昨夜はNHK夜ドラ『ミワさんなりすます』の3回目の放送で、主人公(松本穂香)は別人の家政婦になりすましていることに罪悪感を感じ、主人の俳優(堤真一)に打ち明ける手紙を書いて渡そうとするのだが、不注意でふたりそろって地下室に閉じ込められるという内容を見たのだけれど、楽しみにしていたReiちゃんさん(バーの店長役)はやっぱり出てこなくてがっかりしたんだけれど、昨夜は夜ドラの前にReiちゃんさんのインスタライブを見ていたのでチョー機嫌のよかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第14回めの放送を見ましたよ。
1933年(昭和8年)4月、アメリカの株価大暴落から始まった大恐慌の影響が日本にも表れはじめた。梅丸少女歌劇団でも賃金削減と人員削減が会社側から通達された。即座に新人研究生の3人と楽団員数名が解雇されてしまった。
解雇を免れた者も給料が一律3分の2にされてしまった。
家業が火の車の桜庭和希(片山友希)は、ただでさえ苦しかったのに給料も下がったら家族の生活が立ち行かないと言って自ら去ってしまった。
大和礼子(蒼井優)が中心となって、労働争議が開始された。大和は劇団員たちに自分たちにはプライドがあると話した。賃金や休暇など、きちんとした待遇のもと歌って踊る権利がある。会社側にそう主張し、賃金削減と解雇人員の取り消しを求める嘆願書を会社側に提出した。
労働争議が始まるや否や、鈴子(趣里)の家に初対面の梅丸社員(浅雛拓)が訪ねて来た。彼は、労働争議をやめた者には一時金を支払うと申し出た。
それを聞いた鈴子は頭に来た。一時金を出すだけの金があるなら解雇を取り消すべきだし、ましてや劇団員たちの団結の切り崩しを試みる態度が許せなかったのだ。自分たちは劇団を大きくするよう頑張っているのに、会社側がそれを妨害するのはなぜかと詰め寄った。
梅丸社員は、自分たちも会社のためを思ってやっているのであって、劇団員たちが歌って踊れる場をなんとか守ろうと努めているだけだと答えた。そして、両者は決裂し、梅丸社員は帰っていった。
翌日、稽古場に行くと騒ぎになっていた。一時金を餌にした労働争議の妨害工作は他の団員たちのところにあったというのだ。劇団員で応じた者はいなかったが、楽団のピアノ担当でいつも稽古の伴奏をしてくれている股野(森永悠希)は応じてしまったという。
大和礼子はストライキすることを決めた。公演本番が近いので、今ストライキをすると公演もできなくなる。しかも、この公演は大和が初めて演出を手がけるものである。自らの演出作品を諦めてでも労働争議を続ける必要があると決断した。この労働争議は今いる劇団員だけのものではなく、将来の劇団員など多くの者に関わる問題である。だから絶対に引き下がるわけにはいかないと言うのだ。
しかし、橘アオイ(翼和希)はストライキに反対した。大和の言い分は劇団員のことばかりの身勝手なもので、公演を楽しみにしている観客のことが一切考慮されていないと反発した。
昨日の放送では、秋山美月(伊原六花)とのライバル関係に悩んでいて劇団を辞める寸前までいっていた桜庭和希(片山友希)がなんとか踏みとどまりました。よかったねぇと思っていたのだけれど、今日の放送で賃金削減が決まるや桜庭は辞めてしまいました。なんだよー!
昨日のまとめ記事では「今週のタイトルは『桃色争議や!』ですし。争議はわかるけど、桃色がなんなのかまだわかりません。」と書いたわけですが、どうやら完全に「アカ」まではいかないけれどそれに近いものという意味もあるっぽい、たぶん。「アカ」っつーのは、社会主義とか共産主義とか、プロレタリアートとかとかの蔑称ね。
もちろん、女性たちの労働争議だから「桃色」って言われてもいるんだろうけれど。
父・梅吉(柳葉敏郎)が読んでいた新聞に梅丸少女歌劇団の労働争議が報道されていて、見出しに「桃色争議」と書いてありました。当時、いわゆる「アカ」は警察から睨まれていて、鈴子が労働争議に参加していることで、家に警察が来るんじゃないかとひとりだけ心配していました。そういう頼りなくて身勝手なお父さん。