昨日、自宅にある大量の野菜について調理法を募集したところ、Kayoさんからは「キュウリと塩昆布の和え物」、あさりんからは「キュウリとおろしニンニクの和え物」、mimozaっちからは「ラタトゥイユ」というアドバイスをいただき、それらを全部作って食って、大変美味しい思いをした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第123回めの放送を見ましたよ。
心臓の手術が無事に終わり、夏(宮本信子)は目を覚ました。アキ(能年玲奈)もヒロイン・オーディションの1次審査を通過したと聞き、春子(小泉今日子)は安堵感と喜びでいっぱいになった。
春子は当分の間北三陸に留まるという。やれるうちに親孝行をしたいと言うのだ。それに、夏は今まで春子に「ありがとう」と言ったことが一度もない。お茶を淹れるなどちょっとした事でも「ありがとう」とは言わず、「ああ」などと素っ気ない返事をするのだという。春子が家出してからの24年間、夏との関係は冷えきっていた。そして、春子が帰郷したことでふたりは和解した。夏から「おかえり」と「すまなかった」という言葉を聞けたことには満足している。しかし、「ありがとう」とは未だ言われていないので、それを言わせることが春子の目標となったのだ。
そんな話をスナック梨明日でしていると、功(平泉成)とよしえ(八木亜希子)が来店した。カウンターには他に人手がなく、ユイ(橋本愛)が一人で忙しく働いていた。その様子を見たよしえが手伝いを買って出た。よしえに対してわだかまりの残るユイであるが、春子の話もあり、複雑な思いを抱くのだった。
映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』ヒロインの2次審査が始まった。アキを落選させる気でいる荒巻(古田新太)は意地悪な質問を次々に投げつけた。しゃべり方に訛りがあることを否定したり、アキがいじめられっ子だったという噂を持ちだして攻撃したりした。アキは気圧されてしまった。
そこに助け舟を出したのは鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)だった。いじめられっ子だったアキがどうして変わることができたのかと優しく尋ねた。するとアキは、水を得た魚のように、多くの人びとと出会うことで変わることができたと話した。北三陸の人々や東京での仲間たちのお陰で変わることができたと活き活きと話した。
続いて、演技審査が始まった。今回は長めのセリフをしゃべったり、体を動かしたりしなくてはならない。元から演技の苦手なアキはなかなかうまくこなすことができない。ここで再び鈴鹿がアキを助けた。鈴鹿は審査をそっちのけで、アキに演技指導を始めた。自分が手本を見せてアキに真似させるなどした。
常識はずれなオーディションであったが、鈴鹿に頭の上がらない荒巻は口を挟むことができなかった。それどころか、真にせまったアキの演技に見入ってしまった。目の前にいるアキの姿が、若い頃の春子(有村架純)に重なって見えた。演技テストは母と喧嘩した娘が飛び出していくシーンであったが、荒巻には春子が実際に家出する様子に錯覚して見えたのだった。
そうして2次審査は終わった。世間では給料日なので正宗(尾美としのり)は書き入れ時だと言ってタクシー業務に出かけたままだ。水口(松田龍平)は古巣・ハートフルの関係者に挨拶をしていくという。それでアキは一人で家に帰る事になった。
水口と別れた直後、アキはこっそりと無頼鮨へ向かった。種市(福士蒼汰)を呼び出し、今夜は家に誰も居ないと誘うのだった。
アキ(能年玲奈)の発情期が始まりました。
荒巻(古田新太)がオーディション会場で若い頃の春子(有村架純)の幻影を見る時、隣に座っていた鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の衣装も変わっていました。現実の場面での鈴鹿ひろ美は黒い服を着ています(いつの放送だったか忘れたけれど、アキの語りで「普段の鈴鹿さんは地味なので、いつも黒い服ばかり着ています」というものもあった)。ところが、荒巻の幻影の中では黄色いブラウスにオレンジのカーディガンを羽織っています。そして、首にはスカーフを巻いていました。首にスカーフや手ぬぐいを巻くというのは夏(宮本信子)のシンボルなわけで(第1話で初登場する時は海に潜っていたのだけれど、上がってきた時に首に昆布が巻かれていたという徹底ぶり)、荒巻の幻想の中にいたのはまさに春子と夏だったのでしょう。ただし、荒巻は夏に会ったことがないので、顔がわからずに鈴鹿ひろ美になっていた、と。
『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)