昨夜の三次会は某巨乳ちゃんの隣の席だったので、これ幸いにと胸の谷間ばかりガン見していた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第150回めの放送を見ましたよ。
2012年6月18日。鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が誰にも告げずに北三陸へやって来た。チャリティーライブは30日の予定だが、鈴鹿は気持ちを高めるために早くに北三陸入りしたのだという。何も知らされていなかった北三陸の人々は、大女優の突然の出現に激しく驚き、取り乱した。しかし、町の人々の人柄と鈴鹿のマイペースさで、すぐに打ち解けるのだった。
そんな中、忠兵衛(蟹江敬三)だけは鈴鹿を敵視した。自分も2年ぶりの帰郷なのに、鈴鹿と同じ日に帰ってきたことで、誰も相手にしてくれないからだ。さらに、その日最後のウニ丼を鈴鹿に奪われたり、鈴鹿が夏(宮本信子)と橋幸夫を引きあわせたなどと聞いて、ますます面白くなかった。
鈴鹿は、天野家に宿泊することになった。アキ(能年玲奈)の寝室を覗くと、そこは1984年のまま時が止まっており、壁中に当時のアイドルの写真が飾られていた。アキから、高校生だった春子(有村架純)が使っていた部屋であり、彼女がアイドルに憧れ夢を育んだ部屋だと説明された。それを聞いた鈴鹿は深く感じ入り、その部屋に寝泊まりすることになった。
天野家では、大震災があったのに忠兵衛が帰ってこなかったことが責められた。それに対する忠兵衛の返答は、陸が大変な時だからこそ、海でできる限り稼いでいたのだというものだった。そうすることで陸の人々を助けるのが自分の努めだと豪語した。その男らしさに、鈴鹿は感動した。また、鈴鹿が忠兵衛に羨望の眼差しを向けたことで、忠兵衛も気を良くした。それでふたりは和解した。
ユイ(橋本愛)も鈴鹿に面会した。初めは緊張して怖気づいていたユイだが、気づくとすっかり鈴鹿と打ち解けていた。それどころか、持ち前の毒舌が発揮され、鈴鹿のドラマの共演者にダメ出しするなど遠慮がなかった。そんなユイであったが、鈴鹿は彼女を受け入れてにこやかに会話した。
翌日、アキと鈴鹿は海女カフェの下見に出かけた。そこでは水口(松田龍平)らがカフェ再建の追い込みに汗を流していた。鈴鹿のマネージャーを放り出して北三陸にやって来た水口は、鈴鹿との再会に恐縮した。円満に東京を去ったのかと思われていたが、実は鈴鹿に顔を合わせにくく、メールで辞任を報告しただけだったのだという。鈴鹿は苦笑しながらも水口のことを許してやるのだった。
それから鈴鹿は、喫茶リアスに向かった。アキが目を話した隙に、人々からおだてられた鈴鹿は、店のカラオケで「潮騒のメモリー」を歌おうとした。前奏が流れる中、マイクの前に立つ鈴鹿。
しかし、そこへアキが走りこんできた。そして、マイクを奪いつつ、演奏を止めた。鈴鹿が音痴であることは厳重な秘密であり、不用意に歌うとそのことがバレてしまうからだ。人々はアキの剣幕に驚くが、その場は誤魔化すことができた。
その時、荒巻(古田新太)も北三陸に来ていた。正宗(尾美としのり)からは、「リアス」という店に行けと指示されていた。土地勘のない荒巻は、タブレットで検索しながら歩いていた。しかし、検索結果には「喫茶リアス」と「スナック梨明日」の2つが表示され、それが同一の店だと思い至らない荒巻は迷ってしまった。
駅舎に入った荒巻は、せっかく喫茶リアスの前にたどり着いたのに、そのまま素通りしてしまった。その時、一瞬だけドアから顔を出したユイとすれ違った。荒巻はユイの美しさに思わず見とれてしまったが、再度「リアス」を探すために歩き去った。
ユイは荒巻の顔を知っていたはずだが、予期せぬ事だったのでそれに気づかなかった。しかし、店に引っ込んだ瞬間、今の男に見覚えのあることを思い出した。ドアを開け、彼のことを探したが、荒巻は既に立ち去った後だった。
鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が主演の人気ドラマシリーズ『おめでた弁護士』で助手を務めていたのはひかる一平だったそうです。しかし、ある時を境に、その役が柳沢慎吾に変わったとのこと。ユイ(橋本愛)はその変更にダメ出ししていました。
微妙な役者をスルリと出してくる脚本に大いに笑いました。ひかる一平は80年代に人気アイドルだったので、春子(有村架純)の部屋にも写真が飾られていたという小ネタも面白かったです。
鈴鹿がカラオケをしようとすると、アキ(能年玲奈)が妨害しました。カラオケすら歌うのを禁じられている鈴鹿ですが、チャリティーライブがどうなるのか、どういうどんでん返しがあるのか興味がつきません。
そんなわけで、残りは6話。終りが来るのはしかたがないけれど、寂しい限りです。
『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)