進路を決める時期である。
みね子は家に留まり、家業の畑仕事を手伝うことを決めていた。生まれ育った村や家族のことが大好きなので離れたくないのだ。
ひとつ気がかりなのは、父・実(沢村一樹)が東京に出稼ぎに行って、1年の大半を留守にしていることだ。自分が農作業を手伝うより、父が農業をやる方がいいに決まっている。みね子は中学を卒業する時に、集団就職で東京に行くべきだと考えたこともある。そうすれば家計の足しになるし、父も家に留まることができる。
そのことを父に相談すると、彼は高校進学を強く勧めた。それで進学して現在に至るのだが、みね子は今でも小さな後悔をしていた。
それでもやはり、みね子は地元を愛している。自分が東京に住んだり、そこで働いたりする様子を想像することができない。今の境遇が一番良かったと考えている。
幼馴染でリンゴ農家の三男坊である角谷三男(泉澤祐希)は、卒業後に東京日本橋の米屋で働くことが決まっていた。農家の三男なので、高校卒業後は家に居場所がないのである。
みね子の親友である助川時子(佐久間由衣)も東京のトランジスタラジオ工場に就職が決まった。村でも評判の美人である彼女は、女優になる夢を抱いている。そのことを吹聴したり話し合ったりしているわけではないが、周囲の者は暗黙のうちに理解している。東京の工場への就職は、女優への足がかりだとみなしているふしがあり、時子は就職についてこれといった感慨はなさそうであった。
みね子はますます東京が嫌いになっていた。父を出稼ぎで取られ、来春には幼なじみたちも東京へ行ってしまう。どうして皆が故郷の茨城で暮らすことができないのだろうかと思うのだった。
そんな矢先、東京の建築現場で崩落事故が起きたというニュースが飛び込んできた。テレビの報道によれば、出稼ぎの建設作業員5名が死亡したという。
みね子と母・美代子(木村佳乃)は、父・実の安否が心配になった。
ふたりは郵便局で電話を借り、やっとのことで実と連絡がついた。彼の無事を確認し、安堵するのだった。
ナレーションの増田明美の声は聞きやすくて好き。けれど、喋らされてる内容がほんとうにがっかりだ。
冒頭に「(昨日の話を)ちょっと振り返っておきましょう。今日からでも大丈夫ですよ」とか言うもんだから、現実の世界に引き戻されて物語の世界に入り込めない。
ラストに、みね子(有村架純)のおじ・小祝宗男(峰田和伸)が登場した。彼は奇妙な格好でバイクに乗って現れた。そんな彼について「朝ドラには変なおじさんがよく出ていますよね」とツッコミを入れたりとか。
そういうメタ・ナレーションみたいの、ほんといらない。
ただし、僕の大好きな『ちりとてちん』のメタ・ナレーション(上沼恵美子)は大好きなんだけれど。ずっと単なる茶々入れかと思ってイライラしながら見てると、最終話で意外なな正体が明らかになって、振り返ってみるときちんとスジが通っているという見事な構成だった。
今回の朝ドラにそこまでの計算があるのか。
あるような気がしないのだけれど。。。
「有村架純かわいいやろ?お前ら、朝からこういうの見てほっこりしたいやろ?」というメッセージ以外伝わってこない気がして、ほんとテンション上がらない。明日起きられる気がしない。
ご清聴ありがとうございました。