NHK『ブギウギ』第18回

ラインダンスを見るとどうしてもえっちな気持ちになってしまい、それはきっと自分が足フェチだからだと思っていたのだけれど、もしかしたら懐かしの深夜番組『11PM』のアニメーションが思い出され、そこから同番組のお色気コーナーが連想されるせいかもしれないと思い至った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第18回めの放送を見ましたよ。

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第4週『ワテ、香川に行くで』

USKのストライキが始まってから1週間、大熊社長(升毅)はついに劇団員たちの要求を受け入れ、賃金を元の水準に戻し、人員解雇も取り消されることになった。
知らせを受けた劇団員たちは有頂天になって喜んだ。

翌日、劇団員たちは稽古場に集まり、久しぶりに古巣で稽古できることにワクワクしていた。
しかし、大和礼子(蒼井優)と橘アオイ(翼和希)がなかなか姿を見せない。やっと現れたかと思えば、神妙な面持ちの林部長(橋本じゅん)も同行していた。

林部長は、本日付で大和礼子と橘アオイが騒動の責任をとって退団すると発表した。突然のことに劇団員たちは動揺し、口々に抗議の声をあげた。
大和礼子はそれをなだめるように話し始めた。ストライキによる公演中止で客や会社に迷惑や損害を与えた。誰かがその責任を取らなければならず、それはまさしくストライキを主導した自分こそが責めを負わなければならないと説明した。そして、今回みんなが団結したことを忘れず、みんなで新しい梅丸少女歌劇団を作って欲しいと期待を述べた。自分がいなくなってもみんなならやれるはずだと励ました。
橘アオイは、大和礼子ひとりに責任を負わせるわけにはいかず、自分も一緒に辞めるのだと話した。

鈴子(趣里)は到底承服できなかった。ふたりがいなくなる結果になるのだったらストライキなどしなければよかったし、賃金や人員の削減も受け入れるからふたりには残って欲しいと泣きながら喚いた。ふたりがあってこその梅丸少女歌劇団なのだから、いっそのことこの劇団はなくなってしまえばいいとまで喚き散らした。
橘アオイは鈴子にビンタを張って黙らせた。大和礼子はみんなのことを守るために辞めるのだから、それを無碍にするなと説得した。

どんなに抗議しても、会社にふたりの退団を取りやめさせることはできなかった。なにより、当の本人たちの決意が一番固かった。
団員たちは泣きながら別れを惜しむしかなかった。

たったふたりがいなくなっただけなのに、鈴子には大勢の団員がいなくなったような寂しさを感じた。
それでも、解雇されていた同期の桜庭和希(木村湖音)や新人研究生たちが戻ってくると、少しだけ気分も前向きになれた。いつまでも寂しがっておらず、稽古に打ち込もうと思えた。

大熊社長はにとって、自ら決めたこととはいえ、トップスター2名を一度に失うということは大きな痛手だった。彼女らの不在を言い訳に粗末なショーを見せるわけにはいかない。残された団員たちが輝くような新しい出し物はないものかと頭を抱えていた。
その相談を受けた林部長は、大和礼子が中心となって稽古を続けていたラインダンスを社長に提案した。

こうして、USKは客前で初めてラインダンスを披露した。
大和礼子の置き土産である練習の成果が大いに発揮され、一糸乱れぬ見事なダンスだった。観客たちにも大好評だった。

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