NHK『ちゅらさん』第3回

20年くらい前には「アッシーくん」(女性の送迎専門の男性。一般に肉体関係どころか、手を繋ぐこともできない)、「メッシーくん」(女性に食事をご馳走することに特化した男性。一般に肉体関係どころか、手を繋ぐこともできない)などといった言葉が流行したことがあり、15年くらい前のインターネットブームの頃には「ツナグくん」(女性宅の家電製品やパソコンの接続を無償で行う男性。女性と密室でふたりきりなのに、肉体関係は許されない。繋いでいいのは配線だけで、手を繋ぐことはできない)という言葉が新たに生まれたりしたわけだが、ちょうどその頃に国仲涼子と遠縁だというかわいこちゃんの家にツナグくんとして行ったことのある当方が、2001年度上期NHK朝の連続テレビ小説『ちゅらさん』の第3回めをBSプレミアム19:00の再放送で見ましたよ。

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第1週「美ら海の約束」

長男・和也(遠藤雄弥)の病気療養のため、東京から沖縄の小浜島に長期逗留に来た上村母子。和也は民宿に滞在したままだが、弟の文也(山内秀一)は翌日から地元の小学校へ通うこととなった。文也が東京で通っていた小学校には1000人以上の児童がいたという。恵里(浦野未来)の暮らす小浜島の人口は500人程度であり、小学生だけでその倍以上の人数がいる計算になる。あまりのことに恵里は想像がつかなかった。

恵里の通う小学校は、複式学級である。5年生の恵里と6年生の文也はクラスメイトとなり、同じ教室で授業を受けた。国語の授業では文也の流暢な標準語が披露され、島の子どもたちはみな感心するのだった。

それから1週間ほどが経ち、和也と文也は島の暮らしにすっかり馴染んだ。放課後には、恵里と和也、文也の3人でいつも屋外に遊びに出た。和也の母・静子(真野響子)は、東京では入院ばかりしていた和也が毎日外で遊ぶことなど信じられないことだった。

その日、東京から和也の父・伸生(勝野洋)がやって来た。民宿に到着した時、和也らは遊びに出かけていたので、恵里の父・恵文(堺正章)に案内してもらい、島の見物がてら和也を探しに出かけた。

その頃、恵里は木に登って鳥を捕まえようとしていた。怪我をした鳥を見つけたので、手当してやろうというのだ。和也と文也は、恵里が木から落ちやしないかとヒヤヒヤしながら見上げていた。

恵文や伸生が森の中で彼らを見つけた。その時、気を取られた恵里は過って木から転落した。ちょうど真下にいた和也が、体を張って恵里を受けとめた。和也は腕に軽い怪我を負ったが、おかげで恵里は無傷だった。

大事には至らずに家に帰って来ることができた。伸生や文也は和也の英雄的な行為を褒め称えた。本人もまんざらではなかった。一方の恵里は、和也と顔を合わせるわけにもいかず、家の中でしゅんとしていた。

夕食の時間になり、みんなで食卓を囲んだ。和也や文也は、久しぶりの父との食事で大いに盛り上がっていた。
一方の恵里は落ち込んだまま、改めて和也に謝った。そして、病気だと聞いていた和也が意外に元気であると言い、病気はすぐに良くなるだろうと明るく話すのだった。

すると、それまで機嫌の良かった静子が急に不機嫌になった。責めるような口調で、気休めを咎めるのだった。

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いや、本当に面白いドラマですよ。テンポがいいし、子役たちもそれなりに芝居をしているし、重い病気を抱えた和也(遠藤雄弥)がどうなるのかという先行きも気になるし、子供ながらに和也を励まそうとするのだけれど逆効果になってしまう恵里(浦野未来)の空回りもドラマの展開としては面白いし。

そういえば、恵里という名前は、大好きな女の子の名前(手を握ったことはないけれど、彼女の結婚式の発起人は務めさせてもらった)と同じ表記であることを今さらながら思い出したので申し添えておきます。

そして、国仲涼子さんはまだ出ません。

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