厚木に住んでいた頃、家から一番近い飲食店は沖縄そば屋だったこともあり、しょっちゅう食ってたなーと思い出した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』の第3回の放送を見ましたよ。
暢子(稲垣来泉)は山に行くことにした。熱を出した妹・歌子(布施愛織)のために薬草となるミンジャイグサを採るためだ。
その時、和彦(田中奏生)を誘った。彼から東京の美味しいものを聞き出すことを諦めきれないからだ。また、沖縄を気に入っていない彼に良いところを見せてやりたいとも思ったのだ。
和彦は渋々ながら応じた。
道中、暢子はいつか自分の家に食事に来るといいと提案した。みんなでご飯を食べると美味しくて楽しいからだ。暢子は、和彦がつまらなさそうにしている理由は、彼が父・史彦(戸次重幸)とふたりきりで沖縄に来たことにあると考えていた。きっと東京では母と3人で食事をしていただろうに、それがなくなってしまったせいだと思ったのだ。
しかし、和彦はそれを否定した。和彦の父と母は折り合いが悪いという。食卓は、いつも二人の喧嘩の場だったという。
まだ小学生で、両親の喧嘩など見たことのない暢子には、それがどういうことかよくわからなかった。
暢子は山の中で足を滑らせて転んだ。足をくじいて歩けなくなってしまった。和彦が背負い、なんとか山小屋まで避難することができた。
帰りが遅いことを心配した暢子の父・賢三(大森南朋)と和彦の父が、山小屋に探しに来て、二人は無事に保護された。
大事に至らなかったものの、暢子を助けてもらったお礼として、賢三は青柳父子を夕食に招待することに決めた。食いしん坊な暢子も大いに喜んだ。
賢三は暢子に沖縄そばの作り方を教えた。彼はある人にもらったという名前入り包丁を宝物にしていた。暢子はその包丁を憧れの目で見た。
そして、最後の味付けは暢子に任せた。暢子が自分の信じる通り、やればよいと言うのだ。初めてのことで戸惑ったが、暢子はやれるだけのことはやった。
沖縄そばを作り終えると、暢子は大好きなシークワーサの実を採りに行った。そこで偶然、和彦の父に出会った。彼は、沖縄の墓の観察をしているところだという。
暢子は、山原村はつまらないところであり、東京の方が良いところに違いないと話した。しかし、和彦の父の考えは違った。ここは暢子の故郷であり、大きくなったときにもう一度ここがつまらないところかどうか再考するとよいと助言した。
テンポがよくて、話はどんどん進むのですが、どうも僕にはちむどんどんしない話ですね。
僕が面白いと思うのは、主人公に何らかの葛藤があって、生涯をかけてそれと折り合いをつけていくというお話なんだけど。
最近だと『カムカムエヴリバディ』の るい が母への愛憎入り交じった感情をどうしていくのかとか、『おかえりモネ』の主人公が東日本大震災で無力だった負い目をどう解決していくのかとか。
そういう人生で背負う葛藤は、子ども編のうちに提示してくれないと僕はノッていけないわけで。
そういうのがないので、まとめ記事終了も時間の問題かもしれません。ご了承ください。