『おんなの窓(2)』 伊藤理佐

伊藤理佐の1コマエッセイ漫画を中心に収録した『おんなの窓(2)』を読んだ。

伊藤理佐といえば、吉田戦車と再婚したことで有名。
同書のオビには

まさかの「結婚」ですが、固唾をのんで見守ってください・・・。

と書かれていたりする。

実際に、伊藤理佐のヘタウマ画風でかかれた吉田戦車が随所に出てきて、笑える。
吉田戦車本人は、自分の日記の中で、

漫画の中の自分を見ての感想は、
「福満しげゆき氏の奥さんと同じポジションにいるな、俺!」
というものでした。

と記しているが、激しく同意してしまった。
コマの横の方でさりげなく書かれているだけなのに、妙な存在感があり、そして究極の和みキャラになっている。笑う。

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鴨志田穣が死去

「また新たに癌が見つかりました。正確に言うと悪性肉腫です。もっと詳しく病名を申しますと、平滑筋肉腫と申しまして、こいつは転移と大きくなるのが非常に速いのが特徴で、やっかいなんです。手の施しようがありません、持って寿命は、ひと月から年内というところでしょうか。残念ですが」
「はあ、持って五ヶ月の寿命か。ちょっと短すぎるなあ」

カモのがんばらないぞ』より

このように宣告を受けたのが、昨年の5月らしい。
それから1年弱、本日午前5時ころ亡くなったそうだ (共同通信の報道)。

元(?)妻の漫画家西原理恵子のサイトトップでも死亡が伝えられているほか、今月のりえぞうコーナーでは喪中のためしばらく仕事を休むと宣言されている。

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上京ものがたり / 西原理恵子

上京ものがたりサイバラの「上京ものがたり」を立ち読みしました.

サイバラの「ぼくんち」は大好きで,僕的”墓場に持って行きたいモノ”の一つにカウントされているわけですが,最近の「クソ掃き溜めの かもっち を捨ててやったわよ.ふんっ!」的な著作の数々にはかなりゲンナリな食傷気味でとんとご無沙汰だったり.
#ところで,「ぼくんち」って,けらえいこの「あたしンち」に対するアイロニーなんですか?先日,ふと気づいたのですが.

たまたま本屋さんに行ったら,「上京ものがたり」にはカバーもかかっておらず,好きにしてっ!って感じで読み放題だったし,薄くてすぐに読めそうでもあり(ていうか,そもそもサイバラのマンガってサクって読めるしー),僕の大っ嫌いなプライベート愚痴マンガ(e.g. 「私たちは繁殖している (3)」以降)だったら書棚に戻せばいいやとか思って,軽く読んでみたり.

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