NHK『カーネーション』第122回

クランクアップセレモニー」におけるコメントを見るかぎり、夏木マリばかりがそれらしいことを言っていて、尾野真千子がこのドラマのヒロインだとは信じられなくなってしまう当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第122回目の放送を見ましたよ。

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第22週「悔いなき青春」

1970年(昭和45年)4月。
31歳になった直子(川崎亜沙美)は、5歳年下の大輔(森下竣平)と結婚した。今や日本を代表するデザイナーの1人で、「サイケの女王」の異名を持つ直子の結婚はマスコミでも大きく取り上げられた。直子が2年前に開いた原宿のブティックに糸子(尾野真千子)ら家族や親しい人々を集めて、派手なパーティーが催された。ただし、斎藤(郭智博)だけは仕事のため来ることができなかった。

パーティーの翌日、新聞を見ると斎藤が日本人として初めてパリコレに参加したことが記事なっていた。直子はファッションの世界で斎藤に先をこされたのが悔しかった。しかも、それが自分の結婚パーティーの翌日に報道されていることに腹を立てた。そして、その悔しさをバネにしてますます仕事に打ち込むのだった。

直子の店は話題性と評判に恵まれ、客で連日賑わった。人気歌手のジョニー(浅利陽介)や売り出し中の女優・白川ナナコ(村上東奈)といった有名人も出入りしていた。
ところが、糸子が帳簿を調べたところ、表面上は人気店であったが、経営は軌道に乗っているとは言いがたかった。仕入れたものの、気に入らなくて全く使わなかった生地などの無駄が大量にあったのだ。糸子は、直子のデザイナーとしての腕前は大いに認めたが、経営者としては呆れ返ってしまった。本人に行っても無駄なことを知っている糸子は、夫の大輔に直子と店のことを託して岸和田に帰った。

オハラ洋装店には月末ごとに優子(新山千春)や直子から小包が届く。心斎橋や原宿の店で売れ残った品物を岸和田で売るためである。オートクチュール(オーダーメイド)店である優子からは余った生地が送られてくる。それはそのまま店の在庫となる。

一方、プレタポルテ(高級既製服)店である直子から送られてくるのは、売れ残りの服である。それはそのままオハラ洋装店の店頭で売られる。売るためには価格を決めなければならないが、それは糸子が一手に引き受けた。直子からは定価が知らされているのだが、糸子はそれを無視して半値以下で売る。岸和田では直子の作る奇抜な服を求める客は少なく、たたき売りでもしない限り買ってもらえないという考えだ。

ところが、糸子の予想に反して、若い女性客に直子の服は人気だった。そしてまた、聡子(安田美沙子)はそうした客に売るのが上手かった。聡子は糸子が決めた価格より高い値段でそれらの服を売った。
糸子は聡子の手腕に感心し、同時に、客の求めるものがわかっていない自分を情けなく思った。そして、商売はいつまで経っても難しいものだと思い知らされるのだった。

ある夜、居間でくつろいでいると誰かが勝手口を叩く音が聞こえた。糸子が様子を見に行くと、落ち込んだ様子で北村(ほっしゃん。)が立っていた。いつものように千代(麻生祐未)が家にあがっていくように誘っても、北村は頑なに拒否した。
そして、「死んだ」とだけ一言告げて、トボトボと帰って行ってしまった。誰が死んだのか聞いても、北村は答えなかった。

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