NHK『ブギウギ』第42回

昨夜は『ミワさんなりすます』の25話Reiちゃんさんを見たし、今日はReiちゃんさんのニューアルバム『VOICE』がAmazonから届く予定だし、明日はBillboard Live OSAKAでReiちゃんさんのライブ『JAM! JAM! JAM! 2023』を聞きに行く予定の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第42回めの放送を見ましたよ。

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第9週『カカシみたいなワテ』

警察から、舞台の3尺四方の枠内で歌うように指導されたにもかかわらず、客を楽しませるために鈴子(趣里)はその決まりを破って歌った。そのせいで公演は途中で中止され、鈴子は警察署で取り調べを受けた。反省する態度を示したため、鈴子はすぐに釈放された。

鈴子と入れ替わりに、茨田りつ子(菊地凛子)も警察に呼ばれていた。彼女が警察に呼ばれるのは5回目で、全く反省せず、反抗的な態度を改めないという。どんなに指導されても演出を変えようとしないばかりか、普段着も華美な服装のままだった。
警察に鈴子を迎えにきた羽鳥(草彅剛)は、茨田りつ子のことを面白がっていた。彼は鈴子の無事を確認できたので、りつ子の取り調べが終わるのを待つと言う。

鈴子は、同じく迎えにきた劇団統括・辛島(安井順平)と一緒に帰った。
辛島は、警察の指導に従うよう改めて釘を刺した。茨田りつ子はどの劇団にも所属せず、楽団も自分で雇うなど独立してやっている。だから、最終的にはりつ子本人の責任で片付く。一方の鈴子は、梅丸楽劇団に所属しており、鈴子が問題を起こすと劇団全体の存亡に関わる。ゆえに、りつ子のようなわがままは控えるようにと注意した。鈴子も納得せざるを得なかった。

次の公演では、鈴子は命じられた通り、決められた枠内から一歩もはみ出さずに歌った。鈴子のトレードマークであるつけまつ毛も半分以下の長さにした。

公演を終えると、控え室に茨田りつ子が現れた。羽鳥に招待されたのだという。りつ子はいつも通りに派手な私服に身を包んでいた。劇場の途中で婦人会に注意されたが、逆にこれは自分の戦闘服だと言い返した。

りつ子は鈴子に向かってつまらない公演だったと無遠慮に述べた。鈴子は突っ立ったままで、まるでカカシのようだったと言うのだ。警察の言いなりになるばかりで、つまらない歌を聞かされる客が気の毒だと愚弄した。いやいや歌うのならやめてしまえとまで言い放った。
鈴子は、もっと自由に楽しく歌いたいのだが仕方ないことだと言い訳するが、りつ子は冷ややかな目で見て帰って行った。

それと入れ替わりに、小林小夜(富田望生)と名乗る田舎娘が、係員の静止を振り切って控え室に飛び込んできた。鈴子の弟子にして欲しいと言うのだ。小夜によれば、鈴子の歌を聴くと辛い気持ちが楽になり、楽しいはずなのに涙が出るという。これまで歌の勉強をしたことはないが、自分も鈴子のような歌手になりたいと訴えた。

鈴子は、弟子を取るつもりはないので諦めろと告げた。
しかし、小夜は身一つで上京し、行くあても金もないと聞いて情にほだされた。弟子にはしないが、自分のところに居候させることにした。

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NHK『ブギウギ』第12回

昨夜はNHK夜ドラ『ミワさんなりすます』の1回目の放送で、主人公(松本穂香)がひょんなことから大ファンの俳優(堤真一)の屋敷のニセ家政婦になるというところまで話が進んだのだけれど、楽しみにしていたReiちゃんさん(バーの店長役)が出てこなくてがっかりした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第12回めの放送を見ましたよ。

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第3週『桃色争議や!』

大和礼子(蒼井優)が演出を担当することになり、配役も大幅に変更される予定だ。そのため、劇団内では熾烈な役の争奪戦が始まっていた。

特に、男役として桜庭辰美(片山友希)と秋山美月(伊原六花)は大きな争点だった。
秋山は花咲少女歌劇団に所属していた実力派で、自他共にその才能が認められていた。一方、桜庭はそれより明らかに見劣りがした。
鈴子(趣里)は同期として桜庭を自主練習や息抜きに誘ったが、桜庭はふさぎ込みがちになり、それらを全て断った。そして、入団して6年で初めて稽古を休んだ。

鈴子自身も心穏やかではなかった。憧れの大和礼子に比べて、自分には個性や才能が備わっていないと思われたからだ。

鈴子は新人研究生の教育係も担当しているが、その鈴子に相談もなく、秋山が研究生たちを怒鳴りつけているのを見つけた。秋山は、才能がないなら辞めてしまえと説教していた。
鈴子は慌てて彼女らを引き離し、研究生たち3人に甘いものを食べさせて慰めた。劇団を辞めると意気消沈している彼女らに対して、苦しい稽古の後に同期と一緒に食べるおやつは美味しい、自分も才能がないのに頑張って来たのだから同じように頑張れなどと励ました。

同様に、鈴子は秋山を食事に誘って話をした。みながみな、秋山と同じような才能を持つわけではないのだから、新人を追い詰めすぎないよう注意した。
秋山の言い分は、彼女の言う才能とは踊りではなく、頑張る才能のことだということだった。頑張る気がないのなら辞めるべきだという点は譲らなかった。
秋山によれば、踊りの志を同じくした友達がいたと言う。ふたり一緒に花咲音楽学校に合格したが、その友達は入学直前に事故に遭って踊れなくなってしまった。その友達のことを思うと、相手が誰であろうと努力しない者のことは許せないのだと言う。それで拗れて花咲少女歌劇団を辞めてしまった。今は梅丸に拾ってもらった恩を感じており、劇団をもっと大きくして花咲を抜くことを目指している。だから、周囲に厳しく接することをやめるつもりはないと説明した。それで嫌われても構わないと言う。

家に帰ると、父・梅吉(柳葉敏郎)が映画の脚本を書くといって机に向かっていた。彼は季節の変わり目になると脚本家になりたがり、しばらくするとやめてしまうということを昔からずっと繰り返している。鈴子ですら、そんな父に呆れていた。
ちょうど、親友のタイ子(藤間爽子)も遊びに来ていた。彼女は女学校卒業後、母親の反対を押し切って芸者見習いになった。タイ子は、芸者見習いは辛いことよりも楽しいことの方が多いと話した。梅吉の脚本執筆についても褒めた。たとえ才能がなくても継続することが素晴らしいと言うのだ。

鈴子は、周囲の人々が異口同音に努力して続けることが大切だと言っていることに気づいた。誰しも自信がないままにもがいている。鈴子自身ももがき続けるしかないと思うのだった。

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