まだまだ,梅雨中旬 (“Keep the Faith” by Bon Jovi) なのに,ぜんぜん雨が降らない.
自転車で近所を散策していたら,金木犀のいい香りがした.
今でも放映されているかどうかは知りませんが,TOYOTA Vitz のCMで,ノラ猫(着ぐるみをまとった子役)がいたずらしようとするのだが Vitz (運転している女性?) に見とれてしまい,いたずらができなくなるというものがある.(TOYOTAのヴィッツ TV-CFサイトで映像が見れます)
キャッチコピーは「ヴィッツ,愛しちゃった」です.
このCM,とてもほのぼのしていて以前から気に入っていたのですが,どうやら先週の中ごろから,僕もCMの猫と同じく「ヴィッツ,愛しちゃった」みたいです.
ヴィッツ萌え~だったり,胸がきゅんとしてしまう今日この頃.
今日は梅雨の中休みでとても天気が良かった.
どこまでも真っ青な空で,見上げているとそのまま吸い込まれてしまいそうな気分になった.
こんなに気持ちよく空を見上げたのは,記憶している限りこれが2回目だ.
1度目は今から10年近く前,札幌で大学生をやっていた頃で,確か季節は冬だったと思う.
その日,どんな気分だったかは今となっては思い出せないけれど,大学生活がつまらなく思えて落ち込んでいたか,面白くないことがあってイライラしていたかのどちらかだったと思う.行きかう人々によって踏み固められた雪はツルツルになって注意しながら歩かないと転んでしまう.だから当然うつむいて足元を確かめながら歩くわけだが,もちろんその時の気分のせいもあって,普通以上に下を向きながら歩いて3大学に向かっていた.
大学の構内に入って,ふと見ると,同じ学科の女の子が歩いていた.それほど親しい仲ではなかったけれど,普段から会えば挨拶をして2-3言葉を交わす相手だったので,その日もとりあえず朝の挨拶をした.本人にとってはとりとめもない言葉だったかもしれないが,彼女がその時言った言葉は,今でも僕の頭に残っており,目をつぶれば彼女の声の調子や表情,一緒に見上げた空の青さまでもよみがえってくる.
「おはよう.ねぇ,見て.すごくきれいな空じゃない?」
その一言で,それまでの嫌な気分が全部吹っ飛んで,とてもさわやかな気分になった.
今日の空は,そんな空だった.
さて,これからが今日の本題.
今日は,京都の妙徳山華厳寺,通称「鈴虫寺」を訪ねてきた.ここには,どんなお願いでも一つだけ必ず叶えてくれるという,わらじを履いたお地蔵様がいらっしゃる.そのお守りを義理の妹へ送ってやろうと思ったのが動機.
決して悪い意味ではなく,このお寺は「一流のアミューズメントテンプル」だと思った.
参拝料500円,待ち時間30分で思いっきりおつりが来るくらい楽しめるお寺だった.僕は,神も仏もほとんど信じないし(人並みに,髪とノドボトケはあるけどね),4月に祖母がなくなったときも「まぁ,セレモニーだからしかたねぇなぁ」くらいの気持ちで葬儀に参列する大馬鹿者です.そんなわけで,心があらわれたってわけじゃなく,お寺のアミューズメント性にものすごく感心したわけです.
集客のための工夫がいろいろされています.
まず,参拝料500円を支払うと,100人ほどが収容できる大講堂に通されます.お茶とお菓子(「寿々むし」(すずむし)という特製茶菓子)が振舞われます.その後,住職が20分ほどいろいろとお話を聞かせてくださいます.主な内容は,「スズムシについて」「庭園」「幸福地蔵の正しいお願いの仕方」「御守と御札の違い」(前者は個人レベル,後者は家レベルと効果の範囲が違う.また,厄年対策は御守はダメで御札を使う必要がある)「ゴールデンウィークは3時間待ちもざらなので,雨や雪の平日に参拝するのが吉」などなど.住職の話がまた面白く,これだけ聞くために言っても損はないでしょう.ちなみに,鈴虫寺で振舞われる「寿々むし」には小さな黒い物体が含まれていて,これがスズムシの死骸ではないかという噂があるそうですが,それは間違いでシソが正体だそうです.また,お地蔵様へのお願いの仕方にも,事細かなお作法があり,それを正しく守らないとダメだそうです.詳細は後に譲ります.
それから,「鈴虫寺」という通称の由縁ともなったスズムシ.通常スズムシは晩夏から秋にかけて2ヶ月ほどしか生息しませんが,この寺ではスズムシを1年中飼育しており,常にスズムシの声を聞くことができます.スズムシを通年飼育することは非常に難しく,先代の住職が28年の歳月をかけてやっと飼育に成功したそうです.住職のお話をうかがう講堂に1箱当たり500匹,計8箱のスズムシが元気に鳴いています.実際に見てきましたが,たいへん立派なものでした.
さらに,寺の庭園と眺望.小高い山の中腹にあり,京都の街が一望できます.僕は土地鑑がないのでわかりませんでしたが,境内から比叡山や大文字焼きの大文字山などが見えるそうです.また,境内には,幹が三角や四角といったちょっと変わった形の竹も生えており,そんなものが世の中にあるとは思ってもみなかったので,とてもびっくりしました(「○○クン Love」とか落書きするのはやめろよなー).寺の背後にも大きな林があり,冒頭の写真にあるとおり,抜けるような青空に木々の緑が良く映えて,それはそれは美しい光景でした.
そして,最大の見所はやはりなんといっても,幸福地蔵と幸福御守です.御守は1つ300円.一度にできるお願いは一人一つだけ.願いがかなったらお礼参りをして,新しい御守をいただくことで新しいお願いができるそうです.お地蔵さんはわらじを履いており,お願いをした人の家を訪問して願いを叶えてくれるそうです.ですから,お願いをするときには自分の住所と名前をはっきりとお伝えしないと,お地蔵さんは迷ってお寺に帰ってきてしまい願いがかなわないそうです.お願いをした後に引っ越してしまった場合は,御守をもってお寺の方角に向かって手を合わせ「転居届け」をすればよいそうです.なお,お地蔵さんはケータイを持っていないので,電話やメールは受け付けないそうです.^^;
御守やお願いは一人一つだけですが,家族や知人の御守も分けてくれます.その場合は,以下の手順にそってお願いする必要があります.1)全員分の御守を持って手を合わせ,自分のお願いと住所氏名をお伝えする,2)すかさず1つの御守を抜き取り,それを自分用に別のところにしまう,3)それぞれの人に御守を渡し,受け取った人は寺の方に向かい,自分で住所氏名とお願いを伝える,だそうです.なお,どうやって海を渡るかは聞きませんでしたが,お地蔵さんは外国にも出張してくれるそうです.
こんな感じで,1時間弱の滞在でしたが,とても楽しかった.
神も仏も信じない僕だけど,ちゃんとお作法にのっとって,一生懸命お願いをしてきたし.
なお,このお地蔵さん,「菩薩地蔵」だそうです.自分がどんなに苦労しても,他の人の幸せのために一生懸命がんばる,そんなお地蔵さんだそうです.
くどいようだが,僕は宗教心はないし,今まで「菩薩」の意味も知らなかったけど,そういう考え方にはものすごく賛成なわけで.
すごく心がきれいになった気がした.
きっと,きれいな空のせいだと思う.
【鈴虫寺】
境内のそばに専用駐車場有.ただし,行く道が狭いので要注意.また,一方通行などが多く,僕は道順を発見できなかった.そのため,府道29号線沿いの有料駐車場(ここらへん)に車を停めた.3時間単位で1,000円.境内までは歩いて10分弱.川沿いの道を歩くので,ちょうどよい散歩コース.
参拝時間は午前9時から午後4時半.
講堂の広さは限られているので,入場まで多少時間がかかるので,余裕を持って.(お礼参りの人は,講釈なしでいけるのかもしれないが,僕は知らない)
以前の記事で紹介した姉妹デュオSAKURANBOのCDが届いた.
NHKのオンエアバトルに出演したことの反響がすごかったようで(僕もその口だけど),CDの注文が殺到し,生産が間に合わなくなったそうだ.
どーもCD-Rに焼き付けて,手作りしてるらしい.
しかし,ちゃんと12ページ(表紙含まず)にも及ぶブックレット付.なかなかの大作です.
歌詞が載っているのはもちろん,SAKURANBOのサイトでおなじみのイラストが満載.ああいうやさしいイラストが好きな人は,ブックレットを眺めながら澄んだ歌声を聴いて癒されるでしょう.
なお,このブックレット,かなり分厚い紙が使われている.まず,2つに折るのに苦労したあとが見て取れる.紙が厚くて,ホッチキスの針がキチキチで苦しそうにもがいている.その上,2箇所留めてあるホッチキスが,ちゃんと直線上に並んでいない.手作り間満載で,いい味を出している.
曲に関しては多くは語るまい.癒し系だ.歌も楽器も,曲作りもうまいぞ.
気になる人は試聴するがいい.
何はともあれ,僕はTVで聞いてあっという間に魅了された.
すんごいです.
先週,かなりむしゃくしゃして,落ち込むことがあったので,blog やその他をやめようと思った.
やめようと思ったんだけど,自分の生活の記録でもあるわけだから,消さずに残そうと思っていたわけで.(公開し続けておく必要があったかどうかは疑問なわけだが,まぁ気にしない)
しかし昨夜,その原因となった事件を解決する方法を思いつき,実行してみたら予想以上の効果を発揮し,一気にすっきりした.かなり意表をついた方法だったのだが,効果絶大.
みんな,僕にいったいどんな問題があって,それをどんな方法で解決したのか非常に気になるところだろう.
だけど,教えない.
理由は2つある.ひとつには,かなりプライベートで繊細な問題だから,そう気軽にはかけないのだ.もうひとつは,その顛末はかなりドラマチックで,出版したら売れると思う.金になる話を,そう簡単に公表できますかって.
ブルーワーカーのように,この前まではあんなに軟弱だったヒロシがこの夏ムキムキでモテモテになっちゃうほど,すげーすっきり.
ため息つきながら John Lennon を聞いていた(アルバムImagineの中のImagine以外の暗い曲とか,Mind Gamesのこれまたやっぱり暗い曲とか.Aisumasen -I’m sorry- はねーだろ,ジョン)のが,いつの間にかAvril LavigneのLet Go収録 “Sk8er Boi” やら ターミネーター2 の主題歌でおなじみ Guns ‘n’ Roses Use Your Illusion II収録 “You could be mine” を車でガンガンにかけて “Life is Rock ‘n’ Roll!” と叫ぶんだから,とんでもない変わりようだ.
なお,興奮しすぎて赤信号を見落とし,急ブレーキをかけて横断歩道で止まったことは大目に見てください.歩行者がいなくて,良かった.
何はともあれ,今後とも alm-ore をごひいきに.
先日,ストーリー・オブ・ラブの最後のせりふが気に入っていると書いた(この記事).
あれを書いたとき,まったくもって当たり前のことから,僕は目をそらしていたようで.
僕は,”And they lived happily ever after” よりも “And they lived mostly happily ever after” の方が,気張らない関係でいいものだと思っていた(今でも,それは変わっていない).
しかし,mostly よりも pretty や completely あたりの副詞でなくては辛抱ならない人も当然いるかもしれないわけで.
もしかりに,そういう人があの記事を読んで,面白くない思いをしていたとしたら申し訳ない.
物語は,想像の世界であり,そこで時間が終わっている.ゆえに,”And they lived happily ever after” と宣言してしまえば,それは疑いのない事実になるわけだ.
物理時間を生きている,現実の人々に対してはどのタイミングで “And they lived happily ever after” と宣告できるんだろう?
関係が終わるとき? happy であることが前提だから,「死が2人を別つ時」?
それ以外の原因で関係が終わったときは “And they lived unhappily ever after” ですか?
・・・まぁいいや.
しばしば関係というものは,うまくいかないことがあるわけで.
多くのケースで,「誰が悪い」って問題でもないよね.
その時考えるべきユニットは関係そのものであるから,「誰」という個人レベルのユニットに分解できないのは当然なわけで.
関係が悪化したときにとる行動は,「解消」か「修復」「気づかないことにする」くらいしかないよね.
「気づかないことにする」は,認知的に関係が良好なわけだから,表面的には happy だよね.
「解消」がいいのか「修復」がいいのかは,難しい問題だ.その人の立場や考えたかによるでしょう.ケースに依存もするし.
いろいろな要因によって「解消」と「修復」のどちらが採用されるかは変わってくるけど,僕のデフォルトの選択肢は「修復」だ.
そもそも,僕は物事を深刻に考えない楽観的な態度の持ち主なので,「まぁ,これ以上悪くなることはなさそうだし,ぼちぼちがんばって,mostly happy な状態に持っていきましょう」と修復を提案します.
しかし,逆の考え方を持ち「こんなにひどい状態を続けて,happy になる余地はない」と解消を提案する人も世の中にはいるわけで.
関係者全員が同じポリシー(解消 or 修復)を持っていればとるべき選択肢の決定は容易だけど,ポリシーが異なっているとおとしどころが難しい.
よくあるパターンとしては「じゃぁ,当面は修復でがんばりましょう.しばらく様子をみてダメだったら解消ね」っつーものでしょうか.
そんなときでも,僕は最後まで「修復」を強行に主張することが多いかも.
使い古された言葉だけど,「出会いがあれば別れもある」わけで.
しかし,出会うことよりも別れることのほうが,非常に繊細な問題なわけで.
どうせお別れするなら,気持ちよく終わりにしたい.
どうしても最後ってのは暗くなるけど,明るくいきたいよね.
ひじょーに地味な映画であり,原題が”Story of us” なのに邦題でわざわざ “ストーリー・オブ・ラブ“にしているあたりが興ざめですが,my favorite movie であり,見ながら本気で泣いた映画は生涯でこれだけ.
最初に見たのは,オーストラリアに出かけた帰りの飛行機の中.
機内で上映されているのを暇つぶしに見ていた.
いろいろラッキーなことがあって,始めての海外渡航でビジネスクラスに乗っており,のんびりと窓からグレートバリアリーフを眺めたり,隣に座っている某5歳年上なのにどう見ても僕より10歳くらい若く見えちゃう女性の先輩とおしゃべりしたりしていたので,前半はちゃんと見ていなかったけど.
次第に代わりばえのしない太平洋の水平線しか見えなくなったり,隣の若く見えるんだけどおねぇさんな先輩がうとうとし始めたりしたので,僕は映画に集中し始めたわけで.
そして,ついにラストでジーンときてしまった.
しかし,僕も若さゆえの過ち by シャア・アズナブルツッパリっつーのがあって,男は涙を見せぬもの,見せぬもの (「永遠にアムロ」) と,ぐっと涙をこらえていた.
そんなフラストレーションがあったので,DVDが出るや否や購入し,一人で見て,誰に気兼ねすることもなく号泣したわけです.
ストーリー自体は,それほどヒネリもなく,冒頭にも書いたとおり地味なものです.
崩壊寸前の夫婦が,お互いに罵り合いながら,離婚の段取りを勧めるというものです.
子供たちの前では仲のいい夫婦を演じているが,ついに子供たちに離婚を打ち明けるときが来て・・・というものです.聡明な皆さんなら,最後にこの夫婦が別れるのか,よりを戻すのかすぐにわかっちゃいますよね.^^;
それくらい,ありふれた展開で,地味地味です.
#ブルース・ウィリス主演なのに,もちろん銃もアクションも出てきません.
これだけ地味なんですが,ミシェル・ファイファーがめちゃめちゃきれいな所と,随所に出てくるせりふがなかなか洒落ており,そういうところが大好きです.
例えば,
ケイティー(ミシェル・ファイファー)
「私たち家族の歴史は一晩じゃ生まれないわ.メソポタミアでは古い都市の上に新しい町を建てたけど・・・,私は今のままがいいの.(中略; あなたは家のどこに薬があるか知ってるでしょ?朝機嫌が悪くなることも知ってるでしょ) 長年の生活の積み重ねよ.結婚生活は想像以上に大変だけど,いいこともある,あきらめちゃダメ.」(この後,2人とも欠点もあるけど,いい所もあるとか,2人で共有した時間(子育てとか)を話し合える相手は他にはいないなどと繋がる)
当たり前で,なんのひねりもないせりふだけど,改めて言われると(ミシェルの演技もうまいし),心に沁みるわけです.
沁みすぎちゃって,泣けてくるわけです.
#今,記事を書くのにDVDで確認しただけでやばかった.
ところで,
先日,実家からアスパラガスが大量に送られてきた.
それを茹でて,マヨネーズと醤油をかけて大量に食べた.
その翌日,この映画のことを思い出した.
ケイティー(ミシェル・ファイファー)
「クロスワードパズルって安心できるの.必ず答えがあるから」
ベン(ブルース・ウィリス)
「ああ.だが肝心な問いにはないぞ.例えば,神の存在とか,人生の意味.アスパラガスを食うと小便が臭いのはなぜ?」
ケイティー
「アスパラギン酸のせいよ」
ベン
「それで安心できる?」
ケイティー
「重大な問いには答えがないから,小さな問いに答えを出して安心するの」
アスパラを食べた翌日,仕事でちょっと大きな問題を抱えたままトイレに行った.
そのとき「これが,アスパラギン酸の匂いかぁ~」と納得し,この映画のことを思い出し,仕事の問題のプレッシャーが少し軽くなって,よい気分転換になった.
#ただし,気分が良くなっただけで,仕事の問題が解決されたわけではないことには注意を払う必要がある.
閑話休題
ラストシーンでひとしきり泣いて,やれやれエンディングと思っていると,もう一回泣かされます.
そこがまた憎い映画です.
ベンが「今,自分が考えている7つの単語からなる文章を当ててみろ」というクイズをケイティーに出題します.
ケイティは “And they lived happily ever after” (「彼らはその後ずっと,幸せに暮らしました」~童話の決まり文句「めでたし,めでたし」)と回答します.
ところが,これは6単語なのでハズレです,一個足りない.
Velvet Revolverの1st アルバムContrabandが届いた(ちなみに,ウチにあるのは黒いジャケットでおねぇさんが銃を完全に抜いて,片手で構えてるシルエットになっています.).
そこで,とりあえずファーストインプレッション.
音楽系のプレスはみんな言ってることだし,このCDを聞こうと思っている人もそうだろうし,実際に聞いた人も同じことを考えているだろうし,あまつさえ日本盤の解説(伊藤政則,増田勇一)にすら書かれちゃってるし,僕ももちろん,次のことを考えながら聞いた.
「Guns n’ roses のAppetite for Destructionと比べてどないやねん!?」
僕は10年以上もガンズのファーストを聞きまくっている.
まさに mere exposure effect (単純接触効果; Zajonc, 1968; 日本語による概説参考1,参考2)の助けもあってとても大好きだ.
この事実だけで,Velvet Revolverにとっては不利なのは認める.
だけど,やっぱり,なんとなく物足りなかったわけで.
Slashのギターは相変わらず良かった.この点は,聞いていて興奮するくらいだった.
だけど,ガンズと比べると,ボーカルにsexyさがない感じ.
ボーカルの Scott Weiland は,卑猥な歌詞を作って一生懸命歌っているんだけど,やっぱりAxel Rose の迫力には負けてるなぁって感じ.
なんつーか,聞かせどころもないみたいだし.
#c.f. “Welcome to the Jungle” におけるAxelの「しゃななななな にーず にーず」
元ガンズチームの演奏はツボなんだけどなー.
何回か聞いてたら,mere exposure effect (Zajonc, 1968) で好きになるかな.
某所で,ieee の発音について一悶着あったり,なかったりしましたが(結論は,ieee のサイトにあり),それで思い出したことがある.
Windows などの実行形式の拡張子 “.exe”
僕は普段から “いぐぜ” と読んでいた.
通信用語の基礎知識によれば”えくぜ“だそうだ.
しかし,”いくしぃー“という説もある.
これは,数年前にオーストラリアにあるプログラムのセッティング&使用法の説明に行ったときに,メルボルン在住のユーザーから指摘された.「”いくぜ”ではなく,”いくしぃー”である」,と.
確かに .exe は,英単語 execute [eksIkju:t] の略(発音記号はちょっといい加減)であるから,”いくしぃー”が正しそうな気もする.
しかし,その後,英語圏の人と”.exe”という文字列を含んだ英会話を行っていないから,本当に正しいのかどうかは不明である.
なんせ,オーストラリア人の発音はアヤシイ.
「私は,今日,病院に行くつもりです」を「私は,死ぬために病院に行くつもりです」と発音するのがオーストラリア人だ.
(“I will go to the hospital today.” => “I will go to the hospital to die.”)
いや,オーストラリア人も,僕なんかに「発音がおかしい」とケチつけられるのは癪だろうけど.^^;
なんせ,僕は愛の言葉をささやいたつもりでも,相手には,「ん?背中でも流したいの?」といわれてしまうくらい,僕の発音はお粗末だ.
(“I love you.” => “I rub you.”)
話を,”.exe” に戻すと,日本人はたいてい “いくぜ” か “えくぜ” と発音しているようだ.
もしかしてこれって,昔懐かしいワープロソフト P1EXE (ぴーわんえくぜ) の影響?
KISS の日本公演に行ってきました.
とりあえず,感想を一言で言うと「KISSの世界にどっぷりはまれた」っつーとこでしょうか.
昨日までの好天とうって変わって,あいにくの雨模様でしたが,会場となった大阪城ホールは異様な盛り上がりです.
会場はほぼ満員のようでした.
やっぱり,きちんとフルメイクで仮装な方々が会場の外をうろついてるし.
彼らは,記念撮影を求められたら気さくに応じています.
#そして,僕に隠し撮りされてるし.
写真ではまったくわかりませんが,座席案内係のおねぇさんも,バッチリ Paul のメイクで決めていました(下の写真のピンクの服の女性).
ただし,全員というわけではなく,僕が目撃したのは1名のみでした.
ライブの演出は,前日までに予習していたアライヴIV~地獄の交響曲DVDにそっくりでした.
(もちろん,今回の公演ではオーケストラとの共演やアコースティックセッションはありませんが)
決して悪い意味ではなく,ワンパターン.
僕は生KISSは初めてだったので,同じ場を共有した喜びで一杯だった.
あと,勝手に分析的に考えると,何年もワンパターンで,アホみたいに何も考えずに楽しませてくれるのがKISSの魅力だと思うので,往年のファンもOKなんでしょう.
“You wanted the best, you got the best, the hottest band in the world, KISS!!”のシャウト(ライブの冒頭で必ず言うそうで.ライブ盤なんかでも聞けますね)でスクリーンが落ち,爆音&花火で文字通り幕があけます.
(ちなみに,開演までの間「あの幕がきれいに落ちなかったらどうすんだろう?」と余計な心配をしていましたが,ちゃんとスタッフがいて下から引っ張っていました.実際,Gene 側-左-がちょっと引っかかって手間取っていた)
1曲目は Deuce だったかな?
おそらく僕らの前の席のカップルを除いて(彼ら,ずっと座ってた),会場全員が立ち上がって手拍子&合唱を始めたっぽい.
その後はノンストップで,Geneは火を吹くし,ドライアイスはバンバン噴出すし,遠慮もなく火柱が上がるし,やっぱりGeneは口から血糊を吐き出して吊り上げられるし,Paul は会場の上をターザンよろしく滑空するし.
あと,日本公演ではおなじみらしい”Sukiyaki Song(上を向いて歩こう)」もあった.Paul が「♪んふふ ふ~ふふ んふふ ふ~ふふ」と始めると,会場がこたえて大合唱です.
ほんと,いい意味でワンパターン.
Gene が舞台の袖に隠れると「お,血糊を仕込みに行ったな」とか,Paul のターザンポール(しゃれではない.ぶら下がる棒のこと)がズリズリとステージに動くのを視線の端で見つけて,「そろそろ飛ぶのね」っつーのがわかったり.
DVDでの予習の成果が遺憾なく発揮されました.
ただ,一つ不覚を取ったのは,ラスト Rock and Roll All Nite での紙吹雪.
アライヴIV~地獄の交響曲DVDのラスト Rock and Roll All Nite と同様,今日もラストのこの曲で紙吹雪が舞っていた.
もちろん紙吹雪はステージから飛ばされているんだけど,なぜかアリーナ席のありえないところからも紙吹雪が舞っていた.どうやら,ファンの人が独自に持ち込んで舞い上げていたようだ.
アリーナの真ん中から上がる紙吹雪がとてもきれいで,楽しそうで,僕もやりたかった.
紙吹雪を用意していなかったのが,不覚.
とにかく,すごく楽しめたライブだった.
ぱっと見,白塗りでコメディバンドだけど,最高のエンターティナーだと思った夜.
サイコー.