NHK『カムカムエブリバディ』第1回

本作の脚本は藤本有紀さんなんだけれど、彼女が2007年に担当した朝ドラ『ちりとてちん』を今でも大好きな当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』の第1回の放送を見ましたよ。

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第1週『1925-1939』

1925年(大正14年)、日本でラジオ放送が開始された。
まさにその日、橘安子(網本唯舞葵)が生まれた。

安子の生家は和菓子屋だった。
祖父・杵太郎(大和田伸也)が創業し、父・金太(甲本雅裕)も共に働いている。杵太郎は厳しい人物で、金太をはじめ、住み込みで働く職人たちも彼にはまったく頭が上がらなかった。
安子の兄・算太(濱田岳)も職人見習いとして働いていたが、彼は仕事に身が入らず、父・金太の頭痛の種だった。

尋常小学校の3年生になった頃、安子は家中の者からかわいがられていた。
母・小しず(西田尚美)や祖母・ひさ(鷲尾真知子)は登校する安子に毎日おいしい弁当を作ってくれた。兄・金太は仕事をサボってブラブラしていても、安子の遊びには嫌な顔をせず付き合ってくれた。

中でも特に安子をかわいがっていたのは祖父・杵太郎だった。
菓子工房を神聖な場と考え、そこでふざけたり怠けたりすることを一切許さない杵太郎であるが、安子がつまみ食いに来ても咎めなかった。むしろ、自分の仕事の手を止めて安子に菓子を食わせてやることもしばしばだった。

その頃、ラジオは人々の憧れの的だったが、庶民にはまだ高嶺の花だった。
職人たちは、おそるおそる杵太郎にラジオ購入を願い出た。ラジオがあれば仕事の能率も上がるし、家族の余暇も充実すると言うのだ。安子もラジオが買ってもらえると期待した。
けれども、もちろん杵太郎は即座に却下した。

ところが、ある朝目を覚ますと、安子の枕元にラジオが置いてあった。そこには、杵太郎からの贈り物だという手紙も添えてあった。家中の者に知らせると、みなも大喜びした。
しかし、杵太郎本人はそんなことをしていないという。手紙を確かめると、それは杵太郎のものではない拙い文字であった。

すぐに兄・算太(濱田岳)の仕業だと露見した。商店街で唯一人ラジオを所有していたのは荒物屋・赤螺吉兵衛(堀部圭亮)であるが、彼の家から算太が盗んできたのだ。彼の妻・清子(宮嶋麻衣)が産気づき、吉兵衛はラジオを店先に置いたまま慌てて産婆を呼びに行った。そのすきに盗んだのだと言う。

算太は父・金太に連れられて、謝罪と返還に出向いた。もちろん吉兵衛は怒り心頭でなかなか許さない。
そこへ、祖父・杵太郎がまんじゅうを持って後から現れた。清子に無事に子どもが生まれた祝いだという。清子も子どもが生まれてめでたい時に怒るのはやめてほしいと取りなした。
それで、吉兵衛は今回ばかりは許してやることにした。

こんな騒動はあったが、一時でもラジオが家にあった時、家族も職人もいい顔をしていた。それは良い光景だったと思った杵太郎はラジオを買うことに決めた。
こうして安子の家にラジオがやって来た。

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登場人物の紹介がメインでしたね。
ポイントは、家族は安子(網本唯舞葵)にだけはとても甘いということでしょうか。
あと、兄・算太(濱田岳)がトラブルメーカーで今後もいろいろ騒動を起こすのでしょう。それでいろいろ話が動いていくんだなと思います。

1回目を見た感想を正直に言うと、しんどいな。

ただし、荒物屋の妻・清子役の宮嶋麻衣は好きです。『ちりとてちん』のときから。

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