昨日の小倉(北九州市の方)は雨だったんだけれど、地元出身の人に案内してもらい、ほんの少しだけ遠回りになるけれどアーケード街を巧妙に通り抜けて一切傘を使うことなく資さんうどんにありつくことができて、評判通り美味しいうどんだったと感激した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第52回めの放送を見ましたよ。
行きがかり上、宿で一緒になった学生は村山愛助(水上恒司)と名乗った。東京の学生だが、実家の大阪に帰るところだという。途中の愛知で鈴子(趣里)の公演があると知り、立ち寄ったのだと説明した。
小夜(富田望生)は愛助が自分たちの金を盗んだ泥棒だと疑い続け、ずっと睨んでいた。しかし、鈴子は無闇に人を疑うべきではないとし、彼と話し続けた。学生は金がないものと決めつけ、腹一杯夕食を食べるよう勧めた。
愛助はモジモジしながらも、ずっと鈴子の大ファンだったと話した。鈴子の大阪時代の公演も見ているし、自分が東京の大学に通うようになってからは鈴子の東京での活動もずっと見ていたという。話は徐々に熱を帯び、鈴子の歌も動きも素晴らしいと大絶賛した。鈴子の歌を聴いていると、とてもいい気持ちになるのだと述べた。
翌朝、鈴子たち一行が宿を出ようとすると、愛助は先に出発したという。しかも彼は、一文なしになってしまった鈴子たちの宿代の半分を置いていったという。鈴子は恐縮し、帰京後に全額送金するのっで、学生には金を返してほしいと女将に頼んだ。
鈴子たちの次の行き先は神戸だった。
汽車の座席について一息つくと、そばに愛助も乗車していることに気づいた。彼は実家の大阪に向かう途中なので、同じ汽車に乗り合わせたのだ。
愛助のことを泥棒だと疑い続けている小夜は、彼がまたしても跡をつけてきたと言って睨みつけた。しかも、学生の身分で鈴子たち一行7人の宿賃の半分を支払うなど常識では考えられない。それこそが金を盗んだ証拠であり、せめてもの罪滅ぼしのつもりで金を置いていったに違いないと考えられたのだ。
口論していると、近くに座っていた少女が愛助を弁護した。彼は腹の空いた自分にふかし芋をくれたという。優しい人なのだからいじめるなというのだ。そのふかし芋は、前夜の夕食で鈴子が分けてやったものだ。鈴子からもらったものをさも自分のものだとして少女にくれてやったと見て、小夜はますます頭にきた。
それでも鈴子は、彼のことを悪人だとは思なかった。愛助には後日宿代を返すと約束し、送金先として住所を聞いた。
そこへ、一人の軍人がやってきた。愛助の姿を認めると、腰を低くして挨拶した。その軍人によれば、愛助は有名な村山興行の御曹司だという。村山興行が多くの芸人を戦地慰問に派遣してくれて助かっているという。
芸能界の大企業の息子だと判明し、鈴子たちの宿代を簡単に支払うことのできた理由が判明した。それまで小夜と一緒に愛助を疑っていたマネージャー・五木(村上信悟)もすっかり態度が変わった。愛助にうやうやしく名刺を渡した。
鈴子は、愛助に身分を隠していた理由を尋ねた。すると愛助は、特別扱いされるのがいやだからだと説明した。鈴子もそれに共感した。鈴子自身も特別扱いされるのが苦手なのだ。鈴子は、少しも偉そうにしない愛助のことがますます気に入った。
そんな騒ぎの中、小夜は足に違和感を覚えた。足袋を脱いでみると、そこから金が出てきた。用心のために、財布ではなく旅の中に隠していたのだ。こうして、愛助の泥棒疑惑は完全に晴れた。
機嫌の良くなった鈴子は、この場で一曲歌うことを決めた。先の少女のリクエストで『ふるさと』を朗々と歌い上げた。
乗り合わせた乗客たちはうっとりと聞き入った。中でも、愛助は天にも昇る心持ちでその歌声を聞いた。
昨日から、ずっと愛助(水上恒司)に感情移入しながら見てます。僕が最愛の山瀬まみに遭遇したらあんな風になるだろうなと。むしろ、もっと極端に挙動不審になって、悪くしたら卒倒してしまうかもしれないなとも思うけど。
ていうか、一度プライベートの山瀬まみに遭遇したけれど、何もできなかったっつー経験はあるけど。あんだけ鈴子(趣里)と一緒に入れた愛助が羨ましい。