NHK『舞いあがれ』第24回

劇中は2004年の夏ころであり、当時の文化的現象として何があったかなぁと考えたら、2chが大流行りだった頃だなと思いたり、ドラマでは描かれないけれど”浪速大学スレ”みたいのがあって、「なにわバードマンの美人パイロットの写真キボンヌ」などと書き込まれたり、舞と冬子のどっちがかわいいかというゲスな論争とかが行われていたんだろうなぁと想像を膨らませた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の24回めの放送を見ましたよ。

* * *
第5週『空を飛びたい!』

女性パイロットによる人力飛行機の飛距離世界記録への挑戦まで残り1ヶ月となった。大学は夏休みになり、舞(福原遥)のトレーニングはますます過酷になった。しかし、減量も体力増強も伸び悩んでしまった。
新記録のためには、体重をさらに1.1kg減らした上、190ワットの力で50分間ペダルを漕ぎ続けなければならない。ところが、舞は29分間しか漕ぐことができなかった。

設計担当・刈谷(高杉真宙)は、負荷を180ワットに減らすよう設計変更することにした。速度が落ちるので、同じ飛距離を達成するためには、漕ぐ時間が60分に増加する。それでも、舞の脚力への負担を減らすことが優先だと判断したのだ。当然、変更によって、機体を作っている部員たち全員の作業が増えることとなった。多少の不平はあったが、それでも舞のためにみんなで努力することになった。

負荷を軽くしたものの、舞は40ほどしか漕ぎ続けることができなかった。舞は黙ってトレーニングに取り組んでいたが、落ち込み気味なことは誰の目にも明らかだった。
そんな時、退院した前任パイロット・冬子(吉谷彩子)が部室に顔を出した。舞の様子が気になった冬子は、琵琶湖の周遊道路でのトレーニングに誘った。

琵琶湖で自転車を走らせたのち、湖畔で風に当たると気持ちよかった。
それで、舞は自分の素直な気持ちを冬子に話すことができた。設計変更のため部員たちが暑くて狭い部室で追加作業をしている中、自分だけが琵琶湖の開放的な環境にいることが申し訳ないと話した。加えて、自分のトレーニングが失敗に終わって、彼らの努力を台無しにしてしまうのではないかと不安だと語った。考えても仕方のないことだとわかっていても、ついそう思ってしまうのだという。

それを聞いた冬子は、そう考えることは誤りではないと諭した。各人にはそれぞれの役割があり、各自がそれぞれの負担があるのは当然だという。舞は空を飛ぶという役割であり、高く飛ぶためには必ず向かい風を受けなければならないと話した。
舞は、はっとした。

部室に戻った舞は表情は晴れやかだった。舞に元気がないことを心配していた部員たちも安堵した。
こうして、なにわバードマンの面々はさらに結束を強めた。部員たちは立場にかかわらず、より楽に操縦できるような工夫を自発的に述べるようになった。それによって作業のやり直しが発生しても、誰も文句を言わなかった。

いよいよ機体が一通り組み上がり、次の週末にテスト飛行を実施することになった。

* * *

「向かい風を受けて高く飛ぶ」という祥子(高畑淳子)の以前のセリフが、それを知らない冬子(吉谷彩子)の口から繰り返されました。
グッときましたね。

冬子は飛行機バカ(いい意味で)なので、彼女の台詞回しは、あくまで航空力学に基づく飛行機の物理現象について言っているように聞こえました。しかし、舞(福原遥)にも視聴者にも、それが人の心理現象の比喩だとわかるようになっていました。
名シーン。

明日も読んでアラモード。

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