NHK『ゲゲゲの女房』第49回

 おろしたてのジーパンの右足太もも裏にサイズ表示のシールを付けたまま朝から非常勤講師をやる都合で、リアルタイムでは見ることはできないので録画しておいた当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第49回めの放送を見ましたよ。

* * *

「私、働きます」
 ある冬の日。今日は布美枝(松下奈緒)と茂(向井理)の結婚記念日である。

 茂は山海社に「鬼太郎夜話」の最終回原稿を届けに来た。そこには、山梨から家出同然で原稿を持ち込んできた河合はるこ(南明奈)がいた。さらに、それを追いかけて、彼女の父親(野添義弘)まで怒鳴り込んできた。

 社長の深沢(村上弘明)は、はるこの漫画をそれほど高く評価していたわけではないが、はるこの父が漫画を低俗なものであると言ったことに腹を立てて、はるこの味方をする。ただし、家族すら説得できない人間が漫画を描いたとしても、世間の大勢の読者の心を動かす事はできないだろうと諭し、一度帰らせることにした。
 深沢は、はるこの現在の作品は箸にも棒にもかからないが、自分の個性を押し出していけば大成するかもしれないと見立てていた。

 原稿料をもらおうとする茂であったが、たまたま事務所に現金の用意がなかった。しかし、深沢に対して信頼を寄せている茂は、後日の支払いで構わないと申し出るのであった。
 次回作「河童の三平」についての相談は、おでんの屋台で酒を飲みながら行われた。人間の三平とそっくりな河童がいて、ふたりが入れ替わりながら人間界で騒動を巻き起こすというストーリーが深沢に受け、すぐに出版が決まった。
 下戸であり、また、結婚記念日を家で待つ布美枝のことが気になる茂であったが、酒が好きで上機嫌になった深沢から次の店へ誘われた。漫画論を熱く語る深沢を前に、誘いを断ることができなくなってしまった。

 家では、収入が増え、暮らし向きが良くなり始めたこともあり、布美枝は上機嫌であった。結婚記念日のご馳走と贈り物の準備も万端で、あとは茂の帰りを待つばかりとなっていた。

 雪が降り始めた。

 次の店に向かう途中、それまで快活であった深沢がめまいで倒れる。その上、喀血してしまう。

* * *


 NHKの朝の連続テレビ小説のオープニングは、ある法則がある。それは、月曜日は映像と音楽がちょっとだけ長いということである。
 オープニングでは出演者やスタッフのテロップが流れるのであるが、普段は名前が表示されないような下働きのスタッフも、週に1回月曜日にクレジットされるようになっているのだ。余計と言っては言葉が悪いが、その増えたスタッフ・テロップの分だけ、月曜日のオープニングは長いのである。 Youtube には、それを比較した映像があるので、興味のある方はご覧頂きたい

 そのように、通常なら月曜日のオープニングはところ狭しとテロップが詰め込まれるのが常なのだが、今日はスカスカでちょっと驚いた。
 というのも、今日は出演者が6人しかなかったのだ。週1回の余計なスタッフを入れても、まだまだテロップに余裕があった。
 ちなみに、上記まとめ記事に5人の役者の名前が記されている。残る1人は村井家の下宿人の売れない漫画家・中森を演じる中村靖日である。最近では、サラリーマンNEOにおいてセクスィー部長補佐を演じている彼である。

 さて、役者といえば、当方の注目株がもう一人。

 漫画家の卵を演じている南明奈が本日初登場だったわけだが、以前、電車の中吊り広告で彼女の水着グラビアの写真を見て、あまりの胸の小ささに驚いたことがあるのだが、今回は僕は彼女をスルー。

 注目したいのは、その父親を演じていた野添義弘だ。
 放送で見ていると、高橋克実そっくりに見える。一瞬、「高橋克実が、こんな端役ででるなんて、スゲェなぁ」と思ったくらい。
 しかし、オープニング・テロップで名前を確認すると別人である。野添義弘のwebサイトのトップページの写真を見ると、少々ナルシストっぽいシブイおじさまがいる。でも、どっかで見たことがあるんだよなぁ・・・。

 で、プロフィールページの写真を見て合点が行った。
 出社が楽しい経済学で窓際係長のくせに経済学に詳しい「居候」こと、居相田司郎を演じている人じゃないか!思わぬところで再会して、嬉しくなって、彼の登場シーンをビデオで一時停止してじっくり見てしまいましたよ。
 チョイ役だけれど、また出てくるといいな。

 そして今、もう一回ビデオを見て、NHKのファンサービスに気づいた!
 南明奈が、野添義弘に対して「ナンセンス!」と言う台詞があるのだが、これは「出社が楽しい経済学」において野添の決まり文句「ナ、ナ、ナ、ナンセンス!」じゃないか!!!!すごいぞ、NHK!!!

 その他本篇に関しては、村井家では新聞をとる余裕も出てきたとわざわざ説明されていました。新聞が何かの伏線になってるんじゃないかと、思わせぶりな感じでしたね。
 あと、布美枝が付けている家計簿には「原稿料(予定) 3000円」と記されていました。原稿料をもらってくる予定だったのに、事務所に現金がなくて受け取れず、さらには肝心の深沢社長も倒れちゃったし、もっとひどいことには彼の会社は社長一人しか社員がいないようだし、今後茂の漫画は出版されるのか? って感じになり始めています。

 あと、細かい所では、深沢社長は事務所でずーっと水(?)ばかり飲んでいました。そこは彼の病気に関する細かい演出なんだろうか?

 月曜日から波乱の幕開けで、明日の放送も目が離せません。

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