NHK『ブギウギ』第24回

今日は、22:45-23:00に放送されるNHK夜ドラ『ミワさんなりすます』の12回目の放送にバーの店長役でReiちゃんさんが出るようだし、23:00になったら The Beatles の最後の新曲 “Now and Then” がリリースされるらしいので、心がウキウキワクワクしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第24回めの放送を見ましたよ。

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第5週『ほんまの家族や』

梅丸東京支社は、東京に男女混成の新しい楽劇団をつくる計画を立てていた。そのため、東京から演出家の松永大星(新納慎也)らが視察に訪れた。
松永はUSKのショーの素晴らしさを大絶賛した。中でも、鈴子(趣里)の歌と秋山美月(伊原六花)の踊りが特に気に入った。彼は、ふたりを新しい楽劇団に加入させたいと願った。

松永の意思は、USK取締役の林部長(橋本じゅん)を通じ、その日のうちにふたりへ伝えられた。秋山はその場で東京行きを即答したが、鈴子は返事を保留した。
鈴子は、現状に満足しておらず、何か変化が欲しいと思っていた。その点に関して渡りに船である。しかし、家族と離れ離れになってしまうことに大きな不安を感じたのだ。特に、母・ツヤ(水川あさみ)がどう思うかと考えると躊躇わずにいられなかった。

鈴子は、幼馴染のタイ子(藤間爽子)に相談した。
タイ子の意見は、鈴子は東京に行くべきというものだった。母・ツヤは鈴子の大ファンであるし、これまでも鈴子のやりたいことは何でも応援してくれた。今回の東京行きについても、母・ツヤが誰よりも喜んで応援してくれるだろうと言うのだ。
そう助言され、鈴子はその気になった。

帰宅した鈴子は、家族に東京行きを切り出した。現状での物足りなさと、新しい環境で勝負したい旨を説明した。このようなチャンスは二度とないかもしれないので、絶対に逃したくないと話した。父・梅吉(柳葉敏郎)と弟・六郎(黒崎煌代)は一も二もなく笑顔で賛成してくれた。

しかし、母・ツヤは険しい顔で反対した。大阪でも人気で実力も認められているのだから、そのままでよいと言うのだ。
鈴子にとっては全く予想外の反応だった。以前のツヤなら応援してくれたはずなのに人が変わってしまったようだと食ってかかった。
それでもツヤの態度は変わらなかった。それどころか、話を打ち切って席を立ってしまった。

父・梅吉がツヤを追いかけていき、鈴子は弟・六郎とふたりきりで部屋に残された。鈴子は六郎に本音を話した。
鈴子は、自分が両親と血の繋がっていないことを気にしている。その事実を知ったものの、両親に対しては知らないふりをしている。このまま家を出ていくと、家族の縁が切れてしまうような気がすると言うのだ。本当の家族なら、娘の大躍進の機会を喜んでくれるはずである。母・ツヤが喜んで送り出してくれれば、自分たちは本当の親子だと思うことができただろうに、それが叶わなかったと話した。
それに対して六郎は、自分たちは本当の家族だと答えた。ツヤは本当の母だからこそ、鈴子と離れるのが寂しいのだと言って聞かせた。

翌朝、朝食の場は重苦しい雰囲気だった。家族はみな黙ったまま食事を続けた。

そのまま稽古場に向かった鈴子であったが、そこで林部長からさらに衝撃的な知らせが伝えられた。
大和礼子(蒼井優)が亡くなったと言うのだ。彼女はUSK退団後に病気になった。赤ん坊を出産した直後にその病気が悪化し、亡くなってしまったのだという。

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NHK『ブギウギ』第23回

寒いのが大嫌いなので、今年は暖冬らしいと聞いてちょっと嬉しい当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第23回めの放送を見ましたよ。

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第5週『ほんまの家族や』

1937年(昭和12年)、鈴子(趣里)が香川で自身の出生の秘密を知ってから3年が経った。日本軍が南京を陥落させ、世間は高揚感に包まれていた。

梅丸少女歌劇団(USK)は鈴子たちの代が中心となっていて、ますます人気を集めていた。
公演の最大の見せ場は、鈴子のソロ歌唱とそれに続く秋山美月(伊原六花)のタップダンスだった。特に、秋山三月がリリー白川(清水くるみ)とペアで踊る箇所は観客の喝采を浴び、世間でも評判だった。記者たちの取材でも、秋山とリリーが頻繁に取り上げられた。

鈴子は、モヤモヤとした思いを抱いていた。
自分は、秋山美月の引き立て役に甘んじているのではないかと思われたからだ。秋山美月のことを激しくライバル視していた同期の桜庭和希(片山友希)も、近頃は角が取れた。あくまで鈴子の歌を認めた上で、劇団内ではそれぞれに役割があるのだから、それを担うことが大事だなどと話した。
鈴子はどうにも納得できなかった。自分は秋山美月より目立ちたいわけではないし、今の役割に不満があるわけでもなかった。しかし、自分が何に思い悩んでいるのかもわからなかった。

同時に、鈴子は自分の出生のこともずっと気になっていた。自分がそれを知ってしまったことは両親(柳葉敏郎水川あさみ)には黙り通していた。母・ツヤは、香川から帰ってきてから鈴子の様子のおかしいことに薄々気づいていた。しかし、何ら手は打てなかったし、父・梅吉には考えすぎだと言われて笑われるだけだった。

当時、ラジオでは茨田りつ子(菊地凛子)の『別れのブルース』がよく流れていた。銭湯に集まる客たちは辛気臭い歌だと言って敬遠していたが、鈴子はその歌声に何か感じるものがあった。険しい表情で写っている茨田りつ子の写真にも何か惹かれるものがあった。

その頃、鈴子の憧れだった大和礼子(蒼井優)が夫婦で公演を見に来てくれた。元ピアノ担当の股野義夫(森永悠希)の泣き落としによるプロポーズを受け入れ結婚し、ふたりでダンスとピアノの教室を営んでいるのだという。現在、礼子は妊娠中で、翌月に出産予定だという。

大和礼子は、公演での鈴子の歌を褒めてくれた。以前の礼子の見立て通り、鈴子の歌が大きな武器になったと話した。
そう言われても、鈴子は浮かない顔をした。それを見た礼子は、鈴子が秋山美月に負けていると思っているのだろうと言い当てた。礼子によれば、秋山も同様に鈴子に負けているような気がしているという。劇団員同士で切磋琢磨しているのが羨ましいなどと話した。

そして礼子は、鈴子が今の自分に物足りなくなったのだろうと看破した。現状に甘んじるのではなくより高みを目指しているのだが、その方法のわからないことが問題なのだろうと指摘した。礼子は自分の妊娠を引き合いに出し、子どもが生まれたら自分の何かが変わる予感がしていると話した。夫・義夫も妊娠がわかってからピアノの音が柔らかくなった。それと同じように、生活の変化が歌や踊りに表れるだろうと助言した。

翌日から、鈴子は自分を変えようと試行錯誤を始めた。2cmも3cmもあるようなつけまつ毛を取り入れるなど、周りの団員から笑われながらも挑戦を始めた。

梅丸東京支社から視察団がやって来た。
その一団には、演出家の松永大星(新納慎也)が含まれていた。彼は松永財閥の御曹司であり、パリやロンドンに留学経験もある西欧かぶれの男だった。

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