どうも最近、5日に1回くらいのペースで舌の裏に口内炎ができるわけで、栄養が偏っていてビタミンBとかが足りないのだろうなぁと思うわけだが、かといって食生活を改善するわけでもなく、谷崎潤一郎『細雪』の冒頭シーンを思い出しつつ「あたし『B足らん』やねん」とつぶやくに留まる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第90回めの放送を見ましたよ。
様々な出来事に遭遇し、大晦日に郷愁の高まったアキ(能年玲奈)は沖縄出身の喜屋武エレン(蔵下穂波)を伴って帰省することにした。北三陸市に着いたのは2010年の元旦の朝だった。アキが帰ってくるとは思ってもいなかった地元の人々は、アキの突然の登場に驚きながらも大歓迎した。街の人々は相変わらずで、アキはみんなの人気者のままだった。その様子にエレンは感心するのだった。
そんな中、春子(小泉今日子)と忠兵衛(蟹江敬三)、ユイ(橋本愛)についてはアキの想像していなかった変化が見られた。
2008年のクリスマスに春子は正宗(尾美としのり)と正式に離婚した。それからちょうど1年経ったクリスマスに、昔からずっと春子のことを好きだった大吉(杉本哲太)はプロポーズしたのだという。春子は返事を保留したままだが、まんざらではない様子だった。すっかり北三陸訛りになった春子は、大吉と仲睦まじくやっていた。アキは驚くとともに、一時正宗にも恋人がいた事を報告するわけにもいかず、悶々とした。
天野家に帰ると、忠兵衛が1年ぶりに漁から帰ってきていた。夏(宮本信子)忠兵衛は、漁から帰ってきた直後こそ蜜月であるが、少し時間が経つと気の強いふたりは喧嘩ばかりしてしまう。アキが帰ってきたときも、雑煮を食べる・食べないでつまらない喧嘩をしていた。ところが、アキの姿を見るや否や喧嘩は中断され、ふたりでアキを可愛がるのだった。
ユイは高校を辞め、スナック梨明日でアルバイトをしていた。アキが梨明日にいると、ユイが出勤してカウンターに入った。しかし、ユイはアキを睨みつけるだけで、何も話そうとはしなかった。周囲はふたりに再会の挨拶をするよう勧めるが、アキも何を話していいかわからず、曖昧に笑うだけだった。アキは失踪したユイの母・よしえ(八木亜希子)が上野で見知らぬ男(天野勝弘)と仲良く歩いていたのを目撃したのだが、それを言い出すこともできなかった。
しばらくすると、ユイはチンピラ風の男(山田健太)の男と一緒にどこかで出かけてしまった。東京にいる種市(福士蒼汰)は、今でもユイと遠距離恋愛中だと思い込んでいる。ユイが他の男と付き合っているらしいことはアキも初めて知った。東京で種市に会った時に、何と言えば良いかと思うと、アキはまたしても悶々とするのだった。
アキは地元の人々といろいろな話をしたいと思っていた。一方で、アキは人には言いにくい秘密をたくさん抱え込んでしまっていた。いったんしゃべり始めると止まらなくなり、余計なことまで言ってしまうことが懸念された。だからアキは、敢えて口数を少なくしていた。
そんな時、ユイからメールが届き、アキは海女カフェに呼び出された。
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