NHK『ブギウギ』第39回

今まで『王様のレストラン』を見たことがなくてTVerで少しずつ公開されているのを見ながら、「山口智子、やっぱいいねぇ。好き」と再認識しているわけだけれど、山口智子がYouTuberになってるのを知ってびっくりしたし、そこで公開されている動画を見て「信じたくなかったけれど、山口智子の夫はやっぱり唐沢寿明なんだな」と思い知らされた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第39回めの放送を見ましたよ。

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第8週『ワテのお母ちゃん』

鈴子(趣里)が大阪の実家に帰ってきた。
ツヤ(水川あさみ)は末期の癌で、ほとんど体の自由が効かなかった。寝床は2階だったはずだが、トイレに行くのもままならないということで1階に寝かされていた。鈴子が帰ってきて喜んだものの、布団から体を起こすこともできないほどで、声を出すのも苦しそうだった。

鈴子は梅吉(柳葉敏郎)に食ってかかった。良い病院で一流の医者に診せれば治るはずなのに、なぜそうしないのかと詰め寄った。しかし、梅吉は専門医(多々納斉)の往診を受けたが手の施しようがなかったのだと弁解した。

ツヤは、鈴子を残して早死にすることを謝った。鈴子の方も、危篤の知らせを受けてもすぐに帰ってこなかったことを謝った。ツヤよりも、客前で歌うことを優先したことを悔やんだ。自分はもっと偉大な歌手になりたかったのだと、選択を誤ったと言うのだ。
ツヤはこれからの鈴子の歌を聴けなくなることを残念がった。

鈴子は、歌を聴きたいなら長生きしろと迫った。死んだら二度と歌ってやらないと言うのだ。
そんなやりとりを廊下で泣きながら盗み聞きしていた梅吉は、涙を拭いて部屋に入ってきた。鈴子は意地悪な娘だと叱り、歌ってやれと命じた。しかし、鈴子は素直に聞き入れなかった。梅吉から頭ごなしに命じられたことに腹を立て、父に対して口汚く罵った。
鈴子と梅吉の口喧嘩はまるで漫才のようだった。ツヤはふたりのやりとりを見て笑った。

ツヤの笑いに触発されて、鈴子はその場で歌ってやることにした。
幼い頃から家でよく歌っていた十八番『恋はやさし野辺の花よ』(参考動画: 子役時代の歌唱シーン)を涙を流しながら歌った。

その日、ツヤは亡くなった。

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本文ではバッサリカットしましたが、アホのおっちゃん(岡部たかし)が季節外れの桃を持ってくるというくだりがありました。1週間探し続けて、やっと見つけたとのことでした。
幼少期の鈴子(澤井梨丘)が風邪で高熱を出した時、銭湯の使用人・ゴンベエ(宇野祥平)がどこからか見つけてきて、ツヤ(水川あさみ)に食べさせてもらったら熱が下がったという経緯をアホのおっちゃんが思い出して入手してきたものです。

夜、鈴子(趣里)がその桃を食べさせようとしますが、ツヤ(水川あさみ)は眠ったままで手をつけません。看病していた鈴子も疲れてそのまま寝てしまいます。

翌朝、鈴子が目を覚ますと、ツヤの姿が消えていて、桃もすっかりなくなっていました。鈴子が慌てて探しに行くと、ツヤは着替えて銭湯の番台に座っていました。桃を食べたら元気になったと言って、昔のように威勢よく仕事をしています。
ところが、直後にその場に倒れて、また床に戻されます。

という感じで、ちょっとしたファンタジーなシーンがありました。
桃といえば精力剤だって説があって、桃太郎の話も、桃から子どもが生まれたわけではなく、桃を食べて元気になっちゃったおじいさんとおばあさんが交わって赤ん坊ができたって解釈もあるみたいだし。

ていうか、ここしばらくはツヤ役の水川あさみがずっと病人姿だったので、退場直前にキレイな姿を見せたかったと言うサービスカットなんだろうと思うけど。

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