リリー・フランキーが1990年代に雑誌連載していたエッセイをまとめた物。
リリー・フランキーの代表作といえば、『東京タワー: オカンとボクと、時々、オトン』だろう。
同作は、リリー・フランキーの自伝小説であり、最愛の実母との死別をテーマにしている。苫小牧一の親不孝と言われている当方ですら、思わず泣かされてしまった(前に読んだ時の記事)。
同作は、一貫して、冷静でしっとりとした文体で書かれている。激しい感情は胸の内に深くしまいこんであった。なんて美しい文章を書く人なんだろうと感心させられた覚えがある。