長持ちの恋(万城目学『ホルモー六景』)

『ホルモー六景』の第6章「長持ちの恋」を読んだ。

3日間楽しんだ『ホルモー六景』もこの話でラスト。
ありふれたプラトニック・ラブものだけれど、ちょっぴり心温まった僕がいる。

「妙に琵琶湖にこだわるなぁ、何の伏線だ?」
と、イヤでも深読みできるしつこさだったんだけれど、いい意味で期待が裏切られた。
そこに琵琶湖を持ってきますか?と。
おもろい。

だけど、だけど・・・


基本的な話のテーマは岡崎二郎の「800年のメッセージ」(『アフター0』1巻に収録)と一緒。
ガジェットや時代背景、登場人物の性別は違うけど。
#ていうか、それらも一緒だったら剽窃だよなぁ。

そんなわけで、個人的に目新しさがあまり感じられなかった。
「800年のメッセージ」(テレビ電話が出てくる源平です)を知らない人は、純粋に楽しめると思うケド。

あえて比較すれば、岡崎二郎版よりも万城目学版の方がお気軽なハッピーエンド。
岡崎版の方が、余韻のある幕引き。

どっちが好みかは、読者の好みによるでしょうね。

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