NHK『舞いあがれ』第17回

YouTubeの福原遥チャンネル「福原遥とふくはらはる」におけるギター挑戦企画が2回め以降更新されていないことを残念に思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の17回めの放送を見ましたよ。

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第4週『翼にかける青春』

人力飛行機サークル「なにわバードマン」は、年に一度開かれる大会への出場を活動の中心に据えている。
今年の大会は、由良冬子(吉谷彩子)をパイロットとして挑む。彼女はこの1年間、朝から晩までトレーニングに明け暮れ、体力づくりとともに減量もするという過酷な日々をすごしていた。人力飛行機のコクピットも彼女の体型に合わせて作られていた。
大会では飛距離を競い合う。部員たちは、冬子を1mでも遠くまで飛ばしてやろうと機体作りに取り組んでいた。

そんな矢先、なにわバードマンに書類選考の不合格通知が届いた。具体的な理由はわからなかったが、機体コンセプトが他のチームと重複するなど、書類選考で落とされることはまれではないらしい。それでも、部員たちはひどく落胆した。

それでも、部員たちは活動をやめなかった。
女性パイロットによる人力飛行機の飛距離世界記録は、1987年にアメリカの女性パイロット・ライトイーグルによる15.44kmである。冬子によってその記録をやぶることを新たな目標に定めた。部員たちは誰も反対せず、ふたたび一丸となって取り組み始めた。

舞(福原遥)も懸命に活動に参加した。
もともと手先が器用だった舞は、すぐに部品作りの腕前をあげた。しかも、いつも誰よりも早く部室に来るほどの熱心さだった。
加えて、久留美(山下美月)の働くカフェ「ノーサイド」で一緒にアルバイトを始めた。月額1万円の部費の他、活動費を納めなければならず、それを稼ぐ必要があるのだ。
舞は毎日くたくたになった。それでも充実した日々だった。

ある夜、バイトを終えた舞と久留美は、舞の家の隣であり、幼馴染・貴司(赤楚衛二)の両親が営むお好み焼き屋に出向いた。貴司が初任給でご馳走してくれるというのだ。

貴司は今でも本を読んだり、詩を書いたりするのが大好きだという。根っからの文学好きなのに、なぜか今はシステムエンジニアとして働いている。その理由は、コンピュータが相手なので、人間関係に煩わされず楽だと思ったからだという。彼によれば、不思議なことに働けば働くほど、前よりももっと文学に携わりたいと思うようになったという。自分の夢や好きなものがはっきり見えるようになったという。
久留美も同様だという。看護学校に進学したものの、成績が下がると授業料免除が取り消されてしまうので勉強の手を抜けないという。それに加えて、家計を助けるためにバイトをしたり、父・佳晴(松尾諭)の身の回りの世話もしなくてはならない。大変な毎日だが、そんなことに負けず、立派な看護師を目指して燃えているのだと話した。

舞は、そんな二人に感心した。

そこへ突然、舞の兄・悠人(横山裕)が姿を現した。

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小道具の不合格通知とセリフだけで、なにわバードマンの大会出場が叶わなくなったわけですが。
「あー、大会のシーンを撮ろうと思ったら、他チームのエキストラやら機体やら準備しなくちゃならないし、制作費用がかかりすぎるから、そりゃ出場できないわ」
と妙に納得しました。

貴司(赤楚衛二)や久留美(山下美月)は仕事や学業を中心に努力しているように描かれていました。本人たちはイヤイヤながらやっているわけではなく、かなりポジティブに捉えていましたが。
それに対して、舞(福原遥)は趣味で取り組んでいるように見えてしまいました。
熱心さや夢の実現という点では同じなのだけれど、久留美と貴司が「生活の維持」という止むに止まれぬ事情で働いているのに対して、舞は「余暇」のためにクタクタになっているように見えて。考え過ぎかもしれないけれど、その違いがなんか軋轢を生じさせるんじゃないかと心配になったり、ならなかったり。

明日も読んでアラモード。

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