NHK『ブギウギ』第9回

とある女子から「せっちゃん(斉藤和義)の『彼女は言った』を聞いてください。特に、後半の一人掛け合いのところ(2:45あたりから)」と言われて聞いてみたけれど、女子相手になんとコメントしていいかわからなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第9回めの放送を見ましたよ。

* * *
第2週『笑う門には福来る』

鈴子(澤井梨丘)が急に倒れた。
銭湯の常連でもある熱々先生(妹尾和夫; 「体を冷やすな。熱々にせぇ」が口癖なのでこう呼ばれている)に診てもらったところ、百日咳との診断だった。当分の間安静にする必要があり、劇団の稽古に行くことはできない。デビューを賭けた3ヶ月後の単独公演にも参加もできないこととなった。

鈴子が休んでいるので、残ったふたりの同期研究生・白川幸子(小南希良梨)と桜庭辰美(木村湖音)は鈴子の穴を埋めるのに大忙しだった。
新人教育係の橘アオイ(翼和希)は、同期3人のうちデビューできるのは一人だけだが、舞台は全員で作り上げる者だと言って聞かせた。仕事が増えたことを恨んだり、ライバルが減ったことを喜んだりせずに、鈴子の気持ちを考えろと諭した。

ところが、しばらくすると鈴子はすっかり回復してしまった。どうやら百日咳などではなく、単なる普通の風邪だったようだ。熱々先生はヤブ医者だと言ってみんなから責められた。

そうとは知らずに、同期の白川と桜庭が見舞いに来た。仲違いしてほとんど口を聞かないふたりだであり、示し合わせたわけでもないのに偶然同じタイミングでやってきた。
ふたりの来訪を知った鈴子は、一芝居打つことにした。苦しそうに床に伏せ、病気が治らず二度と踊ることができないと言った。自分はもう復帰できないが、ふたりのことは尊敬しているので自分の分まで頑張って欲しいと述べた。
それを聞いた白川と桜庭は、仲直りすると約束した。だから鈴子にも必ず戻ってきて欲しいと願った。

鈴子の芝居で同期3人の関係が修復されようとしたその瞬間、弟・六郎(又野暁仁)と熱々先生が部屋に入ってきた。聴診器を置き忘れたので取りに来たのだ。
そして、何も知らない弟・六郎は深刻そうな3人の様子を見て、鈴子はもう完全に快復したとバラしてしまった。熱々先生からすぐに稽古に復帰してもいいとの許可も出た。

嘘だと知って、白川と桜庭は鈴子のことを睨みつけた。
しかし、すぐに3人は笑い合った。こうして全員が仲直りできた。鈴子が白川と桜庭を尊敬していると言うこと、および、白川と桜庭が仲直りすると約束したことは本心だと分かったからだ。

* * *

続きを読む