発表会の出番は15時過ぎなのに、すでにステージ衣装(しけたんにそそのかされて買った)に着替えるほど気合の入っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第6回めの放送を見ましたよ。
くすり祭りでの笑い見世は、実は北村籐吉(松坂桃李)にとって初舞台だった。籐吉はガチガチに緊張しており、そのせいで出番を間違えた。
前の出し物のオチ直前に飛び出してしまい、場はめちゃくちゃに白けた。藤吉には罵声が浴びせかけられた。
それを見ていた てん(新井美羽)は楽屋に飛び込んだ。籐吉は、みなから離れ、ひとりで泣きべそをかいていた。
てんに気付いた籐吉は、こっそりと涙を拭き、ホラを吹いた。ちょうど出番が終わったところで、客は大笑いしていた。てんにも見せてやりたかったと話した。
しかし、てんは客席から一部始終を見ていたのだ。それを指摘されると、当吉は再び半べそをかいた。てんに帰ってくれと言うのが精一杯だった。
てんはかける言葉が見つからなかった。しかし、当吉と初めて会った日のことを思い出した。自分が差し出したチョコレートを当吉は大喜びで食べていた。てんは大急ぎで家に戻り、チョコレートを携えて籐吉のところへ戻った。
チョコレートを食べると、やっと籐吉に笑顔が戻った。そして、今日が初舞台だったのに失敗したこと、自称『日本一の芸人』というのは将来の姿を話しただけで、嘘をついたわけではないなどと話した。
てんは、以前の藤吉からの質問「笑いの色は何色か?」に対して「茶色」と答えた。それは正解だった。
てんは自分だけの手柄にするではなく、家族のみんな相談し、最終的に兄・新一(千葉雄大)が考えてくれたと正直に話した。
当吉は、てんの家族が円満なことを羨ましがった。籐吉の育った家は、笑顔がひとつもない冷え切った家だったという。そんな経緯もあり、当吉は芸人になったのだという。笑いは心を暖かくする。ひとりが笑えば、それが広がり、みんなが幸せになる。日本中を明るく暖かくするのが自分の目標だと話した。
真剣な話をしているのに、籐吉の口の周りにはチョコレートがベッタリとついていた。それはまるで泥棒ヒゲのようだった。てんは大笑いした。
てんが笑う姿を見て、藤吉は てん こそが自分の客の第一号だと認定した。ずっと笑っていて欲しいと頼んだ(「ずっと わろてんか」)。
旅芸人である藤吉は、今日を最後に京都での仕事を終え、次の土地へ移る。日本中の旅先の様子を手紙で送ると約束した。また、チョコレートへの例として鳥の根付(鈴付き)をてんに渡した。
約束通り、藤吉は先々からまめに手紙を送ってくれた。単なる近況報告だけではなく、土地土地にちなんだ小咄なども書いてくれる。それが面白くて、いつも笑いながら読んだ。
それは何年も続き、てん(葵わかな)は笑顔の眩しい年頃の娘となった。
もう今日を限りでまとめ記事をやめようと思っていたんだ。
けれども、ラスト1分で登場した、コロコロと笑う葵わかなさんがめんこくて仕方がない。
もうちょっとがんばる。
来週からは、淑女のみなさまがお待ちかねの高橋一生が登場するようですよ。