NHK『ブギウギ』第40回

先日、ある人が飛び石連休のことを「飛び級連休」と言い間違っていたんだけれど、周りの誰も突っ込まなかったし、僕もスルーしたんだけれど、どうにも気になったので本人にはきっと見つからないここに記しておく当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第40回めの放送を見ましたよ。

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第8週『ワテのお母ちゃん』

ツヤ(水川あさみ)の葬儀が終わった。梅吉(柳葉敏郎)は、ツヤはしみったれたのが嫌いだったと言って、賑やかに騒いだ。

葬儀が落ち着くと、次は経営するはな湯のことを考えなければならなくなった。実は赤字続きで、このままでは経営が成り立たないのだ。ツヤの治療費にも出費がかさんだという事情もある。鈴子(趣里)は、銭湯は少なくとも閉店、もしくは売ってしまうしかないと考えていた。梅吉のことは、自分が東京に連れて行って面倒をみると言う。
しかし、梅吉は承知しなかった。はな湯を亡き妻・ツヤの象徴のように考えていたからだ。

鈴子と梅吉が相談していると、使用人・ゴンベエ(宇野祥平)が貯金箱を持ってやってきた。彼には食事が賄われていたので、もらった給料を使うあてがなかったという。だから、一銭も使わずに全て貯めてあった。その金を銭湯立て直しに使って欲しいと願い出た。
ゴンベエの貯金は200円だった。しかし、鈴子の試算によれば、その倍の400円が必要だった(この金額、覚えておいてください)。鈴子はゴンベエに感謝しつつも、申し出を断った。

いよいよ閉店が決まり、鈴子は常連客たちに説明をした。
そこへ、三沢光子(本上まなみ)と名乗る見知らぬ女がゴンベエを訪ねてきた。
光子によれば、ゴンベエの本名は伊福部玉五郎といい、舟場の大きな呉服屋の若旦那だったのだという。親を早くに亡くし跡をついだものの、悪い取り巻きに食い物にされ大きな借金を作った。それを苦にして川に飛び込んだという噂を最後に消息がわからなくなったと話した。
ゴンベエがはな湯に来た時にはすでに記憶喪失で、彼の過去については一切わからなかった。しかし、ゴンベエは道頓堀で溺れているのを梅吉が助けた経緯があり、光子の話はそれと一致していた。

光子は、前日から神戸の旅館で働き出した。そこに尋ね人の貼り紙があり、その似顔絵が自分の知る玉五郎にそっくりだったので訪ねてきたのだいう。その張り紙は、ずいぶん前にツヤが作成してあちこちに配ったものだ。鈴子と梅吉は不思議な縁を感じた。

光子は以前からずっと玉五郎に心を寄せており、再会できたら結婚しようと願っていたという。そのための資金として、200円の貯金も作ったとはなした。一緒に人生をやり直して欲しいと願った。
ゴンベエは、昔の記憶は無くなってしまったが、こんな自分でよければ結婚して欲しいと応じた。さらに、自分と光子の貯金を合わせれば400円になる。それで一緒にはな湯を引き継ぎたいと話した。
光子は、玉五郎の願いなら喜んで承知すると答えた。こうして、ゴンベエと光子がはな湯を引き継ぐことになった。

鈴子と梅吉は、ツヤの貼り紙が奇跡を起こしたことに感激した。
一方で、梅吉は鈴子と一緒に東京へ行くことを承諾した。確かにツヤの思い出のたくさんあるはな湯は離れ難いが、ツヤのいないはな湯に自分だけがいても仕方ないと言うのだ。

こうして、梅吉は鈴子とともに東京へ向かった。

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本当は、鈴子(趣里)と梅吉(柳葉敏郎)が、ツヤ(水川あさみ)の貼り紙の起こした奇跡について話し合うシーンがもっとあったのですが、本文では割愛しました。
僕にはどう見ても、ゴンベエ(宇野祥平)と光子(本上まなみ)がメインに見えたので。
ていうか、ゴンベエを主人公にした人情落語みたいで、いい話だったと思う。ベタなところがすごくいい。

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