おひさしぶりです,山本さん.
以前のように,Junk Cafe で読みまくらせていただきました.
31編収録された短編集です.
主人公はいずれも31歳.
でもって,ボクの個人的な事情なんてどうでもいいけれど,僕も31歳.
できすぎ.
とうせなら,サーティーワン・アイスクリームでも食べながら読めばよかった.
他の読み方をする理由は特になかったので,初めの話から順番に読んだ.
最初の10編をあたりは,
「あ,今回ハズレだ.面白くねー」
と思いながら,半ば義務感で読んでた.
なんか,どの話も妙に頑固で偏屈で愚痴っぽい登場人物ばかりで,かなり萎えた.
しかし,11編目の「旅」あたりから,読んでいる僕の心境に変化が現れているのがわかってきた.
相変わらず,どの登場人物も頑固で偏屈なんだけれど,愚痴が減ってくる感じ.
そして何よりも,お話の中の雰囲気が俄然やわらかく,ホンワカしてくる.
以下,いくつか気に入ったお話.