NHK『ブギウギ』第13回

昨夜はNHK夜ドラ『ミワさんなりすます』の2回目の放送で、主人公(松本穂香)が敏腕家政婦の別人になりすまして大ファンの俳優(堤真一)の家で働き始め想像以上の仕事の厳しさに挫けそうになりつつ、俳優から声をかけられて有頂天になった直後、不可抗力で彼の作りかけのボトルシップを壊してしまうという内容を見たのだけれど、楽しみにしていたReiちゃんさん(バーの店長役)がやっぱり出てこなくてがっかりしたんだけれど、今日は彼女の新曲のリリースだから結局機嫌のいい当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第13回めの放送を見ましたよ。

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第3週『桃色争議や!』

大和礼子(蒼井優)は新たな演出としてラインダンスを取り入れることにした。一列に並んで一糸乱れずに足を上げてステップを踏むことでみんながまとまるし、やる方も見る方も楽しいからだ。しかし初めてのことで、なかなかうまくできなかった。劇団員たちはヘトヘトになっている。

桜庭辰美(片山友希)が1週間ぶりに稽古場にやって来た。梅丸少女歌劇団を辞めるつもりだという。今の不況で家業の畳屋が火の車なのだという。病弱な母も入院し、とにかく家の手伝いで金がいるというのだ。
あくまで家庭の事情だと言い張り、ライバルの秋山美月(伊原六花)に追い抜かれたことは関係ないと否定した。
しかし、秋山とのライバル関係が理由であろうことは誰の目にも明らかだった。

大和礼子は、桜庭がやる気を失っている根本は秋山とのライバル関係ではなく、自分自身から逃げている点にあると指摘した。誰しも逃げ出したい時はあるが、続けるべきだと忠告しようとした。
そこへ鈴子(趣里)が割って入り、大和礼子に食ってかかった。誰にだってどうしようもないことはあるのだから、逃げてもいいし、桜庭が劇団を辞めるのも仕方ないと主張した。鈴子自身も大和礼子や同期の娘役・リリー白川(清水くるみ)には敵わないと自覚して悩んでいると打ち明けた。自分の売りとなる点が見つけられず、どうしていいかわからないというのだ。

そのような悩みを抱えているにも関わらず、なぜ劇団を続けられるのかと桜庭が問うた。
鈴子は自分でもわからないが、なぜか辞められないと話した。下手ではあるが、歌って踊るのが大好きだからかもしれないと答えた。
桜庭も同様に、歌って踊るのが大好きだと同意した。しかし、後輩に抜かれるのがどうにも悔しくて辛いのだと本心を打ち明けた。
鈴子も、抜かれるのは辛いが、ふたりで一緒に抜かれようと話した。そして、いつか抜き返して見返してやろうと言った。
ふたりは泣きながら抱き合った。

大和が再び話しはじめた。
自分は新しい演出のことばかりを考えていて、劇団員の状況に目が向いていなかったかもしれないと謝った。
大和の本心としては、誰も辞めさせることなく、みんなで楽しくやりたいのだと話した。みんなが劇団員を続けて、劇団を楽しい場所にしたいのだと述べた。

橘アオイ(翼和希)は、大和礼子がラインダンスを新たに採用した理由に合点がいった。全員が一丸となって楽しむことが主眼なのだと理解した。
みんなにそう話し、全員でひとつずつ壁を乗り越えていこう、永遠に修行あるのみだと呼びかけた。

こうして、劇団員たちの結束がより高まった。ラインダンスも以前よりはうまくできるようになった。

陰から様子を窺っていた林部長(橋本じゅん)は丸く収まったことに安堵し、以前よりも良くなったことを喜んで大熊社長(升毅)に報告した。
しかし、大熊社長は厳しい表情を崩さず、賃金と人員の削減が必要だと告げた。

* * *

宝塚歌劇とかOSK日本歌劇でラインダンスを見るたびに、足を上げて股をチラ見せさせるちょいエロサービス演出だとしか思っていなかった僕なんだけれど、劇団員の結束の象徴だと思えば見る目も変わるなぁと思いました。

さて、桜庭(片山友希)がいじけモードから脱してめでたしめでたしとなったのですが、次は世界恐慌に端を発した大不況に梅丸少女歌劇団が巻き込まれるという話になっていくようです。今週のタイトルは『桃色争議や!』ですし。争議はわかるけど、桃色がなんなのかまだわかりません。

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