去年の秋,入社半年を向かえ,ちょっとタイミングはずれな”五月病”にかかってた.なんだか仕事がうまく行っておらず,鬱々とした毎日を過ごしていた(仕事がマズいのは今でもそうなんだけど).
気分転換のためだったのか,現実逃避だったのか,きっとその両方だと思うけど,近所のけいはんな記念公園で行われていた「せいか祭り2003」なるイベントに出かけてきた.フリーマーケットがあったり,地元の農家さんが特産物を売ったり,出店があったり,サークルのパレードがあったり.
あと,ステージでは,アマチュアバンドとか自衛隊の楽団の演奏などをやっていた.
ここで語りたいのは,そのステージの様子です.
最初はステージの存在に気づかず,ぶらぶら歩いていたら遠くの方からジャズっぽい演奏が聞こえてきたので,音の方へ引かれていったわけです.
こんなこと言っちゃめちゃくちゃ失礼ですが,田舎のイベントだけあって,演奏しているバンドもなんだかパッとしなくて,文化祭の高校生バンドって感じ(年齢的には高校生のお子さんがいそうな人たちも演奏していましたが)で,お世辞にも耳障りのよい音楽ではなかったわけです.
まぁ,歩くのも疲れたし,ステージ前にはベンチがあったので,座って見ていたわけですが.
そんな中,最後に出てきたバンドが,色物っぽい連中でした.
ギター,ベース,ドラムの3人構成でなんだか音が薄そうな感じだったり,それはいいんだが,
3人とも作務衣にハッピ姿で「和み系ハイカラお祭りバンド 和風」ですなんて自己紹介しちゃってるし.パッと見,ウケ狙いの地元の青年団にしか見えなかったわけで.「日本を明るくしましょう!」なんて,ちょっぴりお寒いこと言ってるし.
ところがですよ,演奏が始まって30秒と経たずにノックアウト.
まずは,お囃子風のギターリフ(リフなのか?リフだよな)でゴキゲンに始まります.
でもって「♪ さぁさ 囃して 囃して 待ちに待った祭囃子 心躍る 誰もが揺れる」(作詞 松本学; 和風 自主制作CDの歌詞カードより)と始まります.
あの風体からこんなにうまい演奏が聴けるとは! そして,風体ぴったりの歌詞と曲調! 3人の歌声のハーモニーと掛け合いが息もぴったりだったりするわけです.
とりあえず,楽しくなってきた.
2曲目はバラードだったはず.これは,なんとなくパス.
3曲目は「ぶらり日本浪漫紀行」でしたね.
「♪ みんなの笑顔が~ 日本を救う~」(作詞 山口善久; 和風 自主制作CDの歌詞カードより)と来たもんだ.
字面だけ見てたらすげぃ青臭い歌なんだけど,彼らの演奏は良い.
1曲目で楽しくなっていたが,この曲でそのときのシンドイ気分を全部吹っ飛ばされました.
思いがけず元気をおすそ分けされた気分だったわけで.
あと,ちょっとホロリときちゃった.ポップなエレキ系の曲聴いていてホロリと来る経験って少ないよね.
とりあえず,演奏後に自主制作カセットテープを購入.
頻繁に公式サイトをチェックしていたりわけです.
で,今日,奈良公園で行われるユース・サンデー・ライブ(奈良県青少年課主催)に出演するという情報をGET.
去年の精華町での演奏後に製作されたCDの購入も兼ねて見てきました.
相変わらずのスタイルで,それでもってちゃんと元気を与えてくれるバンドであることに変わりがないことに安心し,彼らの演奏に興奮し,目的のCD購入も果たし,おもっきり日焼けして帰ってきました.
いやぁ,いいっすわ,和風.
俺的に和風を猛然と応援しております.
なお,今日買ってきた和風のCD,ブックレットに去年のせいか祭り2003の写真(1枚)が収められてるんですが・・・.
俺の後頭部発見.とある人を初めに見つけ,念のためその横を見ると,確かに黒のトダイパーカー(トダイパーカーの参考写真.僕のやつはフロントプリントだケド)を着た僕がいたわけで.
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