NHK『カーネーション』第140回

昨日はmerveilleというお店でお食事会が催され、店の名称はフランス語で「奇跡」という意味だと教えてもらったのだが、某おねーさんの「きせきと言われて、『軌跡』かと思った」という発言はいいとして、某女の子の「えー、私は『鬼籍』かと思いました」というのはどーよ?と思った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第140回目の放送を見ましたよ。

* * *
第25週「奇跡」

2001年(平成13年)7月。
糸子(夏木マリ)は88歳になっていた。この年になっても仕事を控えることはなく、テレビ・ラジオ出演や地方講演会などまで引き受けるようになり、糸子はますます忙しくなっていた。ただでさえスケジュールのやりくりが大変なのに、名士との付き合いの機会も増え、仕事と同じくらい遊びにも熱中していた。

糸子は、85歳を境に死生観が変わったという。
それまでは歳を取るのが嫌だったが、現在は自分の年齢が気にならなくなったという。世の中には楽しいことがたくさんあることを知り、死んでしまったらそれらをすることができなくなってしまう。だから、生きているうちにどんなことにでもチャレンジしたいというのだ。そして、今まで嫌いだったこともやってみると楽しいということがわかった。そうなると、死ぬのが嫌になって1日でも長く行きたいと思うようになったのだ。

けれども、糸子の体はあちこちにガタがきていた
4年前からヘルペスに苦しめられ、若い頃からの膝の不調も相変わらずだった。忙しいスケジュールの合間をぬって、頻繁に病院に通って検査や治療を受けていた。医者には、体のために仕事や酒を減らすように毎回言われるのだが、糸子はじっとしていると体の不調が気になる、だからついつい動きまわって気を紛らわすようにしているなどといって、態度を改めようとしなかった。自分でもそこに原因があることを自覚していながら、どうしても休む気になれなかった。

今日も病院に行くと、待合室でたまたま顔を合わせた病院事務長・香川(蟷螂襲)から声をかけられた。病院長・龍村(辰巳琢郎)を交えて話がしたいというのだ。香川と龍村は、病院でファッションショーを開催したいと話し始めた。毎年、病院では患者向けのイベントを行なっており、今年は糸子に協力してもらいたいというのだ。

香川の母は、糸子が1950年代に店でやっていた手作りのファッションショー(第98会)をよく見に行っていたという。その時のことを思い出した香川は、看護師がモデルになったファッションショーを思いついたという。馴染みのスタッフがきれいな衣装を来て出てくるのを見れば、患者たちも喜ぶだろうというのだ。
糸子は、その企画を二つ返事で引き受けた。10月に病院でファッションショーが行われることになった。

その後、世間話になり、龍村が桜井という患者の話を始めた。桜井は糸子の同級生だと言っているという。けれども、糸子には覚えがなかった。なにぶん、パッチ屋で働き始めるために女学校を中退した(第12回)後、同級生とはほとんど連絡を取っていない糸子なので、その名前に覚えはなかった。その他にも、病院には幼い頃の糸子の武勇伝を知っている老人も多いという。糸子にはさっぱり記憶のない話ばかりで、恥ずかしい思いをするのだった。

話が一段落した時、龍村がふと桜井のフルネームを思い出した。「桜井奈津」という名前だという。糸子は、奈津という名でやっと思い出した。
病室を覗いてみると、気品ある老婆(江波杏子)が背筋をシャンと伸ばしてベッドに座っていた。糸子の姿を見つけると、彼女は「なんや?なんか用け?」と静かに短く、ピシャリと言った。
* * *


でたー!江波杏子版・奈津だ!
栗山千明様からあまり違和感のない変化。江波杏子の上品だけれど高飛車な口調が、栗山千明様だった時の雰囲気をそのまま受け継いでいて、これはナイス配役。素晴らしい。

なお、江波杏子は『ちりとてちん』でヒロインの祖母役をやっているので初めて知ったのですが、その時も上品な気品漂う老婆役でした。元芸者で、礼儀作法に厳しいおばあさん役。あれも素晴らしかったですね。元は、女賭博師が当たり役だったのでしたっけ、彼女は。


それはそうと。今まで糸子と奈津の関係が切れていたってのはいかがなものかと。
自宅に親しかった人々の写真をあれだけ飾り立てている糸子なのに、唯一に幼馴染の奈津と今まで音信不通になっていたというのがちょっと信じられない。奈津の方だって、糸子の世話になって更生したのだから、常識的には何らかの連絡はし続けることだろう。ましてや、糸子の家と店はずっと同じ所にあるのだから、連絡が難しくなったわけでもない。

急に奈津と再会とか、かなり無理がある展開だろ。

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