ファースト・プライオリティ / 山本文緒

おひさしぶりです,山本さん.
以前のように,Junk Cafe で読みまくらせていただきました.

31編収録された短編集です.
主人公はいずれも31歳.
でもって,ボクの個人的な事情なんてどうでもいいけれど,僕も31歳.
できすぎ.
とうせなら,サーティーワン・アイスクリームでも食べながら読めばよかった.

他の読み方をする理由は特になかったので,初めの話から順番に読んだ.

最初の10編をあたりは,
「あ,今回ハズレだ.面白くねー」
と思いながら,半ば義務感で読んでた.
なんか,どの話も妙に頑固で偏屈で愚痴っぽい登場人物ばかりで,かなり萎えた.

しかし,11編目の「旅」あたりから,読んでいる僕の心境に変化が現れているのがわかってきた.
相変わらず,どの登場人物も頑固で偏屈なんだけれど,愚痴が減ってくる感じ.
そして何よりも,お話の中の雰囲気が俄然やわらかく,ホンワカしてくる.

以下,いくつか気に入ったお話.

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叔母校の応援に行くつもり -2005年夏-

自分の出身校を「母校」と言い,自分の出身校の近くにある学校を「叔母校」と言う.昨年,決めた
明日,叔母校の野球部が甲子園で試合を行うので,堂々と会社を休んで応援に行く所存.

一昨年は,大量リードして勝っていたのにも関わらず大雨でノーゲームとなり,翌日の再試合で負けるという,かわいそうな目にあっている.
一昨年観戦したとき,球場を出ると,下級生の野球部員が目を真っ赤に腫らしてウロウロしていた.
昨年は,そんな彼らが活躍してくれるんじゃないかと思い,その成長ぶりを確かめに行ってきた.

そしたらなんと,昨年は叔母校が優勝しちゃった.
北海道勢が高校野球で全国優勝するなんて,初の快挙でだったりで,地元はもちろん北海道中が大盛り上がりだったらしい.
僕も僕とて,京都の地で一人でたいへんな盛り上がりだった.

しかし,折りしもオリンピックをやっており,周りの話題はオリンピック一色であり,高校野球の話をしても
あー,そういえば高校野球で北海道のチームが優勝したねぇ.へぇ,木公の出身地なんだ.ふーん
くらいの扱いだった.

いや,いいんですが.

春の選抜で早々と敗退した叔母校なので,この夏はがんばってくれたまえ.