NHK『ブギウギ』第50回

『朝ドラ『ブギウギ』第49話はなぜ異例の“歌唱構成”に? 「大空の弟」の裏側をCPに聞く』(Real Sound)という記事を読んだ当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第50回めの放送を見ましたよ。

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第10週『大空の弟』

福来スズ子(趣里)と茨田りつ子(菊地凛子)の合同コンサートは大成功に終わった。

その帰り道、鈴子は梅吉(柳葉敏郎)が屋台で飲んでいるのを見つけた。ふたりはそこで語り合った。

梅吉は、六郎(黒崎煌代)のことを歌った『大空の弟』に感激したと話した。そして、今までは六郎の死を否定してきたが、ついに現実を受け入れる気になったと打ち明けた。
鈴子の歌を聞いていたら六郎のことばかりか、亡き妻・ツヤ(水川あさみ)のことも思い出された。生前からツヤには叱られてばかりで、今の自分のだらしない生活にまで小言を言われている気分になったという。
それで梅吉は、改めて生まれ故郷の香川へ帰る思いを強くしたと話した。このまま鈴子と一緒に暮らしていると、ますます
加えて、生まれ故郷の香川へ帰る決意を新たにしたと話した。鈴子と一緒に暮らしていると甘えてばかりで、ますます情けない人間になってしまう。今が生まれ変わる最後の機会だというのだ。

梅吉の香川行きをずっと反対していた鈴子だったが、ついに受け入れた。ただし、憎まれ口半分に、穀潰しの父であってもいなくなるのは寂しいと話した。梅吉は、自分たちは間違いなく親子なのだから寂しくて当然だと述べた。
鈴子は、梅吉が自分の元を離れるのは血が繋がっていないからだと言って、以前に梅吉を詰った。しかし、それは自分の思い過ごしであったと悟り、梅吉こそ無二の父親であり、彼の娘でよかったと思った。
鈴子が浮かべる涙は、梅吉が優しく拭ってくれた。

こうして、1941年(昭和16年)の年の瀬に梅吉は東京を離れ、香川へ出発した。
六郎の形見のカメは梅吉が連れて行くことになった。六郎はカメにも表情があると言っていたが、これまで鈴子と梅吉にはそれがわからなかった。しかし、この時ばかりはカメが祝福の笑顔を浮かべているように思えた。

年が明けて、1942年(昭和17年)2月になった。
警察の検閲はより厳しくなり、茨田りつ子は仕事がやりにくくなったし、レコード会社も発売禁止で返品された商品の山となった。

当然、福来スズ子とその楽団も、先の合同コンサート以来まったく仕事がなかった。そんな時、秋田県からの公演依頼が舞い込んだ。しかし、楽団員たちは旅費がかさむばかりで儲けが出ないと言って嫌がった。
しかし、鈴子は俄然やる気になった。東京では締め付けが厳しいが、地方ならマシである。歌うことができるならどこへでも行こうと快活に説得した。その熱意に押され、楽団員たちの士気も上がり、地方公演が決まった。

鈴子は羽鳥(草彅剛)を訪問し、地方公演を行う報告をした。
すると羽鳥は、餞別代わりに『アイラ可愛や』という新曲を提供してくれた。アイラとは南洋の村娘のことで、そのような人物ならば歌の中で何をしようが警察は難癖を付けづらい。鈴子がいつでもどこでも好きに歌えるというのだ。
羽鳥は、鈴子に何があっても歌い続けるのだと励ました。

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ふたりとも芝居が上手なので、鈴子(趣里)と梅吉(柳葉敏郎)の別れのくだりがすごくよかった。飲み屋で本音で話し合い → 残された短い時間を下宿で仲良く過ごす → 旅立ちの日という各シーンがどれもグッときて。今日の放送は15分間ずっとそれを見てたかったですね。それで1週間の放送を締めてほしかった。
後半の「地方公演行きます」って流れは、月曜の冒頭に持ってきてもよかったじゃん。

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