NHK『カーネーション』第50回

大泉洋主演の映画『探偵はBARにいる』のディスクが来年の2月に発売になりますよ、Amazon なら現在27%引きですよ、と宣伝する当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第50回目の放送を見ましたよ。

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第9週「いつも想う」

第二子を身ごもった糸子(尾野真千子)は、半ば強引に神戸の祖父母宅で静養させられていた。しかし、仕事をしていないと退屈であるばかりか、岸和田の店のことばかりが気になるのだった。

神戸では、親族が所有する紡績工場の今後について深刻な話し合いが行われていた。民間向けの事業はほとんど立ち行かなくなり、別の企業と合併するか、軍に衣料品を納めるかしなくてはならない状況に立たされた。親から引き継いだ会社の伝統を大切にしている祖母(十朱幸代)は、合併にも軍需産業にも大反対だった。しかし、祖父(宝田明)やおじ(田中隆三)は、時局だから仕方ないと諦め始めていた。
その様子を垣間見た糸子は、自分の店もいつまで安泰でいられるだろうかと心配になるのだった。

祖父母たちが用事で出かけたのをいいことに、糸子は家を抜けだして岸和田に向かった。電話であれこれ指示を出しても埒があかないのにじれったくなったのだ。岸和田に少しだけ滞在して、すぐに神戸に戻ってくるつもりだった。

しかし、岸和田に向かう道中で陣痛が始まった。なんとか家の近所までたどり着いたが、もうそれ以上動けなくなり道にうずくまった。偶然通りがかった木之元(甲本雅裕)に家まで運んでもらい、すぐにお産の準備が整えられた。

長女のお産と違って今回は難産だった。起伏のない、苦しい陣痛が何時間も続いた。12時間以上経過し、深夜にやっと次女が生まれた。なかなか生まれてこなくて苦労させられた。今後は素直な子に育つようにと、直子と命名された。

会社の存続で気を病んでいた祖父母も駆けつけてきた。糸子が家を抜けだしたことを叱りもせず、子供が生まれたことを大喜びしてくれた。子宝に恵まれてさえいれば、他の物を少しくらい失っても良いとにこやかに話すのだった。
なかなか生まれず、気を揉んでいた善作(小林薫)と勝(駿河太郎)も安堵した。生まれる前は男の子が欲しいと願っていたふたりだが、いざ元気な女の子を目の当たりにすると、性別へのこだわりはなくなった。新しい子がかわいくて仕方がなかった。

糸子は、髪結いの玉枝(濱田マリ)にも直子を見せに行った。最近では、八重子(田丸麻紀)の手がけるパーマネントが評判を呼び、店は繁盛していた。
そこでは、戦地の勘助(尾上寛之)から届いたハガキを見せてもらった。文面を読むと、他人の目を意識してか、当り障りのないことしか書かれていなかった。糸子には、幼なじみの彼が、どこか知らない人間のように思われるのだった。

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戦争による暗い世相と、新しい命の明るい希望を対比して描くという演出を目指していたように思います。
ですが、どうもキレのない放送だったように見えました。

お産で苦しめられた次女・直子ですが、今後かなりのおてんば娘に成長するそうで。周りが手を焼くとか。
で、幼少時の直子を演じるのが二宮星だとか。糸子のやんちゃな幼少期を好演した子役さん。楽しみですね。(参考: 二宮星ちゃん 糸子のニ女役で再登場!

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