昨日と今日の『半分、青い。』は録画したまま放置している当方が、『“朝ドラ”同窓会 ~カーネーション~』の放送を見ましたよ。
NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』は2018年4月10日(火)より、月~金曜日の16:20より1日2話ずつ再放送される。それに合わせて、同ドラマのキャストが再会した。
出演は以下の6名。
- 尾野真千子(主人公: 小原糸子)
- 麻生祐未(母: 小原千代)
- 尾上寛之(幼馴染: 安岡勘助)
- 田丸麻紀(勘助の義理の姉: 安岡八重子)
- 川崎亜沙美(次女: 小原直子)
- 甲本雅裕(電器店主: 木之元栄作); 途中から登場
同ドラマは2012年2月24日にクランクアップしたので、出演者が一同に会するのは6年ぶり。
- 田丸
- 朝ドラへの出演は初めてなので浮かれた。
- 尾上
- 幼馴染の役なので長期間出演することになる。嬉しい半面、プレッシャーを感じた。
- 麻生
- 面白い役者が揃うと聞いて、共演できるのが嬉しかった。
- 川崎
- 実はヒロインのオーディションで落選していた。ドラマの放送開始時には三姉妹役が決まっておらず、自分にオファーが来るよう念を送っていた。
- 尾野
- 朝ドラのヒロインは若い女優が主なので、自分には縁がないと思っていた。しかし、30歳以上でも応募して良いと聞いたので受けることにした。合格の報せは、事務所からの電話だった。その時、スーパーで買い物をしていて、腕にカゴをぶら下げたまま泣き崩れた。
- 尾野
- 岸和田弁に苦労した。自分は奈良出身で関西弁には慣れていたが、岸和田弁は少し違っていて、方言指導者に何度も直された。主人公なのでただでさえスケジュールがきつく、セリフも多いので苦労した。方言指導の先生は厳しかった。
- 田丸
- 美容師の役だったので、美容術のレッスンに苦労した。昔の道具を使うので、いずれも鉄製で重かった。今は自分が美容院に行くと美容師に同情する。
- 尾野
- ミシンや縫い物の練習を一生懸命行った。リハーサルで失敗しても、「本番では上手くやります」と眼力でスタッフを脅しつけた。麻生も同様で、優しそうな顔つきで有無を言わせないやり方をしていた。
- 尾上
- 撮影初日は京都の河原でのシーンだった。慣れない高下駄を履いていた。撮影は長丁場なので怪我をしないように注意されたのだが、まんまと転んで足をくじいた。少し腫れた程度で済んだので撮影に影響はなかったが、恥をかいた。ただし、初日に失敗して恥をかいたので、その後は楽しくやれた。
- 尾野
- 休みの前日にカラオケに行ったり、実家に帰ったり、一人で焼き肉を食べたり。他の俳優は休みの日に東京に帰ることが多かったので、一人で大阪で過ごしていた。毎日、宿泊所と撮影所の往復だったので、必要もないの服を1着だけにクリーニング店に出すなど、普段と違うことをしてみたり。
- 川崎
- 飲んでた。
- 尾野
- 撮影中に転んで歯を折った。奇跡的に顔は無傷で、歯だけが粉々に砕けた。百貨店支配人・花村役の國村隼にすがりついて自分を売り込むシーン。下駄を履いて走ったら転んだ。
- 尾上
- 兄・安岡泰蔵役の須賀貴匡はギターが得意で、撮影現場にもギターを持ち込んでいた。岡山でのロケの帰り、駅前で路上ライブをやろうと誘われて、昼間に一緒に歌った。
- 川崎
- 岸和田出身の自分は、オーディション落選後に岸和田城の堀で友人たちと花見をしていた。すると、ヒロインに決まった尾野がイベントでやって来た。岸和田城をバックに尾野の写真撮影が始まったが、自分はちょうど尾野と城の間にいる。写り込んでやろうと思って立ち上がって手を上げたら、小さくて顔は判別できないが、それがそのまま掲載された。
- 尾上
- 脚本上はシーンの終わりなのにカットがかからずアドリブをすることがある。尾野とのアドリブの掛け合いは面白かった。特に勘助と糸子が初めてカレーを食べるシーン。奇妙なものをおそるおそる食べたら美味しかったというくだり。
- 田丸
- 勘助が戦争に行く時、糸子に会いに行くが声をかけられないシーン。少年から青年への変化が表現されていて良いシーンだった。
- 尾野
- 勘助の戦死に一番泣いた。幼馴染の死は、父の死とはまた違う。特に、勘助役の尾上とは芝居以外でも幼馴染のようだったので特にそう思った。
- 麻生
- 11歳くらいの設定の糸子が、職場でイジメられているのに頑張って仕事に出かけるシーン。母・千代が金平糖を持たせて送り出す。その時の尾野は、11歳の少女の表情を見事に演じていた。こんなに小さい子になりきれるなんて凄いと思った。一生忘れないだろう。
- 川崎
- 三姉妹の喧嘩は壮絶だった。自分は元プロレスラーであり、取っ組み合いでは足も出た。また、長女・優子役の新山千春には、自分の体が頑丈なせいで、喧嘩のシーンで突き指させてしまった。
- 3位: 糸子からの告白に対して、周防(綾野剛)が抱きしめる
- 視聴者コメント
- 「朝からこんな!」と頭が沸騰した。
- 出演者たち
- 現場の雰囲気が違った。
- 尾野
- 勘助のことは忘れた。
- 2位: 糸子が岸和田で行きていくことを決意(尾野のラストシーン)
- 視聴者コメント
- 糸子の決意を熱く感じた。
- 尾上
- ドラマのイメージポスターはミシンの向こうから覗き込む糸子であるが、それと同じ構図だった。
- 尾野
- 自分からシーンを増やして欲しいと言ったことは無かったが、唯一ここだけは提案した。最後だからミシンに触れたいと提案したらカットを追加してくれた。それでポスターと似ることになった。
- 1位: 糸子がミシンを自分の「だんじり」だと思う
- 視聴者コメント
- エネルギーに満ちた場面で印象的だった。この先どんな展開になるのかワクワクした。
- 尾野
- 撮影の時から恥ずかしかった。一番恥ずかしいと思っているシーンが1位になるなんて。
- 当ブログのコメント(第7回あとがき)
- 本作最大のお笑いシーンとして、後世に語り継がれること間違い無し。今から10年後、もし尾野真千子が日本を代表する大女優になっていたとしたら「あの尾野真千子の爆笑シーン」としてバラエティ番組に取り上げられること間違い無し。そんな雰囲気をプンプンさせていました。
- 父との喧嘩シーンは本気で殴られたのか?
- 尾野
- 本気だった。父・善作役の小林薫から提案され、承諾した。小林の狙いのひとつは、妹たちを演じている子役たちを驚かせるため。リハーサルでは殴るフリをするだけにして、本番でのみ力いっぱい殴られた。案の定、子役たちはびっくりしていた。本気で殴ってくれたおかげでいいシーンになってありがたかったけれど、本当に痛かった。承知した自分に腹が立った。
- 麻生
- ずいぶん長い間、頬に手形が残っていた。本当に殴る芝居は皆無ではないが、あんなに長時間痕が残るのは初めて見た。
- 麻生の少しトボけた母に癒やされた。自分も同じ母として、ああありたいと思った。
- 麻生
- ゆっくりした喋りなので、視聴者からイライラされないかと心配だった。また、15分しか尺がないのに自分だけゆっくり喋って大丈夫だろうかと思っていた。
- 川崎
- 独特の空気感、スピード感が良かった。
- 『カーネーション』以来、朝ドラが日課となった。毎朝元気とパワーをもらった。私の朝を変えたドラマ。
- 尾野
- やった甲斐があって嬉しい。俳優という職業にも夢があると思える瞬間。第二弾を作りたいけれど、登場人物はみんな死んでしまっている・・・。
ドラマの撮影で遅刻。尾野は「呼んでないから帰って」とからかう。甲本は、尾野から是非来てくれと頼まれたのだと反論。尾野からは、いつも最低のヤツだと意地悪を言われている。「甲本雅裕は最高のヤツ」と言っておいてくれと頼んだのに言ってくれなかったのは不満だと述べる。
甲本は、自分は遅れてきたのに、今日ははじめから参加していたかのようにすぐに場に馴染めたと話した。この作品は自分にとって一生忘れられず、何かあったら思い出すとまとめた。
「みーんなで家族!!」
共演者やスタッフなど、関わった全員が家族だと思う。みんなが支えてくれて、いつも一緒にいて深い絆になった。