NHK『あまちゃん』第73回

以前にガイドブックであらすじを読んだ時、どこでどう計算を間違えたのか東京編は7月からだと思いこんでおり、いろいろ運命的だなぁと思っていたのだけれど、今日から東京編になったことで肩透かしを食らった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第73回めの放送を見ましたよ。

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第13週「おら、奈落に落ちる」

1984年夏、アイドルを目指して家出し上京した18歳の春子(有村架純)は上野のアメ横を見物した。それから25年、2009年夏に17歳のアキ(能年玲奈)も同じ場所に立った。

アメ横の入り口には、1年前にオープンした「東京EDOシアター」があった。荒巻(古田新太)率いる芸能事務所ハートフルが作った劇場で、アイドルユニット「アメ横女学園」の公演が行われている。平日は19時半からの1ステージだけだが、週末には1日に2ステージ行われる。アキは東京EDOシアターに向かい、マネージャーの水口(松田龍平)に出迎えてもらった。

ユイ(橋本愛)の父・功(平泉成)が倒れ、彼女が来れなくなったことはまだ水口に伝わっていなかった。1人で上京したアキから事情を聞くと、水口は激しく動揺した。水口はユイをグループのセンター候補にするつもりで、事務所のスタッフにもそう豪語していたからだ。水口はアキに八つ当たりをし、アキも申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

アキは水口に連れられ、劇場スタッフにあいさつ回りをした。社長の荒巻は渋谷の本社にいて、劇場にはめったに顔を出さないため、彼に会うことはできなかった。その代わり、チーフマネージャーの河島(マギー)には会うことができた。アキとユイの顔を知らない河島は、水口にアキは「かわいい方」なのか「訛ってる方」なのかと尋ねた。水口は事務的に「訛ってる方」だと答えた。それ以後、アキは会う人全てから同じ質問を投げかけられ、毎回水口は同じ回答をした。

劇場内にはメンバーの名札表が張り出されていた。総勢40名近いメンバーが序列に従って上から下へと並べられている。トップメンバーの「アメ女八賢伝」を筆頭に、約20名がレギュラーと位置づけられていた。他の20人は補欠だという。しかし、アキの名札はアメ横女学園の補欠にも入れてもらえなかった。彼女が所属するのは、アメ横女学園のさらに下の「GMT47」だからだ。そこには現在5人の名札が張られていた。

アキは、休憩中のメンバー高幡アリサ(吉田里琴)13歳と成田りな(水瀬いのり)15歳に会った。ふたりはステージで披露するのと同じく、奇妙な自己紹介を行った。アキは自分よりも年下の先輩がいること、そして彼女らの独特のテンションに呆気にとられた。水口からは、アキも同じようなユニークな自己紹介を考えるよう言われた。東京についてまだ2時間しか経っていないが、早くも北三陸市に帰りたくなった。

続いてアキは、ステージのリハーサルを見学した。トップメンバーの有馬めぐ(足立梨花)を中心に、華やかなステージだった。アキはその様子を写真に撮り、ユイにメールで送ってやった。自分たちも同じステージに立てることを楽しみにした。

しかし、水口からはそう簡単にステージに上がれると思うなと釘を差された。誰しも最低1年はレッスンを積んでいるのだという。しかも、アキの所属するGMTは代役専門だという。メンバーに怪我や急病でもなければ表舞台に立つことはないのだという。最後に水口は、アキを「奈落」と呼ばれるレッスンルームに案内した。そこはステージの真下に作られた部屋で、ステージの音が漏れ聞こえてくる。

「奈落」にはGMT47のメンバーがたむろしていた。埼玉出身の入間しおり(松岡茉優)、福岡の遠藤真奈(大野いと)、沖縄の喜屋武エレン(蔵下穂波)、仙台・小野寺薫子(優希美青)らであった。アメ横女学園のメンバーの華やかさとは異なり、彼女らは私服姿で、どこか気だるい雰囲気を醸し出していた。彼女らはアキのことや岩手県のことを何も知らなかった。唯一知っていたのは、「かわいい方」はセンター確定で、「訛っている方」は一般受けはしないけれどマニア受けするキャラであるという噂話だけだった。

その時、真上のステージではリハーサルが再開された。すると、彼女らは突如態度が変わり、曲に合わせて熱心に振付の練習を始めた。いつ来るかわからない代役の日に備えて、レッスンに励んでいるのだ。

1日が終わり、アキは早くも東京が嫌になった。想像以上に厳しい世界に心細くなった。

アキは、東京では実家のマンションを住まいとするつもりでいた。今は、別れた父・正宗(尾美としのり)が1人で暮らしている。しかし、アキも春子(小泉今日子)も事前に知らせてはいなかった。突然アキが家に現れたことで、正宗は激しく慌てた。アキが家に入ろうとしても、正宗は頑なに拒んだ。押し問答をしながら家の中を覗くと、バスローブ姿の女(大久保佳代子)がいるのが見えた。

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今日から東京編スタートで、出演者がガラリと変わりました。出演者の公式プロフィールを探してリンクを貼るのが大変でした、今朝は。

アメ横女学園のセンター・有馬めぐを演じる足立梨花は、朝ドラ『ゲゲゲの女房』でヒロインの姉・ユキエの若いころをやってましたね。当時から好きでした。同ドラマのまとめ記事を書いている時、第3回の放送について以下のように書いてるし。

劇中で、美人という設定になっている次女ユキエ。確かに、僕好みの系統の女優さんでもある。
演じるのは、足立梨花。経歴を見ると、第32回ホリプロ・スカウトキャラバンのグランプリだとか(2007年)。どーりで。
山瀬まみ(第10回同グランプリ)を筆頭に、ホリプロの女性タレントはことごとく当方の好みにあうんですよ。ホリプロのスカウトの選球眼と当方の選球眼は完全に一致していると言っていい。

そんなわけで、足立梨花を全力で応援していく所存。

そんなわけで、アメ横女学園の推しメンは有馬めぐに決定。

ていうか、今日からの新キャストでは、足立梨花の他に遠藤真奈役の大野いとと小野寺薫子役の優希美青もホリプロ。ホリプロ出すぎだろ。ていうか、この調子で山瀬まみも出してくれ。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)
『あまちゃん』 つづく

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