NHK『舞いあがれ』第14回

近頃、朝晩寒くて萎えている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の14回めの放送を見ましたよ。

* * *
第3週『がんばれ!お父ちゃん』

工場の起死回生のために、浩太(高橋克典)は特殊なネジの試作を請け負った。しかし、相場の納期の半分で仕上げなければならない。懇意の業者に必要な金型の製作を頼むと、あまりの納期の短さに怒鳴られてしまった。それでも、先代からの付き合いがあるからといって注文通りに作ってくれた。
こうして、3週間後の納期に向けて試行錯誤が始まった。

あまり元気のない浩太を励まそうと、舞(浅田芭路)は古本屋デラシネで隠れて模型飛行機を作っていた。幼馴染の貴司(齋藤絢永)も読書のために通っている。

舞はクラスメイトの久留美(大野さき)
()をデラシネに誘った。久留美はクラスの女子から仲間はずれにされていて、舞は気にかけていたのだ。久留美はそれに応じた。
久留美は料理本を見ながら、レシピをメモすることにした。久留美は父・佳晴(松尾諭)と二人暮らしだが、久留美が料理をしているのだという。彼女の父は新しい仕事を探しているが見つからず、元気がないと話した。舞も久留美も、自分の父を心配しているという点で共通していた。

舞は久留美にも飛行機を作るよう提案した。それで久留美も飛行機作りを始めた。一方、貴司は飛行機作りには興味がないと言って、本を読み耽るばかりだった。それでも、人手が必要な作業の場面では、貴司が手伝ってくれた。

いよいよ、ゴム動力のプロペラをつけ、模型飛行機が完成した。しかし、思うように飛ばず、すぐに落ちてしまった。
解決策の思いつかない舞であったが、浩太には秘密にしているので相談できない。そこで、工場の若い職人・結城(葵揚)をこっそりデラシネに呼び出して見てもらうことにした。結城の見立てよれば、翼の角度が良くなさそうだった。舞は結城の助言に従って改良を加え、完成までもう一息となった。

いよいよ、試作ネジの期限の日になった。職人・笠巻(古舘寛治)の奮闘により、ほぼ注文通りのところまで漕ぎ着けた。あとは微調整を加えれば納品ができる。
しかし、その矢先、調子の悪かった工作機械がついに止まってしまった。

浩太は隣のお好み焼き屋に駆け込んだ。機械が専門の古田(湯浅崇)がたいていそこにいることを知っているからだ。案の定、そこで古田はお好み焼きができあがるのを待っていた。
しかし、古田は浩太からの修理依頼をきっぱりと断った。彼も納期が翌日に控えており、今日は浩太の手伝いをしている暇はないというのだ。浩太と同じように、古田にとっても注文の納期は絶対だった。彼らのような町工場にとっては、注文主の信用を損なうことは死活問題なのだ。
浩太の幼馴染であり、お好み焼き屋の店主である梅津(山口智充)は、浩太を援護するため古田をにらみつけた。それでも古田の考えは変わらなかった。
浩太は諦めざるを得なかった。

浩太が去るのと入れ替わるように、舞がお好み焼き屋にやってきた。工場の作業が大詰めで、めぐみ(永作博美)もつきっきりで手伝っている。夕食の準備もできないので、舞にお好み焼きを買いに行かせたのだ。
先の浩太と古田の経緯を知らない舞は、屈託のない笑顔で古田に挨拶した。その様子に古田は気まずい思いをした。お好み焼き屋の妻・雪乃(くわばたりえ)も加わり、夫とともに舞がどんなに健気で父思いの子どもなのかとわざとらしく話し始めた。古田は自分が責められていることに耐えきれなくなり、店を飛び出して浩太の機械の修理に向かった。

こうして、ギリギリのタイミングで試作ネジは完成した。

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今日の内容を一言でいえば「無理かと思われた試作ネジであったが、町工場の仲間たちの協力で無事に完成した」ですね。それをコメディタッチで描いた感じ。

舞(浅田芭路)が工場の若い職人・結城(葵揚)に飛行機作りの相談をする理由がわかりませんでした。彼が飛行機に詳しいという設定はこれまでなかったし。ていうか、納期ギリギリでピリピリしてる中、おそらく退勤後だとは思うけれど、よく呑気に舞に付き合えたよなぁ、と。
誰かに相談しなければ先に進まなくなったというのはわかる。それなら、すぐそばにいる古本屋店主・八木(又吉直樹)に相談してもいいんじゃないかと。彼は子どもたちに親切だし、周りに資料になりそうな古本もたくさんあるし、客は少なくて暇そうだし、一緒に調べてくれそうなもんなのに。
まぁ、いいんですけど。

明日も読んでアラモード。

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