泊まっているホテルのテレビはシャープのAQUOSであり、自宅テレビよりもはっきりくっきりと番組を楽しむことのできた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第57回目の放送を見ましたよ。
陽子(井上真央)と和成(高良健吾)の結婚式に育子(満島ひかり)が乱入した。
驚く人々を尻目に、育子は座敷の中央を突進し、和成の前にどかっと座った。
そして、単刀直入に、陽子を幸せにする自信はあるのかと無作法に質問した。和成は、少し困った顔をしながら、その自信はないと弱々しく答えた。
しかし、自分自身が幸せになることはできると、力強く答えた。その素っ頓狂な回答に育子は笑い出した。そして、和成のことをすっかり気に入ってしまった。
その後、厳粛に三三九度の儀式も執り行なわれた。そして、堅苦しい儀式が終わると、明るく賑やかな宴となった。みんなが笑顔で集っていることが、陽子にとって嬉しいことだった。
式は滞り無く終わり、列席者たちも帰宅した。
陽子は、育子と真知子(マイコ)に声をかけ、近いうちに3人で会っていろいろと話をしたいと持ちかけた。ふたりはもちろん承諾した。育子も再び東京に戻るつもりでいたが、しばらくは安曇野に滞在するという。育子と真知子は、陽子の前では明るく振舞ったが、和成が翌日には出征することを思い、ふたりだけになると陽子を思いやるのだった。
父・良一(寺脇康文)と春樹(田中圭)も帰っていった。陽子は急に心細さを感じ始めた。
和成の両親(串田和美、樋口可南子)は、今夜は近所の理髪店の女将・宮澤節子(白川由美)の家に泊めてもらうという。今夜は陽子と和成だけの時間を持たせてやろうというのだ。
ふたりっきりになり、間の持たない和成は家の中を案内した。蕎麦の道具、仏壇、そして荷物の運び込まれた陽子の新しい部屋。
最後に、和成は自分の部屋を案内した。小奇麗に片付いた部屋だった。陽子は和成の留守中、その部屋に住みたいと願い出て、それを認めさせた。
ふたりは寝支度を整え、和成の部屋で茶を飲んだ。
和成は、世界のどこに行っても太陽が見える、太陽を見て陽子を思い出すと話すのだった。
そして、和成は陽子を打き寄せた。ふたりが一緒に過ごしたのは、その夜だけだった。
和成は、陽子を幸せにする自信はないけれど、自分が幸せになる自信はあると答えた。
これって、映画『釣りバカ日誌』の主人公・ハマちゃんのプロポーズの言葉だよね。今や、古典的セリフだと思うなぁ。なんでここに持ってくるよ?ちと白けたぞ。
唐突に白川由美が演じる理髪店の女将・節子が登場。ふたりの初夜のために和成の両親が泊まりに行くというくだりで出てきた。チョイ出のように見えるのだが、白川由美はそれなりに名の知れた女優だし、劇中でもテロップで役名が表示されたし、噂好きで困るなどといった説明的台詞もあった。今後は松本での陽子の生活の相談相手的な役割で頻繁に登場するのだろうな、と思わせた。
和成が太陽を見て陽子を思い出すと言ったのに対して、陽子は「太陽の沈んだ夜はどうする?」と尋ねた。それに対する和成の返答は「月子さんのことを思い出す」だった。あんまり面白い冗談だとは思えなかったが、ふたりは楽しそうに笑ってましたな。
ちなみに僕は、「月子」と聞いて天野月子を思い出したのだが、今は天野月に改名したんだっけか?どーでもいいが、初期の頃の”Moon child in the sky”(うろ覚え) というフレーズはどうだったんだろーなー。
もう一人「ツキコ」といえば、川上弘美『センセイの鞄』の主人公だね。
おまけに『セーラームーン』のことも思い出してみたんだけれど、あれは「月野うさぎ」であって、月子ではなかった。