昨日の忠と嘉子の回想シーンについては、あまりに陳腐なストーリー設定にあきれ返ってしまい、吉田栄作が15歳、鈴木砂羽が17歳を演じるという捨て鉢な演技にも興味を失っていました。しかし、鈴木砂羽がブログで自分ツッコミをしているのを見て、つい目頭が熱くなり、「ハロウィン・ショーーーーーーック!!!!!」と雄叫びをあげた当方が、「だんだん」の30回目の放送を見ましたよ。
めぐみ(三倉茉奈)はスカウトマン・石橋(山口翔悟)に誘われて、二人で都をどりの見物に出かける。仲睦まじい二人の姿を舞台の上から見つけたのぞみ(三倉佳奈)は心が乱れる。さらにのぞみは、舞妓仲間の中から大抜擢されて大舞台で舞う、ライバル・涼乃(木村文乃)の姿を袖から悔しげに見つめる。舞台を終えたのぞみは、石橋を捕まえ「石橋はめぐみに惚れているのではないか。自分たちは歌手になるつもりなどないから付きまとっても無駄である」と、複雑な心境を秘めつつ、強がりを言ってしまう。
今日の放送と来週の予告を見るに、この先しばらくは、のぞみ(舞妓)の不安定な心情を中心に話が展開していく予感です。自分の生き方の再考、母への反発という路線のようです。
そういう路線はどっかで見たなぁと思ったら、松江の義弟ですね。松江の義弟から、祇園ののぞみへ「反発のバトン」が受け渡されるという、展開上の構造でしょうか。なんだか、反抗的な人間の前座(義弟)がいて、それによって視聴者の波乱への感受性を高めておく。その後に別の反抗人間(のぞみ; しかも、弟よりもこちらが本筋)を出すことで、感受性の高まった視聴者に話が受け入れられやすいという、心理学で言うところの「プライミング効果」っぽい狙いもあるんじゃねーかと思ったり、思わなかったり。きっと考えすぎだったり。
本日公開された『だんだん』第6週の予告映像を見ると、最後の方でギター・ヘッドがアップで写ります。そこに、例の機械がついているのも確認できます。
僕が映像を見て、いろいろ探してみた限り、SEIKOのクリップ型チューナー&メトロノーム “STMX1” でキマリだと思います。
#来週のあらすじを読んで、「なんだこりゃ」と思ったことは秘密だ。