10月2日に発売される山瀬まみの『パーフェクト・ベスト』のジャケット写真をやっと見たわけだが、かわいいっちゃかわいいのだけれど、どうも彼女の真のかわゆさを反映していない写真に思えて仕方がなく、アルバム『Private Edition』のジャケ写を超える写真(下図、JR山瀬駅での記念撮影を参照)は未だに無いと信じている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第142回めの放送を見ましたよ。
安部(片桐はいり)と種市(福士蒼汰)が北三陸に帰って来た。ユイ(橋本愛)も昔のように明るくなり、ヒロシ(小池徹平)と他愛のない兄弟げんかを繰り広げる。町の大人たちも下世話な話で盛り上がっている。アキ(能年玲奈)には昔の北三陸が戻ってきたようにで嬉しくてたまらなくなった。一方で、もうこれ以上の幸せはないのではないかと不安にも思うのだった。
観光協会では、磯野(皆川猿時)が袖が浜の環境調査結果を報告した。津波で大量のウニが浜に打ち上げられたのに加え、海底に瓦礫が散乱していることで餌となるワカメなども減少しているという。このままウニ漁を続ければ、袖が浜のウニは絶滅すると言うのだ。ウニが繁殖し、元の数に戻るまで3-4年を要すると考えられる。瓦礫の存在自体も危険なため、海女が海に潜ることも自粛するよう勧告した。瓦礫の撤去には今年いっぱいかかると見積もられるという。
しかし、海女たちはそれを受け入れることができなかった。明治以来の伝統的漁を途絶えさせるわけにはいかないし、他の仕事もないというのだ。
種市から、他の海域から産卵用のウニを買い付けて放流するというアイディアが出された。漁協長・長内(でんでん)が、付き合いの深い八戸の漁協などに連絡を取り、早速ウニの買い付けの手はずを整えた。
それでも海女漁に反対する磯野に、夏(宮本信子)は早急に海底に瓦礫撤去をするよう命じた。お盆まで休漁することを受け入れるので、それまでに急ピッチで作業を行なえと言うのだった。夏は、危機的状況だからこそ本気で頑張らなくてはならないと主張した。いつまでも被災地だと言われ続けることに甘んじるわけにはいかないというのが夏の考えだ。
夏の前向きな発言に、磯野をはじめ、みんなが心を動かされた。磯野は早急な瓦礫撤去を約束し、人手不足を補うために種市にも海底作業を手伝うよう要請した。もちろん種市は快く応じた。それだけではなく、町の青年部にも夏の言葉が伝わり、多くの若者たちが作業を手伝った。その間、海女たちは、他の地域から材料を仕入れ、ウニ丼を増産した。
北鉄が復興祈願列車を運行し、その車中でアキがウニ丼を販売した。アイドルオタクたちが大勢やって来て、ウニ丼は飛ぶように売れた。運休している線路の上を歩く「レールウォーク北鉄」も実施された。ついこの前まで東京でアイドル活動をしていたアキは、オタクたちの心を掴むのが上手かった。イベントにも大勢のファンが集まった。イベントには合計で1133人が集まり、大成功だった。
吉田(荒川良々)はイベントが成功したことを喜んだ一方で、ミス北鉄であるユイが参加してくれればもっと多くの人が集まるだろうと惜しんだ。しかし、ユイは手伝うつもりは毛頭ないと答えた。スナックでアルバイトをする自分が身の丈に合っており、そんな自分が好きなのだという。みんなからチヤホヤされない代わりに、陰口を言われることもなくなった。それで満足なのだという。
アキは、ユイと一緒に歌いたいと密かに願っていた。しかし、ユイの決意が固いことを改めて知り、途方に暮れるのだった。
町が一丸となって北三陸の復興に邁進しています。それはそれで王道のハートウォーミング・ストーリーです。
もちろんアキ(能年玲奈)も懸命に復興に尽力しているわけですが、ユイ(橋本愛)と一緒にアイドルになりたいと考えています。けれども、ユイはどうしてもそれをやりたがらないわけです。アキは海女カフェの復興を目標に掲げていますが、それはユイと共にステージに上がることで完成されると考えているようです。
それが実現できるのかどうかが、今後の見どころなんだろうと思います。
『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)