NHK『おちょやん』第12回

今朝はコンタクトレンズを付けずに裸眼で書いてるので誤字脱字がたくさんあったらごめんなさいと先に謝る当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』の第12回めの放送を見ましたよ。

* * *
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』

千代(杉咲花)は、街で見つけた高城百合子(井川遥)を岡安に匿った。彼女は何かから逃げている様子であり、また、千代が演劇に憧れるきっかけとなった女優だったからだ。

千代は知らないことだったが、百合子は会社と揉めて飛び出したのだった。
会社は、百合子に映画女優に転向するよう説得していた。しかし、映画は舞台よりも格下だと考えられており、百合子のプライドがそれを許さなかったのである。

岡安で安心した百合子は、千代にお茶子になった理由を聞かれた。
しかし、千代は明確に答えられなかった。親に売られ、これ以外に道はなかったのである。他にやりたいことはないのかと聞かれたが、それも特に思いつかなかった。

逆に、千代は百合子が女優になった理由を尋ねた。
まず百合子は、男に負けたくなかったと答えた。血縁者に頼ることができない境遇であったので、自分ひとりの力で生き抜くために女優になったという。
そして、それよりも大きな理由として、自分自身の内なる声がそう告げたのだと話した。その答えは、千代には想像もつかないことで、よくわからなかった。

千代はよくわからなかったものの、今の百合子には女優を辞めろという内なる声が聞こえているのかお尋ねた。不躾な質問をする千代に対して、百合子は気分を害した。それ以上喋らなくなった。

困った千代は、「私は、ただ、しようと思うことは是非しなくてはならいと思っている」と言った。すると百合子は「神聖な義務を思い出した。私自身に対する義務です」と答えた。
それは、演劇『人形の家』の中のセリフであり、過去に百合子が演じたものだった。その台本を持っている千代はそれを読むために字を覚え、今ではすっかり全て暗記してしまったのだ。百合子も過去の出演作でありながら、セリフをしっかりと覚えていた。ふたりでしばし掛け合いをした。

そのやり取りを通じて百合子はすっかり立ち直り、帰ることにした。
百合子は、芝居が好きなら自分でやってみるべきであり、人は一生に一度は本当にやりたいことをやるべきだと言葉を残して去っていった。

その夜、女将・シズ(篠原涼子)は家族と夜店を覗いていた。髪飾りを探しに言った宗助(名倉潤)とみつえ(東野絢香)を待つ間、石段に座って休んでいた。

その時、同じく夜店見物に来ていた歌舞伎役者・早川延四郎(片岡松十郎)に声をかけられた。20年ぶりの再会であった。
延四郎は何度も手紙を書いたのだが、シズは一度も返事を書かなかった。シズは、今でもそれらを持っているが、延四郎には全て読まずに捨てたと嘘を言った。

延四郎は、自分の興行の千秋楽の翌朝、もう一度ここで会いたいと言った。

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昨日のあとがきで、行方をくらまして大騒ぎになっているのは早川延四郎(片岡松十郎)だと思った当方ですが、それは誤解でした。延四郎は逃げることなく真面目に仕事してました。芝居がハネた後は、女をふたりも連れて夜店見物に来るくらいまっとうに仕事してました。すみません。

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