NHK『ゲゲゲの女房』第38回

 そろそろマクラの思いつかなくなってきた当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第38回めの放送を見ましたよ。

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「消えた紙芝居」
 布美枝(松下奈緒)と茂(向井理)は、並んで原稿作成をしながら妖怪のことで盛り上がる。幼い時から怖い話ほど面白く感じたと言い合う。茂は家の手伝いに来ていたのんのんばあ(森康子)から、布美枝は祖母(野際陽子)からたくさんの話を聞いていた。年老いたおばあさんから妖怪の話を聞いて興味を持ったという共通点を発見し、布美枝は心の距離が近づいたように感じた。

 その時、茂が「妖怪は目には見えないが、ちゃんといる」と言った。それは、幼かった布美枝がべとべとさんに追いかけられた時にも聞いた言葉だった。布美枝は、あの時に助けてくれた少年は茂だったのでないかと思い至った。茂にそのことを話てみたが、茂は記憶になく、その話には興味もない様子だった。

 秋になった。「墓場鬼太郎」は2作目と3作目が出版された。商店街の貸本屋でも、順調に貸し出されている。

 その時、大きな荷物を背負った不審な男(上條恒彦)が貸本屋に入ってきた。男は、宣伝されている「墓場鬼太郎」に目を留め、店の者を無視して立ち読みを始めてしまう。

 一方、茂は出版社に原稿料の支払いをするよう怒鳴り込んだ。「墓場鬼太郎」は3冊も出版されたのに、それに対する原稿料が一切出ていないのだ。富田社長(うじきつよし)は、茂の戦記物の失敗で資金繰りが苦しくなり、原稿料が払えないのだと言い訳をする。その失敗は浦木(杉浦太陽)と社長の浅はかな計画のせいであり、自分に落ち度はないと言い張る茂。

 しかし、紙芝居しか描いた経験のなかった茂に処女作を出すチャンスを与えたのは富田社長であったという経緯がある。そのことを持ち出されると、頭の上がらない茂はだまって退散するしかなかった。自宅に間借りさせている中森(中村靖日)も漫画の仕事が見つからない。彼から家賃を取り立てることもできず、生活はますます逼迫していくのだった。

 その時、貸本屋にいた男が家を訪ねてきた。自分は杉浦という名であり、茂の古い知人であると名乗る。奥でやりとりを聞いていた茂が飛び出してきて、再会を喜ぶのであった。

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 出版社・富田社長とのやりとりで、茂は恩のある相手には言いなりになってしまう性格であることが強調された。トラブルメイカー浦木のことを迷惑に感じながらも、幼馴染のよしみで、簡単に言う事を聞いてしまうこととも合致する。

 今日は、家計がますます苦しくなるところに、古い知人の杉浦が登場。彼は身なりも悪く、劇中での扱いは貧乏神風。そんな彼に対しても恩義がある様子の茂。断り切れずに、何かしらのトラブルに巻き込まれる予感です。

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