NHK『カーネーション』第71回

明日の日中(夜じゃないところがトホホ)は某かわいこちゃんとデート(デート?デートなのか!?)だというのに、クリスマス・プレゼントを準備しておらず、しかも今日は出勤日だから買い物にも行けねぇよ、やべぇよと焦っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第71回目の放送を見ましたよ。

* * *

第12週「薄れゆく希望」

1944年(昭和19年)4月。
八重子(田丸麻紀)はついにパーマ機を金属供出してしまい、店を閉じることになった。収入のなくなった安岡家を救うため、糸子(尾野真千子)は彼女を店で雇うことにした。
明るい八重子はみんなの話題の中心になったし、糸子の良き相談相手にもなってくれた。八重子の夫・泰蔵(須賀貴匡)は戦争に行ったままであったが、彼の男前ぶりの噂で持ちきりだった。そろそろだんじり祭りの時期だが、大工方として屋根に登った泰蔵のことなどが語られた。

糸子はふと、泰蔵に恋をしていた奈津(栗山千明)のことを思い出した。すると奇遇なことに、奈津から電話がかかって来て呼び出された。
糸子が奈津の家に行くと、自分が結婚式を挙げた部屋に通された。しかし、その部屋は現在では半分物置のような状態になっていた。食料物資が不足していて客に提供する料理もないし、当局からの指導で商売もほとんどやれなくなったのだという。

そして奈津は、本題を切り出した。
土地と家屋を含めて1万円で店を買って欲しいと言うのだ。店の経営に失敗し、それだけの借金をこしらえてしまい、どうすることもできなくなったのだ。何人もの金持ちに相談したが、この時局では買い手がまったく見つからなかったという。
もちろん糸子にはそんな大金を用意できるはずもなく断った。そして、幼なじみの奈津に対する友情と、同じ経営者としての不甲斐なさとから、つい大きな声で説教をしてしまった。しかし、負けん気の強い奈津はまともに聞こうともせず、ふたりは喧嘩腰で別れた。

腹を立てて帰宅した糸子は、八重子に全て話した。すると八重子は奈津に同情するのだった。奈津は父(鍋島浩)を早くに亡くし、婿養子の夫(真鍋拓)は蒸発、母(梅田千絵)は体が弱い。奈津は頼る人物もおらず、ひとりで店を切り盛りしてきた。最終的に失敗してしまったかもしれないが、これまでの頑張りは立派なものだと褒めるのだった。
糸子は困っているなら、どうして手遅れになる前に相談してくれなかったのかと苦々しく思った。しかし、八重子のいうことももっとだと思い、できる限りのことをしてやろうと思った。

まずは神戸の祖母(十朱幸代)に購入を持ちかけたが、彼女は興味を示さなかった。
他に手のなくなった糸子は、店のリーダー格・昌子(玄覺悠子)が反対するのも聞かず、店の金で何とかしようと思い、奈津の所へ向かった。

奈津の家の前では借金取りたちが地団駄を踏んでいた。話を聞くと、奈津と母親は夜逃げして姿を消したという。店は軍が二束三文で買ったのだという。

糸子は怒りと悲しみの感情に駆られた。誰もいなくなった家に向かって口汚く罵りながら泣き叫ぶのだった。

* * *


糸子が、生活に困った八重子を雇い入れて救ったのと同様に、奈津を助けようとしたというお話。八重子は良き相談相手で、奈津は喧嘩友達という違いはあるが、どちらも糸子にとって大切な人々だ。
しかし、ほんのちょっとのところで、八重子を救うことはできたが奈津を助けられなかったという対比が描かれていました。

奈津がしばらくフェードアウトだとすると、栗山千明様ファンにとっては寂しくなりますね。ただし、今日はとても攻撃的な千明様のセリフが聞けたので、奴隷一同としては嬉しい回だったかもしれない。

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