NHK『ブギウギ』第48回

僕はチバユウスケのファンというわけではなかったけれど、今年の7月末にバンド発表会で SHISHAMO の『君と夏フェス』を演奏することになり(その時の記事)、この曲には「私の大好きなロックスター 真夏のステージでスーツを着たロックスター」という歌詞があって、僕はそれについて、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT のことを指していると思っていて、チバユウスケやアベフトシになったつもりで真夏なのに黒いスーツで発表会のステージに上がったという経緯があるので、昨日発表されたチバユウスケさんの訃報には悲しい思いをしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第48回めの放送を見ましたよ。

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第10週『大空の弟』

羽鳥(草彅剛)が鈴子(趣里)の様子を見に来てくれた。
鈴子は自分の様子を正直に話した。世の中はアメリカ・イギリスとの開戦で熱狂状態にあり、鈴子もお祭りが来たような気分になっている。それと同時に、弟・六郎(黒崎煌代)の戦死の知らせを受けて葬式のような気分もずっと続いていると言う。
六郎の思い出話として、自分を慕っていつも後ろをついて来たのが可愛かったとか、亀が大好きだったことなどを話した。彼はかわいがっていたカメを鈴子に預けて出征した。戦地からの手紙でも亀のことばかり書いてきて、同じ空の下にそのカメがいると思うと元気が出るなどと言っていたことを話した。

後日、さらに羽鳥は、鈴子を自宅へ食事に招いた。
鈴子が喜んで出かけると、そこには茨田りつ子(菊地凛子)もいた。その場で羽鳥は、鈴子とりつ子の合同コンサート『二大歌手による銃後を鼓舞する大音楽会』の開催を提案した。彼女らが多くの興行主から敬遠されているのならば、自分たちでやればいいと言うのだ。こうして、12月23日に日帝劇場で開催することがきまり、ビラも作られた。

鈴子の楽団員たちも大喜びした。やっとまともな仕事ができるのだ。しかも、これが評判になることは間違いないと思われ、今後の仕事も増えるものと期待された。

しかし、そんな楽団員たちとは対照的に、鈴子は塞ぎ込んだままだった。六郎の戦死がまだ完全には受け入れられていなかったのだ。

そればかりか、梅吉(柳葉敏郎)が生まれ故郷の香川に帰ると言って荷造りを始めた。東京でやることもなく、大阪の家もなくなってしまった。そんな折、香川の幼馴染で繊維工場の跡取りから連絡があり、仕事を手伝って欲しいと言われたという。人生をやり直す好期だと言うのだ。
鈴子は引き留めたが、梅吉は聞く耳を持たない。母・ツヤ(水川あさみ)が亡くなり、六郎も戦死して、家族は鈴子と梅吉のふたりだけになった。それなのに別れると言うのかと詰め寄ったが、梅吉の考えは変わらなかった。ついに鈴子は、自分と梅吉は本当の親子でないから別れても平気なのかと問うたが、梅吉は無視して部屋を出ていってしまった。

せっかく合同コンサートの開催が決まったのに、鈴子は全く歌えなくなってしまった。
思い詰めた鈴子は羽鳥を訪ねた。歌おうと思ってもいろいろなことが頭に浮かんで喉が詰まるのだと話した。

すると羽鳥は、できたばかりだという新曲の楽譜を手渡し、ピアノを弾き始めた。
その曲は『大空の弟』という題名で、鈴子から聞いた六郎の思い出を歌にしたものだという。これならば、今の心境のまま歌えるのではないかと言うのだ。
鈴子は、それをいい歌だと思った。

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鈴子(趣里)は、六郎(黒崎煌代)の戦死、梅吉(柳葉敏郎)の帰郷騒ぎという家族の問題に頭を抱えているのと同時に、仕事の方では警察からの検閲に加え、自分の楽団員たちの稼ぎや生活のことまで考えなくてはならず、かなり参っているようです。
わかる。しんどい。

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