NHK『ブギウギ』第36回

我が家のリビングには山瀬まみの写真やグッズはひとつも置かれていないのに、札幌出身で活動休止中のバンドDrop’sのポスターは貼られているわけだけれど、今朝の朝ドラ放送5分前に東京のTC楽器でDrop’sでベース担当だった小田満美子さんが働いているってことを知って、「先週の東京出張の前にこの情報を知っていれば・・・。ギターの荒谷さんが一番好きだけど、小田さんは山瀬と名前が似てるってだけでいい人なのに。。。」と悔やんでドラマに集中できなくなった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第36回めの放送を見ましたよ。

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第8週『ワテのお母ちゃん』

1939年(昭和14年)9月、ナチス・ドイツのポーランド侵攻に端を発し、第二次世界大戦が始まろうとしていた。日中戦争も続いており、世間では戦争に協力しようという機運が高まっていた。

梅丸楽劇団には松永(新納慎也)に代わる演出家として竹田(野田晋市)が就任した。
竹田は劇団の方針転換を打ち出した。これまでの明るく楽しいだけの舞台ではなく、時局に合わせたものにするという。鈴子(趣里)のメイクは派手すぎると指摘し、より地味なものにするよう命じた。

鈴子はいつものように羽鳥(草彅剛)の家の夕食に招待された。
その日、羽鳥は珍しく酔っ払った。彼の敬愛する音楽教師・メッテルが国外退去処分になったからだ。メッテルはウクライナのキエフから来日し、音楽の楽しさを伝えることを信条としていた。羽鳥はそんな彼に薫陶を受けた。ところが、メッテルは近頃の日本国内の様子を見て「ニッポン人はおバカさんだ」と発言した。それによって日本から追い出されたのだ。
羽鳥はそれだけの理由で国外退去処分になったことに憤っていた。しこたま酔った羽鳥は、ふて寝すると言って寝室に引っ込んでしまった。

羽鳥の妻・麻里(市川実和子)によれば、羽からのプロポーズにもメッテルが関与していると言う。
結婚前、麻里は劇場側の喫茶店・バルボラで働いていた。羽鳥は毎日決まってアイスコーヒーを注文したという。ある日、羽鳥は「ナイスコーヒー」と注文した。その駄洒落に麻理は吹き出した。吹き出した直後、羽鳥はその場で交際を申し込んできた。交際に応じると、今度は1週間後にプロポーズされた。そしてそのまま結婚したのだと言う。
羽鳥は初めから、30日間連続でアイスコーヒーを注文する計画を立てていたという。そして、31日目に冗談を言って、笑ってくれたら告白することを決めていた。その通りになったのだ。
そして、羽鳥が結婚を急いだ理由はメッテルの教えだったという。メッテルはいい音楽のためには早く身を固める方がよいと教えられた。当時の羽鳥は劇場でジャズを演奏することを夢見ていて、それを叶えるために結婚したいのだと説明したという。
鈴子は、羽鳥の結婚の理由はきわめて自己中心的なものだと思った。しかし、麻里は彼のばかみたいな素直さに惚れて結婚を決めたと話した。

自身の恋愛事情を聞かれた鈴子は、失恋したばかりだと話した。
麻里はその失恋を芸の肥やしにすべきだと話した。生きていること全てが芸の肥やしなのだという。鈴子はその言葉に感銘を受けた。

その頃、鈴子の実家ではツヤ(水川あさみ)が相変わらず床に伏せていた。病気の原因はわからないままだが、どんなに専門医に診てもらうことを勧めても断り続けていた。金のことが心配だったからだ。国内が戦時体制に向かっており、銭湯の客足も減っているのだ。夫・梅吉(柳葉敏郎)もツヤのことをひどく心配していたが、金のことを思うと自宅療養以外に手はなかった。

そんなある日、弟・六郎(黒崎煌代)が召集令状を受け取った。それまでトロい子だと馬鹿にされていた六郎は、自分が一人前の男だと国から認められたと思って大喜びした。両親は六郎が兵隊になることを心配したが、本人の喜びように水を差すわけにはいかないと思った。一緒になって喜んでやった。

六郎が招集されたことは、すぐさま電報で鈴子に知らされた。

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予告を見る限り、今週は不穏な展開で心配になってます。

ていうか、名前だけ出てきて姿の映らなかったメッテル先生ってのが、ウクライナのキエフ出身って、あーた。今日日、ウクライナといえば戦禍の象徴みたいになってるといえなくもないけれど、ここで持ってくるかぁ。

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