NHK『ブギウギ』第28回

寒がりなせいで今朝はいろいろ萎えている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第28回めの放送を見ましたよ。

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第6週『バドジズってなんや?』

東京での稽古の初日。
鈴子(趣里)のレッスンは羽鳥(草彅剛)とマンツーマンで行われた。
鈴子は前日に手渡された「ラッパと娘」の楽譜をせっかく予習して臨んだが、いきなり羽鳥から改訂版を渡された。羽鳥は、鈴子の声を聞いて書き直したくなったと悪びれもなく述べた。鈴子は少々面食らいながらも素直に受け取った。

羽鳥のピアノ伴奏に合わせて鈴子は一通り歌い終えた。
ニコニコと機嫌よさそうにしている羽鳥だが、鈴子の歌い方が全くなっていないとダメ出しをした。大阪の梅丸少女歌劇団では通用する歌い方だが、羽鳥の目指しているジャズにはそぐわないと言う。もっとワクワクとする楽しい歌い方にしてほしいと話した。しかし、どこをどうすれば良いかという具体的な指示は一切なかった。
それから何度も繰り返し歌わされた。しかも、歌い出しの一節だけで止められ、幾度もやり直しさせられた。

鈴子は自分はジャズを知らないから教えてほしいと訴えたが、羽鳥は笑顔のまま自分が楽しく歌えればいいのだと曖昧な回答をするだけだった。
さらに羽鳥は、鈴子の声が潰れても構わないと言う。茨田りつ子(菊地凛子)が「別れのブルース」を練習していたときも喉が潰れたが、彼女はそんなことでは音を上げなかった引き合いに出した。
もう鈴子は何も言えなくなってしまった。歌の出だしだけを何百回もやらされ、ついに声も枯れてしまった。

やっと休憩時間になり、秋山美月(伊原六花)と愚痴を言い合った。秋山もダンスの稽古で苦労しているという。これまで女性ばかりの劇団にいたので、男性ダンサーと踊るのは初めてである。体力差が大きく、着いていくのが難しいのだという。
そこへ、演出家・松永(新納慎也)が現れた。彼はキザな態度で、ふたりにチョコレートをくれた。それを食べて疲れをとれと励まして去っていった。
鈴子は松永の後ろ姿をうっとりと見送った。

初日の稽古は散々で、ふたりは落ち込んで下宿に帰った。
大家のチズ(ふせえり)は、初日なのだから仕方がない、明日からまた頑張ればいいと励ましてくれた。さらに、稽古以外の楽しみを見つけることが肝心だと助言した。たとえば、恋人を見つけるのがよいという。息抜きになるばかりか、芸の肥やしにもなると言うのだ。実際、チズの夫・吾郎(隈本晃俊)は力士時代によく部屋を抜け出してはチズに会いに来て、そのおかげで少しだけ番付が上がったそうだ。

自室に戻った鈴子と秋山は、チズから言われた話の続きをした。
秋山はダンサー・中山史郎(小栗基裕)のことを以前から知っていて、憧れを抱いていると言う。しかしそれは恋心というよりも、自分の目指すダンサー像としての憧れだと話した。
秋山は、鈴子が演出家・松永のことを好きなのではないかと話を向けた。しかし、これまで恋をしたことのない鈴子には実感が湧かなかった。

そんな話をしていると、鈴子はソワソワとして、その場に居ても立ってもいられなくなった。
夜だというのに外に出て行き、高架下の空き地で騒音に紛れて大声で歌の練習をした。

* * *

今週のサブタイトルの「バドジズ」の意味がわからなかったのですが、笠置シヅ子の実際の楽曲であり、劇中で鈴子(趣里)も歌う『ラッパと娘』の歌詞にあるスキャットだったんですね。なるほど。

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