とある知人(周囲では「画伯」と呼ばれている)に鹿児島で似顔絵を描いてもらったのがちょうど10年前だと気づいて、もうそんなに前のことなのかと気が遠くなった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第85回めの放送を見ましたよ。
出産予定日までもう何日もない鈴子(趣里)は、愛助(水上恒司)の病気のことを心配しないことにした。安心して出産に集中することが彼の願いだと悟ったからだ。
愛助からのハガキは相変わらず届く。鈴子は愛助が無理をして良いことしか書いてないとわかっていたが、それを受け入れて前向きな気持ちで返事を書いた。
その頃、実際の愛助の病状はかなり悪化していた。トミ(小雪)はきっと良くなると励ましたが、愛助本人はもう長くはないと悟っていた。
愛助はこれまで生んで育ててくれたことをトミに感謝した。その上で、自分は絶対に鈴子と結婚すると訴えた。病気に悩んでいた自分の人生を明るくしてくれたのは鈴子である。だから絶対に一緒になると言うのだ。
トミは、病気さえ治れば、愛助の願いはなんでも聞くと約束した。
数日後、愛助は危篤に陥った。
すぐさま村山興業東京支社長・坂口(黒田有)とマネージャー・山下(近藤芳正)に連絡があったが、ふたりは鈴子には黙っておくことにした。鈴子がなんの心配もなく出産することが愛助の願いであるのだからだ。
何も知らせないつもりであるが、ふたりは鈴子の様子を見に行くことにした。
ふたりが家に着くと、鈴子はちょうど陣痛で苦しんでいた。自分で産院に向かおうと準備をしていたが、途中で動けなくなっていた。鈴子は、坂口と山下に付き添われて産院へ向かった。
こうして鈴子は無事に元気な女の子を産んだ。鈴子はその子のかわいらしさに見惚れた。
坂口はすぐさま大阪に連絡した。
電話に出た村山興業社長秘書・矢崎(三浦誠己)は、ほぼ同じ時に愛助が亡くなったことを知らせた。
愛助(水上恒司)が亡くなったことはセリフで明言はされていなかったけれど、映像の状況からそうだと思いました。
鈴子(趣里)の出産シーンでは、趣里さんの額に浮かんだ青筋が最高でした。