とある20歳代女子から「10歳くらい年上の男性を落とす方法を教えて欲しい」と相談を受けたので、「『抱いて』の一言でいいんじゃね?」と素っ気なく答えたところ激しく落胆され、軽蔑されかかったわけだが、「アンタのその貧相な胸を精一杯寄せ上げて豊満さを装い、プール上がりみたいに血色の悪い唇と手入れを怠ってカッサカサの頬にベッタリと紅を挿し、女芸人の下品なギャグみたいな舌なめずりをかましながら、いつもドライアイ気味の目を無理やり潤ませつつ『抱いて。このままじゃ蜘蛛の巣が張っちゃうぅぅ』で一発くらいはヤれるんじゃね?」と言わなかっただけマシじゃねーかとこの場でイタチの最後っ屁をかましながらも、万事うまく行くことを心から祈念してやまない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第40回めの放送を見ましたよ。
現在67歳の忠兵衛(蟹江敬三)は定期検診の結果あまり芳しくなく、漁師を辞めるよう忠告された。春子(小泉今日子)やアキ(能年玲奈)が一所に暮らし始めたこともあり、きっぱりと辞める決意をした。代わりに、スーパーの鮮魚コーナーで陳列や接客の仕事を始めることとなった。魚のことをよく知っているので適した部署ではあったが、40年以上も船に乗ってばかりいたので少々社会常識が不安視された。
アキとユイ(橋本愛)は学校でいろいろな話をした。まず話題に登ったのは、春子がアイドルを目指していたことについてである。アキは春子から聞いた話をユイに伝えた。それを聞いたユイは、春子がアキに嫉妬しているのではないかと言う。娘がテレビやインターネットで人気を得、自分の果たせなかった夢を簡単に実現させていく姿を見るのは面白く無いはずだと言うのだ。アキは否定したが、ユイはそう信じている。
続いてユイは、ふたりのユニット名や決めポーズを考えようと言い出した。今後、ローカル情報番組のレギュラーを獲得した際にそれを使うというのだ。アキは呆気にとられるが、ユイは構うことなく次々とアイディアを出していった。
その後下校し、ふたりは喫茶リアスの隅でコソコソを話を始めた。そこでの話題は、アキの恋愛についてだった。アキは、自分が潜水士の試験に合格したら、種市(福士蒼汰)にデート(デート?デートなのか!?)してくれるよう約束を取り付けたことを報告した。ただし、それ以上の進展はない。
ユイは、来年の3月以降のことをアキに尋ねた。種市は高校卒業後、東京で暮らすことになる。そうすると、仮にふたりが交際を始めたとしても、遠距離恋愛になってしまうのだ。そのことを指摘したユイは、アキも東京で暮らすことを進めた。東京で正宗と一緒に住めばよいというのだ。ユイも高校を卒業したら東京に行く予定なので、また会えるという。加えて、東京で自分と一緒にアイドルを目指そうと誘うのだった。
それを盗み聞きしていた春子は嫌悪感を示した。アキは海女を目指しているのだから東京に行くなどと誘わないで欲しいと言うのだ。しかも、正宗とは離婚して縁を切るのだから、東京でアキが暮らすことはないと言い切った。
そこへ正宗(尾美としのり)が店に飛び込んできた。彼は北三陸市のタクシー会社への就職を決めてきたのだ。春子は正宗の独断に腹を立てた。しかし、正宗は意に介さなかったし、「来る者は拒まず」がモットーの夏(宮本信子)も彼を受け入れた。こうして天野家は5人が一緒に暮らすこととなった。
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