昨日のマクラでは休日でもちゃんと時間通りに起きて記事を書くと威張ったのに、その舌の根も乾かぬ今日は10分くらい寝坊してしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第7回めの放送を見ましたよ。
鈴子(澤井梨丘)が梅丸に入団して1ヶ月が経った。
7人いた同期の研究生たちは厳しさに耐えかねて次々と辞めていき、残ったのは鈴子のほか、白川幸子(小南希良梨)と桜庭辰美(木村湖音)の3人きりとなった。
鈴子と白川幸子は仲が良かった。一方、桜庭辰美はあまりふたりと仲良くしようとしなかった。彼女はいつもツンケンしていて、稽古後の雑用もさっさと片付けて先に帰ってしまう。
特に白川は、そんな桜庭のことを嫌っていた。稽古中に居眠りしてしまい叱られた桜庭を見て、白川はざまあみろと声を出して言うほどだった。
ある日も、白川は鈴子を相手に桜庭の悪口を言っていた。
そこへ林部長(橋本じゅん)が通りがかり、桜庭には家庭の事情があると教えてくれた。桜庭の生家は畳屋で、夜はその仕事を手伝わなければならないのだと言う。母は病弱で、きょうだいも多いため苦労しているのだという。だから、多少は大目に見てやってほしいというのだ。
それでも白川は桜庭を受け入れる気にはなれなかった。誰しも苦労はしているもので、白川も父から梅丸入りを反対されたままである。早くデビューして父を認めさせたいと話した。
鈴子は、自分は他のふたりより恵まれていると思った。
両親(柳葉敏郎、水川あさみ)は決して経済的に豊かではないはずなのに、鈴子の前では金の心配を一切見せない。それどころか、いつも応援してくれている。
その期待に応えられるよう、早くデビューして、大和礼子(蒼井優)のようになろうと改めて思った。稽古場に残って自主練習をはじめるようになった。
また、鈴子は母・ツヤに弁当をふたつ作ってもらうことにした。腹が減って仕方がないのだと説明したが、実際には家のことで苦労している桜庭に食べさせるためであった。彼女はたたでさえ他のふたりより体が大きいのに、昼はいつもほんの少しの芋を食べているだけだったのだ。
鈴子は喜んでもらえると思って弁当を差し出したが、桜庭は大きなお世話だと言って拒絶した。弁当を目の前にして腹が鳴ってしまったが、それでも受け取ろうとはせず、立ち去ってしまった。桜庭のプライドがそうさせたのだ。
鈴子は余計なお節介をしたと反省した。
鈴子は、久しぶりに親友のタイ子(清水胡桃)に会い、その出来事を話した。
タイ子は、鈴子のお節介がいつか人を助けることがあるだろうと話した。また、お節介こそ鈴子の持ち味なのだから、それがなくなったらすずこではなくなると話した。実際、タイ子は同級生に片思いしていた時、鈴子のお節介で人間として成長することができたというのだ。
それを聞いて、鈴子は悩むことをやめた。
それからしばらくして、新人研究生3人に舞台の準備の一切が任されるようになった。
開演の2時間前に誰よりも早く劇場入りし、衣装、小道具を化粧品、着替えなどを用意して運び、楽屋の掃除や化粧の手伝いなどを行う。
ところが、白川が大失敗をしてしまう。
橘アオイ(翼和希)の衣装につける羽を干したまま持ってくるのを忘れてしまったのだ。仕方なく、橘アオイは羽なしでいつもの演目を行った。相手役の大和礼子(蒼井優)はきちんと羽をつけていたため、滑稽な姿になった。
本番後、新人教育係も兼務している橘アオイは新人3人をどやしつけた。
準備は新人研究生の仕事であり、連帯責任だと述べた。全員で持ち物の確認をすればミスは起きなかったはずである。舞台とは全員で作り上げる物であり、自分のことしか考えない者は梅丸には不要であると叱った。
新人の3人だけになると、羽を忘れた白川が謝った。自分はうっかり者だから、また何かあったら助けてほしいと話した。しかし、桜庭は食ってかかった。助けてほしいなどと言うのは甘えである、助けたくないと言うのだ。
売り言葉に買い言葉で、ふたりは激しい口論を始めた。白川は桜庭に対して、家のことで苦労してるからといつもギスギスしているのが気に入らないと不満を述べた。逆に桜庭は、ふたりは遊び半分で来ていると詰った。ふたりとも小さい頃から親の金で日舞やバレエを習っていて、その延長の習い事なのだろうとバカにした。自分は金を稼ぐ目的で来ており、ふたりとは動機が違うと主張した。
同期3人がまずはケンカして、今後は結束を固めていくって感じですかね。
鈴子(澤井梨丘)は根っからののんき者で、どちらに味方するってわけでもなく、仲を取り持つ立場のようです。
3人の喧嘩は、林部長(橋本じゅん)が「おーやってるな」って感じで遠巻きに見てました。新人にはよくあることなのでしょう。