NHK『エール』第1回

「♪エル!エルはラブのエル。エル!エルはリップのエル。この唇に燃える愛をのせて、エルはあなたを見つめてる」などと口ずさみながら、「しかし、『The かぼちゃワイン』を実写化するとしても、二階堂ふみさんではちょっとボリュームが足りないな。なんのボリュームかは言わないけれど」などと独り言ちている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『エール』の第1回めの放送を見ましたよ。

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第1週『初めてのエール』

1964年(昭和39年)10月10日、東京オリンピックの開会式が始まろうとしていた。

今回のオリンピックのマーチは、古山裕一(窪田正孝)が作曲した。彼は、今や日本を代表する作曲者の一人であるが、その作品は国外で聞かれることはなかった。オリンピックで採用されることになり、ついに海外にも知られるチャンスとなったのである。

当の古山裕一は国立競技場のトイレに篭りっきりだった。何度も戻しそうになっている。周囲の期待とは裏腹に、彼は自分の作品が世界に向けて発表されることに緊張していたのである。昔から弱虫で、その性質は変わっていなかった。

あと数分で開会式が始まろうとしている。妻の音(二階堂ふみ)があちこち探し回り、やっとのことで裕一を見つけた。夫とは対照的に、音は気丈な性格である。裕一を強引に会場へと引きずっていった。

しかし、怖気づいた裕一はロビーで座り込んでしまった。
その様子を見ていた警備員(萩原聖人)が声をかけた。彼は長崎出身であり、原爆投下で親類縁者を全て亡くしたのだという。生きる希望をなくしていた時、裕一が作曲した『長崎の鐘』を聞いたことで希望を取り戻した。
裕一の曲は、人の心を励まし応援してくれる。みんなが受け入れられることは間違いないので、自信を持って会場で自分の曲を聞くべきだと促した。

その言葉に勇気づけられ、裕一は妻・音とともに会場へ向かった。

そんな裕一は、1909年(明治42年)8月に、福島の老舗呉服屋に生まれた。
父・三郎(唐沢寿明)は、長男の誕生に興奮し、家を飛び出して町中を走り回った。母・まさ(菊池桃子)は落ち着いた様子で、笑いながら赤ん坊を抱いていた。

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本ドラマのテーマは「音楽が奏でる人生の物語」だそうです。

ドラマ冒頭は、原始人が石を棒で叩いて鳴らしている姿や、四畳半フォークみたいな部屋で失恋した男が写真を燃やしている場面、一流アスリートが試合前に落ち着くために音楽を聞く場面、フラッシュモブでプロポーズする様子など、古来から人生とともに音楽があったということを述べるコメディ寸劇でした。主演の窪田正孝二階堂ふみがいろんな役をやっていて、いきなりでちょっと面食らったけど、これはこれでおもろかった。

で、人生のピークである東京オリンピックのテーマ曲を作ったという主人公の代表作を紹介するというのが今日の内容。その後、生誕時に時が戻りました。明日からはしばらく子役で進むのでしょう。

主題歌はGReeeeN『星影のエール』でした。さわやかで、朝から聞くのにいい感じですね。

冒頭のコメディパートといい、全体的にコミカルでテンポがよかったので僕の好みです。しばらくまとめ記事も続きそうな気がします。
二階堂ふみさんも好物だし。

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