NHK『ブギウギ』第31回

この前の土曜日は「義理と恋と俺」ってことで、OSK日本歌劇団の「レビュー in Kyoto公演」を見に行った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第31回めの放送を見ましたよ。

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第7週『義理と恋とワテ』

1939年(昭和14年)4月、鈴子(趣里)と秋山(伊原六花)が東京に来て1年が経った。梅丸楽劇団は好調であり、鈴子と秋山は名実ともに大人気のスターとなっていた。

大阪から梅丸少女歌劇団(USK)のp林部長(橋本じゅん)がやってきた。USKも相変わらず順調で、鈴子の同期のリリー白川(清水くるみ)と桜庭和希(片山友希)がスターとして活躍しているという。しかし、より充実させるために、鈴子と秋山に大阪へ帰ってきて欲しいというのだ。ふたりが無理なら、せめてどちらか一人だけでもと願うのだった。
しかし、鈴子も秋山も応じなかった。鈴子はもっと東京で勝負したいと思っていたし、秋山は憧れだったダンサー・中山史郎(小栗基裕)と交際していて東京を離れたくなかった。

その頃、鈴子は「スイングの女王」と呼ばれ、『ラッパと娘』のレコードもよく売れた。街のあちこちでも耳にするようになった。
次回作として、作曲・羽鳥善一(草彅剛)、作詞・藤村薫(宮本亞門)のコンビで新曲が作られることになった。

鈴子はレコード会社で藤村に引き合わされた。藤村は、作詞のインスピレーションを得ようと鈴子に無遠慮な質問をぶつけた。恋人の有無、これまでの交際人数、直近のキスの経験など矢継ぎ早に尋ねた。鈴子が答えあぐねているのもお構いなしに、藤村は自分の世界に没頭して作詞を始めた。鈴子は面食らってしまった。

レコード会社でそのような打ち合わせをしていると、「ブルースの女王」の通り名を持つ茨田りつ子(菊地凛子)が顔を出した。鈴子は彼女の『別れのブルース』が大好きだった。憧れの茨田りつ子に会えて感激した。
しかし、茨田は鈴子に対して失礼な態度で接した。ステージ上での派手なメイクをバカにしながら、素顔の方はジャガイモのようだから同一人物だとは思えなかったなどと評した。
鈴子は茨田のことがいっぺんに嫌いになってしまった。

その日の夜、秋山はしょんぼりとして下宿に帰ってきた。心配した鈴子は、行きつけのおでん屋台に誘って話を聞いた。
秋山は恋人のダンサー・中山から言われたことを話し出した。秋山はこれまで男役ダンサーとしてキャリアを積んできたが、中山から娘役に転向するよう勧められているという。そもそも、彼が秋山に交際を申し込んだのも、秋山の女性的な面を感じたかったからだと説明したという。告白された時の恥じらいや潤んだ瞳を見て、中山はときめいたという。その時に中山の感情を舞台で観客にも見せたい。そのためには、秋山が娘役になる必要があるというのだ。

秋山は、中山にあれこれと指図されることに疑問を感じ始めていた。恋人である以前に、先輩ダンサーなのだから指示に従うのが当然だと思う部分もある。しかし、どうも行き過ぎのような気もするのだった。
話を聞いた鈴子は、最終的に決めるのは秋山自身だと話した。ただし、その判断の参考のために、一度娘役をやってみるのもいいのではないかと助言した。

秋山は、鈴子の恋愛に水を向けた。松永(新納慎也)との関係について尋ねたのだ。
鈴子にもよくわからなかった。ほぼ1年前に額にキスをしてもらったことがあるけれど、その後の進展は全くないという。

翌日、鈴子の稽古は中止になった。新曲の練習をするはずだったが、藤村の作詞がまだ終わらないというのだ。
鈴子がひとりで佇んでいると、松永が姿を現した。内緒話がしたいと言われ、喫茶店に誘われた。鈴子はそれについていくことにした。

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本文では割愛しましたが、おでん屋台での鈴子(趣里)と秋山(伊原六花)の恋バナ中に、いちいち主人・伝蔵(坂田聡)が口出ししてきました。曰く、ダンサー・中山(小栗基裕)は女を自分の自由にしたいだけのくだらない男だの、鈴子が額にキスしてもらっただけでも男女の中は深く進展しているだの。話に割り込まれても鈴子と秋山は気分を害するでもなく、会話の一員として認めているようでした。半分無視しているけれど。

屋台主人・伝蔵は口の悪い江戸っ子で強面です。そのくせ、女房に逃げられた身であると以前からほのめかしています。鈴子と秋山の恋バナに対して、自分の経験に照らして役に立つんだか立たないんだかよくわからない話をいつもしています。要するに、道化師役としているみたいです。

ところで、話は脱線するけれど、男役に対して娘役をやるよう打診されるって話は、つい先日似たような話をちょっと耳にしていたので、ドキリとしました。僕の聞いた話の男役の人は、「スカート履くなんて絶対やだ」と断ったらしんですが。

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