NHK『舞いあがれ』第20回

今にして思えば『カムカムエブリバディ』は名作だったのに、まとめ記事は3回で断念してしまったことを惜しく思うわけで、そんな体たらくなのに11月6日に開催される制作トークショーの抽選に当たり、嬉しいやら申し訳ないやらで複雑な心境の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の20回めの放送を見ましたよ。

* * *
第4週『翼にかける青春』

人力飛行機・スワン号は、テスト飛行の離陸直後に墜落してしまった。
機体が破損したばかりか、パイロットの冬子(吉谷彩子)は左足を骨折してしまった。全治2ヶ月を必要とし、入院してしまった。

2ヶ月半後に予定されていた、女性パイロットによる航続距離新記録への挑戦はほとんど不可能となった。
部員たちは、それぞれが責任を感じていた。設計担当の刈谷()高杉真宙)は、冬子の体力を過信して、より負担の大きい尾翼にしてしまったことが原因だと推定した。部長の鶴田(足立英)は、あらゆる責任は最終的に自分にあるのだと皆をかばった。

パイロット・冬子は、突風に驚いて操縦桿を強く引きすぎたために機体が不安定になったのであり、自分の操縦ミスだと考えていた。
病院に見舞いに来た鶴田に対して、予定通り記録飛行を実施することを願い出た。退院後、短い期間だがトレーニングを再開して、次こそうまく飛ばすという。
そしてなにより、冬子にとってはみんなの期待を裏切ってしまったことに負い目を感じていた。部員たちは3回生の夏で引退する。冬子はまだ2回生なので翌年にチャンスはあるが、3回生たちにとってはこれで最後になってしまう。先輩たちにこのように惨めな最後を迎えさせたくないというのだ。

部に戻った鶴田は、機体を修理し、予定通り記録飛行を実施したいと部員たちに提案した。
しかし、設計担当・刈谷を中心に反対意見が出た。拙速な修理では、再度事故が起きかねないというのだ。しかも、冬子が万全な体力を取り戻せるとも限らない。別のパイロットを使うにしても、冬子の体型に合わせて設計されているので、別人ならば一から設計のやり直しである。通常なら完成まで1年かかる工程であり、現実的とは思われなかった。

舞(福原遥)をパイロットに推す声が上がった。舞は冬子と体型が似ているので、現在の機体を微調整するだけで対応できそうに思われた。
しかし、刈谷はそれにも反対した。どう考えてもトレーニングが間に合うようには思えないし、ましてや入部したばかりの1回生にこなせる任務ではない。

刈谷は、すっかり諦めてしまった。今日をかぎりに引退すると言って、部室を出て行ってしまった。彼を慕って入部した2人の1回生も一緒に辞めてしまった。

舞は、他の1回生とは異なり、退部しなかった。そればかりか、一度否定はされたものの、パイロットに推薦されたことが気になり始めた。
舞は、入院中の冬子を見舞い、自分にパイロットは可能かと相談した。
冬子は、楽しいことよりも、苦しいことの方がずっと多いと答えた。体力的に厳しいトレーニングに明け暮れるのはもちろんだが、部員たち全員の期待を背負うというプレッシャーが重くのしかかると話した。それでも、舞がやりたいと思うならばやればいいと応援した。

ある朝、舞は部室を覗いた。
全ての作業は中止されているので誰もいないはずの作業場で、空山(新名基浩)がひとり黙々と部品作りをしていた。彼は3回生だが、人力飛行機に熱中するあまり留年を繰り返している学生である。普段は無口な彼だが、舞の姿を認めるとぽつぽつと話しはじめた。
彼はこれまでに7機の人力飛行機に関わってきたという。卒業した学生たちの様々なアイディアや期待は、今年の機体であるスワン号に引き継がれている。空山はそんなスワン号が美しく空を飛ぶ姿をなんとしても見てみたいと話した。一方で、そろそろ在籍期限を迎えてしまう。来年度で卒業して、郷里の宮崎に帰るのだという。だから、これが最後のチャンスだったと話した。

舞は部長・鶴田に、自分をパイロットにするよう直談判した。

* * *

舞(福原遥)が人力飛行機のパイロットになることは、番宣で何度も見ていたので、まぁそうかー、と思いながら見ていました。
本文では割愛しましたが、舞は母・めぐみ(永作博美)にも相談していました。なにかと心配性なめぐみは、強く反対はしなかったものの、難色を示していました。

舞は、自分がパイロットになることについて悩み、夜はあまり眠れなかったようです。朝のベッドのシーンで、よく眠れなかった様子が表現されていました。
その直後の、冬子(吉谷彩子)を見舞うシーンで、福原遥の目の周りが赤く腫れているように見えました。
朝ドラのヒロインは撮影が過酷なので、しばらくすると画面にも疲労感が映ってくるってよく言われますけど。でも、まだ始まったばかりだし、俳優本人の疲労というよりは、主人公の寝不足を表現するメイクだったのかな。でも、ギョッとするくらいの赤さに見えました。

明日も読んでアラモード。

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