NHK『カーネーション』第30回

キッチュ・松尾貴史twitterでかまってもらい、すごく嬉しいミーハーな当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第30回目の放送を見ましたよ。

* * *
第5週「私を見て」
糸子(尾野真千子)は、翌朝までにパッチを100枚作る仕事を引き受けた。困難な仕事を勝手に受けたことに善作(小林薫)がへそを曲げてしまった。失敗すると店の評判が落ちること、家族に手伝わせることを当然だと思っている態度などが許せなかったのだ。糸子は父の言い分も理解するが、自分も間違っていないと信じていた。そして、家族の助けを借りずにやり遂げる覚悟を決めた。

家族は善作の目を盗んで糸子を助けてやるつもりだった。しかし、善作が仕事場で監視し続けるのでそれができなかった。母・千代(麻生祐未)が果敢にも陰に隠れながら手伝おうとしたが、それも目ざとく見つけては怒鳴った。

けれども、善作も仕事を失敗させようというつもりはなかった。本当は手伝ってやりたい気持ちもあったが、意地の張り合いになり、引込みがつかなくなっただけなのだ。夜中に糸子が居眠りすると、キセルを灰皿に叩きつけて大きな音を出し、間接的方法で糸子を何度も起こした。
結局、朝まで付き合ったのは善作だけだった。

明け方、糸子はついに100枚を縫い上げた。
真っ先に善作が検査をした。すると、裾が細すぎて足の通らないことがわかった。善作は即座に全員を叩き起こし、一家総出で縫い目をほどかせた。糸子が全てを縫い直し、なんとか時間には間に合った。

他に頼むこともできず、困っていた客(国木田かっぱ)はパッチ100枚を引きとって大喜びした。その場で代金を支払ってくれたが、封筒にはなんと相場の倍の金が入っていた。昨日は双方慌てていたので代金の相談をしていなかったが、無理な仕事を頼む以上、客は初めから倍額払うつもりだったという。糸子はありがたくそれを受け取った。

奥でやり取りを聞いていた善作は、糸子をなじった。代金のことを確認せずに仕事を引き受けるなど商売人としては失格であると言って、糸子のことを叱った。しかし、思わぬ報酬を手に入れ、善作は見えない所で顔をほころばせていた。糸子から差し出された分厚い封筒を受け取ると、中から札を1枚だけ引きぬいて糸子に渡し、残りは全て自分の懐にしまった。

それでも糸子は、自分の仕事で小遣いをもらえたことが嬉しかった。妹たち(柳生みゆ、眞木めい、吉田葵依)と一緒にわいわいと和菓子を買い食いに出かけた。

4月になった。
学校を卒業後は糸子を手伝いたいと言っていた静子であったが、結局は外に働きに出ることになった。善作の呉服も、糸子の洋裁も、全くといっていいほど仕事がなかった。そのため、静子を働かせる余裕も必要もなかったのだ。
小原家の生活は少しも改善されていなかった。
* * *

今日は小林薫が光ってましたね。本文で書いた通り、結局善作がさり気なく手伝うという展開でした。
しかし、彼が実際にそういう行動に出る前から、素振りがあちこちに出ていました。糸子の方をチラチラと見る仕草の端々に「お前が頭を下げてきたら、手伝ってやらんでもない」という態度がありありと見えていました。僕の文章能力ではそれを表現することができないのが悔しいですが、映像をみたら誰でも「ああっ!」と僕の伝えたいことが分かってもらえることうけ合い。

さて、パッチ100枚がなんとか完成。
ずっと緊迫するシーンだったわけで。その直後に持ってきた脱力シーンのインパクトがこれまたすごかった。和菓子屋でニコニコ、アハハ、ルンルンと姉妹が和菓子を選ぶだけのシーンなのですが、緊張のあとに訪れる不意の弛緩シーンなので、通常以上に笑ってしまう。そんなつもりはないのに、腹の底から笑ってしまう。

こういう構成に弱いんだよ、俺は。
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