去年のカンヌ映画祭で賞をとった『殯の森』(俺は嫌いじゃなかった)で一瞬話題になったが、それから1年以上たって、地元・奈良でも微妙に「ああ~、そんな人もいたねぇ」的な扱いになりかけているような、いないような、よーわかりませんが、河瀬直美監督(注)の新作『七夜待(ななよまち)』が11月1日あたりから、全国で公開されるそうだ。
注:河瀬直美サイトの作品一覧で、「垂乳女」をクリックする場合は一呼吸置いたほうがいいぞ。ちょっとエロいサムネイルにひかれて、予告編を見ると落差にヤラれるぞ。テーマは深いんだろうなぁとは思うが、淡い下心が裏目に出ることだけは警告しておく。
予告をちらっと見ただけなので詳しいことは分かりませんが、30歳の女性(長谷川京子)がタイに自分探しの旅にいくというお話なんじゃないかと思う。そういう、どこか暗い雰囲気があって「深い悲しみをたたえた私って、ある意味スゴくね?」的なお話(注)は苦手な当方なので、どーすっかなぁ・・・という感じ。
注: 予告編を見て、当方が勝手にそう思っているだけで、この映画が本当にそういうものかどうかはわからない。
山瀬まみ以外の女性タレントといえば、永作博美と小西真奈美と貫地谷しほりくらいしか知らない当方なので、主演の長谷川京子さんという方をほとんど存じ上げない。一応、「ハセキョー」という文字列に見覚え、聞き覚えはあるが、それ以上はよー知らない。さっき web で軽く調べるまでは、鈴木京香の顔を思い浮かべていたくらいだ(きっと「京」の字つながりだろう)。
つい2、3日前に、ポルノグラフィティ(知り合いのねーさんが、このバンドの大ファンなのだ。当方は「サウダージ」くらいしか知らないが)のギタリストが結婚したというニュースは聞いていた。しかし、その妻が長谷川京子だということは、ついさっきまで知らなかったくらい、彼女とは縁遠い当方である。
そんなに興味がないんだったら、見に行かなければいいし、わざわざblogに書くまでもないのに・・・とおっしゃるかもしれない。
しかし、サイトの中のメニューから “Introduction” =>「朝一枚のメモ」とたどった文章を読んだら、もうそれだけで俄然興味が沸いてきた。そういう撮影のやり方で、いったいどんな物語が生み出され、映画として完成するのか、この目で見てみたいと強く思う。
河瀬監督から主演・長谷川京子に、毎朝のメイク時に渡される一枚のメモ。
それはその日一日に撮影する “行動” だけが記され、それ以外の台詞や相手とのやりとりなどは自分自身で “演じ” ていく。
(中略)
それぞれは自分の行動しか知らされず、異国の俳優たちは言語が異なるだけでなく、お互いの関係性やこのあと起こる物語も知らされず、朝、渡された一枚のメモだけで、相手と対峙する。
公開初日の本日、2回目の上映(11:25)をワーナー・マイカル・シネマズ高の原(奈良市)で見てきました。
200人収容の3番スクリーンに、観客は5人。
毎月1日は1,000円で見れるのに(通常1,800円)この客入り。翌日には、監督の舞台挨拶があるので、客は今日を避けた可能性もある。しかし、劇場内では5分おきに「明日は、監督の舞台挨拶があります。チケットはお早めにお買い求めください」とのアナウンスが流れまくっている。よっぽどチケットが売れていないのだろうなぁ。
ちなみに、この後にはしごして「PS アイラブユー」を見に行ったら130人収容の部屋が満員だった。
映画の内容は、正直申し上げまして、語る価値なし。
無理に何か言えといわれれば「長谷川京子のシーンのほとんどがタンクトップ。おっぱいに目が釘付け」とだけ言っておく。
カメラを固定せずに撮っているので、臨場感や緊張感はあるのだが、酔う。本気で酔う。上映後にトイレに行き、大きいほうをするつもりでしゃがんだとたん、痰くらいの容量だけだが、胃の内容物が出た。
ゲージツの分かる人は見に行けばいいと思う。
娯楽を求める人は、観てはいけない映画。
ハセキョー目当てでも、「一番きわどいのが、全裸の体育座り。ひざによってバストは完全に隠れている。」という情報を元に、それで自分の性的嗜好が満たされるかどうか良く考えたほうがいい。
ストーリーは、無いに等しい。
なんか、タイの森の中で、タイ人とフランス人と日本人がわーわーやってるだけ。
そうそう、下條アトムの
「長谷川京子がぁ~ タイの山奥でぇ~ 古式マッサージにぃ 出会ったぁ~」
というナレーションをつければ、そのまま石坂浩二を司会に、ゲスト・山瀬まみで日曜の夜に放送可能。
#って、ウルルンは終了しちゃったんだけどね。
以前、ならまちが舞台の映画を見ましたが
細い路地をずっと、ハンディカメラが進んでいくので
酔って気持ち悪くなりました。
そういう映像の撮り方だったんですね。
「沙羅双樹」あたりですかね?僕は見たことありませんが。
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